こんにちは。
今日は曇り気味でしたね。
流石に寒くなるだろうと思っていたのですが、そうでもなかったかな。
前回の続きです。
シングルモンクを取り上げています。
トリッカーズの次は、英国随一のバリエーションを誇るCrockett &Jonesです。
まずはこちらから。
CROCKETT&JONES MALVERN
説明文によると、「登場してから20年近く経ちます」との事。
長年作られているロングセラーモデルのようですね!(凄)
ラスト341
ラストについてこちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
ラスト(木型)の紹介 | クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jones) | Trading Post 公式通販
2003年12月に誕生したメインコレクションに使われるラストです。
ラウンドからスクエアに変わる転換期に誕生したそうで、
長過ぎず短過ぎないバランスの良さ、
シャープさとボリューム感が共存する絶妙なバランス感、
が特徴との事。
フォーマルやビジネス、カジュアルまで対応する凡庸性の高いラストです。
トリッカーズで見てきた中庸なノーズ長のクラシカルな印象のラストと比べると、
スーッと伸びたノーズが現代的な印象ですね。
それでいて、やり過ぎ感は無く、とても上品な印象がします。
そこに影響していると思われるのがヴァンプではないでしょうか?
程良い丸みで形成されたヴァンプは柔和な感じがしますね。
ここがふっくらし過ぎると今度は野暮ったくなりがちですが、
コンパクトなラウンドトゥが無理なく引き締めています。
スマートでありつつソフトな印象に仕上がっていると思います。
因みに、
2001年5月に登場したラスト341(「AUDLEY」など)はややシャープな印象のセミスクエアトゥ、
2004年11月に登場したラスト348(「ALEX」など)は更にシャープな印象のエッジが効いたスクエアトゥ、
で、いずれも現代的なラストの代表格ですね。
これらと比べると、ラスト341の上品な円やかさが際立つように思います。
ラウンドトゥの優しい印象が現代的にアップデートされたラストですね。
ストラップ&バックル
ストラップはインサイド側の羽根が伸びたデザインで、
先端に向かって緩やかに細くなっています。
ストラップの太さは標準的でしょうか。
それに合わせたバックルも標準的なサイズですね。
長方形で、縁や角は丸みがあります。
ブラックスエードと相性の良いシルバーが採用された事で、少しシャープな感じが加味されていますね。
個性を抑えたオードドックスなバックルがクラシックな雰囲気です。
横顔
クォーターの革の切り返しがあります。
2ホールダービーくらいの羽根で、アイステイ(羽根の付け根)からソールのウエスト辺りへはカーブを描いてカットされていますね。
羽根が短い分アイステイも後方へ寄るのでカーブも短めでが、
クラシックなデザインを踏襲していてエレガントな印象ですね。
スーッと伸びたノーズがスマートな印象です。
トゥは程良く薄く、甲の立ち上がりもなだらかで、
無理の無い、無駄も無い、上品な美しさですね!
そして、アウトソールにもデザインが入っています。
前方は薄めのダブルソールで、ウエストのところが薄くなっていますね!!
EDWARD GREENの「DORVER」でお馴染みのスペードソールのようなデザインです。
ダブルソールの頑丈さとシングルソールの反りの良さをハイブリッドした仕様ですね。
実はアウトソール自体も特別なのです。
CITY SOLE
DINETE SOLE(ダイナイトソール)で有名な英国の老舗ソールメーカーHARBORO RUBBER (ハルボロラバー)社とCROCKETT&JONESが共同で作ったエクスクルーシブソールです。
ダイナイトソール特有の突起状のスタッドが円形の溝に変更された事でソールの厚みが減り、レザーソールに近いドレッシーな見た目になっています。
ダイナイトソールよりも屈曲性・グリップ力に優れ、丈夫で擦り減りにくくなっているとの事。
雨の日でも安心して履ける実用的なドレスデザインのソールですね!
因みに、CROCKETT&JONES純正のラバーソールなので、他所ではリペアできないのでは・・・って心配ですか!?(耳)
でも大丈夫なようです!
というのはこちらの記事に書かれているから。(感謝)
UNION WORKSでは純正のSITY SOLEでリペアできるのですね。(信頼)
レペロスエード
英国の名門タンナーCharles F.Sted社の「REPELLO SUEDE」です。
肌理細かく、毛足が短く刈り込まれた上質なスエードは、しなやかな柔らかさと高級感のある風合いが魅力です!
レペロスエードが優れているのはこれだけではありません。
実は最先端のテクノロジーが入っていて、鞣しの段階からスコッチガード処理を施す事で繊維の一本一本に見えないシールドが貼られているそうです!
これにより、水を弾き、汚れを寄せ付けない、との事!(凄)
メンテナンスも拭き掃除とブラッシングでばいいようです。
なんと、その効果は恒久的だそうです!!!(完璧)
逆に、これだけ高機能な作りでありながら、高級スエードの風合いが損なわれていない事に驚きです!!(尊敬)
そして、カラーはブラックです。
ブラックスエードの「MALVERN」についてのBEAMS中村達也氏のインタビュー記事を見つけました。(感謝)
ブラックスエードはイギリスでは少ないのですね。(へー)
80年代のフレンチアイビーブームの時に一世を風靡した事から、フランスを感じさせるアイテムとの事です。
確かに、イギリス靴でスエードというとブラウンが多い印象がありますね。
フランス流のヒネリがブラックスエードなのかもしれませんね。(笑)
ブラックのカシミヤとのコーデなんてピッタリではないでしょうか!!?(楽)
そして近年再注目されている理由についても話されています。
一番の理由は、ここ数年盛り上がっているミックススタイルの影響との事。
様々なテイストをミックスした装いの中で、茶靴よりシャープで、黒の表革より柔和な黒スエードが時代の機運にマッチしたと。
更にシングルモンクが一押しという理由についても話されています。
なるほど、シングルモンクはフレンチアイビー(トラッド)なアイテムなのですね。(学)
感想
ラスト341のスマートなラウンドトゥと、
クラシカルなシングルモンクというデザインに 、
ブラックスエードのソフトで上品なブラックスエードがよく似合っていますね。
シックで都会的な寛ぎ感のある印象に仕上がっているように思います。
それでは、アッパーが変わると印象はどう変わるでしょうか?
次回はそこを取り上げたいと思います。
ではでは。