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さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (82)SANTONI ④ B09C16286

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 少し肌寒さも感じましたが、春モノ、行けますね!

 衣替えを進めています。

 

 前回の続きです。

 『サントーニ』のシングルモンクを取り上げています。

 今回はこちらです。

SANTONI B09C16286

 

 全2足とはまた違った雰囲気ですよね!?

 

フォルム

 

 

 

 ノーズがそれ程長くは無いですよね!?

 ショートノーズという程ではありませんが、2000年以降のスマートな現代的ラストと比べると短めです。

  前々回、前回のモデル達とは明らかに違うラストですね。

 

 ボールジョイントからトゥへの絞りもきつくは無く、

 サイドのエッジやヴァンプにもどことなく丸みを感じます。

 

 柔和で上品な印象のフォルムですね。

 

トゥ

 

 トゥもゆったりとしたセミスクエアですね。

 ややチゼル気味な輪郭がシャープさを加えていますが、

 やはりクラシカルなドレス顔という印象でしょうか。

 

 これまで見てきた各国のクラシカルなドレス顔との違いとしては、

 フランス靴であればトゥやヴァンプがもう少し高くボリューム感があるかな、

 イギリス靴であればボリューム感は同じくらいでもトゥはここまでシャープには削らないかな、

 という感じでしょうか。(笑)

 ゆえにイタリア靴のクラシカルなドレス顔ってこいういう感じなのかな。

 ただし、本靴は近年のモデルでしょうから、本当のクラシカルというわけではないですね。

 あくまでイメージとしてのクラシカルです。

 

横顔

 クォーターの革の切り返しがあります。

 ダービー(外羽根)がベースのシングルモンクですね。

 

 羽根は2ホール分くらいのコンパクトな大きさです。

 Vフロントのような角度は無く、スクエア型です。

 

 羽根の付け根からソールへのカットラインも直線で、

 羽根からソールまで真っ直ぐなラインとなっています。

 上部(羽根側)が少し前に、下部(ソール側)が少し後ろに、という傾斜がついています。

 

 

 そして、やはり目立つデザインはストラップですよね。

 上の画像を見ると、アウトサイド側は羽根の上に別途革の切り返しがあります。

 その革の切り返しにバックルが付いています。

ストラップ

 内側の羽根が伸びてストラップとなっています。

 かなり太いですよね!

 前回は「ベルト」に例えましたが、

 今回はまるで「帯」!??

 流石にドレス寄りというよりはカジュアル寄りな太さだと思います。

 

 そして、本靴の一番の個性はバックルですね!!

バックル

 太いストラップに対応して、とても大きなバックルです。

 その大きさもさることながら、フォルムが非常に特徴的です。

 ベルト通しのあるバックルはグループ的にはコの字型ですが、大きく湾曲していますね。

 馬蹄形というのが適しているでしょうか。

 

 このようなバックルは他で見たことがありません!

 ゆえに非常に個性的なデザインだと思います!!

 流石イタリア靴ブランド、流石サントーニですね!!!

 

後ろ姿

 

 内外2枚のクォーターはヒールのセンターで縫い合わされています。

 その上から市革(棒市)が当てられています。

 

 ヒールカーップの箇所にステッチが見えますが、アウトサイドカウンターの革の切り返しは無いですね。

 おそらく装飾デザインとしてのステッチではないかと。

 ステッチがある事でカジュアルな印象がしますね。

 

 ソールのコバは少しだけ張り出しています。

 ヒールブロックは少し高さがありますね。

 どっしりとした安定感がありつつ、少しドレス感もある印象ですね。

 

ソール

 底付けはマッケイ製法です。

 シングルレザーソールです。

 ステッチを隠したヒドゥンチャネル仕上げです。

 

 ソールはオレンジカラーですね。

 

感想

 大きな馬蹄形のバックルが個性的で、ショート気味のノーズによって一層バックルのボリューム感とストラップの太さが際立っています。

 丸みを感じるフォルムがバックルの丸みと調和していますね。

 

 個性が目に付くという意味でもカジュアルなデザインだと思いますが、馬蹄形が象徴するように、上品なカジュアルですね。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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