こんにちは。
今日は晴れました。
気温は少し肌寒さも感じるくらいで、
じわりじわりと冬へ向かっていますね。
クロケット&ジョーンズのシングルモンクを取り上げています。
「MALVERN」と「SWINDON」を見てきました。
いづれもクラシカルな雰囲気のシングルモンクでしたね。
今回取り上げるシングルモンクはどんな雰囲気でしょうか!?!?
CROCKETT&JONES MONKTON
スーッと伸びたノーズ、
エッジのきいたシャープなスクエアトゥ、
ん!!??
どこかで見た事あるような!?
ラスト348
ラスト348って、もしかして!?
そう、ダニエル・クレイグ版『007』の第三作『SKY FALL』、第四作『SPECTRE』、現在公開中の第五作『NO TIME TO DIE』でも採用されているラストです。
ホールカットの「ALEX」や3ホールダービーの「HIGHBURY」などがボンドの足元を飾りましたね!
クラシカルな雰囲気がありながらオリジナリティのある個性が光る世界一スタイリッシュな英国靴とも言えそうなくらい完成度の高い名ラストだと思います!!
ラストについてこちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
ラスト(木型)の紹介 | クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jones) | Trading Post 公式通販
誕生は2004年11月で、メインコレクションのラストです。
登場した当時は革新的なラストとされたのですね。
その後2012年の映画『007 SKY FALL』から劇中で採用され続け、伝説的なラストとなりました。
ラスト348は最も多くのスタイルに採用され、メーカーのアイコン的なラストとなっているそうです。
確かに、『007』採用モデルだけでもオックスフォードからブーツまで多くのスタイルがありますし、他にもフォーマルなキャップトゥはもちろん、セミブローグやチェルシー、モンクストラップなどまでありますね。
因みに本靴『MONKTON』は映画には登場しません。
ラスト348について、僕の「ALEX」について書いた時にも取り上げていました。
少し長めのノーズ、エッジの効いたシャープなチゼルトゥ、メリハリの効いた立体的でグラマラスなサイドのカーブ、が魅力です。
横顔
クォーターの革の切り返しがあります。
羽根が短めのダービーがベースとなっているようですね。
羽根の付け根からソールへのカットは直線的です。
カーブを描くクラシカルなデザインと比べて、ミニマムで現代的な印象ですね。
斜めの角度は浅目なので、カットされた直線も短目です。
この長さに合わせる感じで羽根もやや短めにデザインされています。
羽根の付け根を境に対称となるようデザインされていますね。
そのラインは鋭角では無く鈍角なので少し落ち着いた印象となり、ドレス感に繋がっていると思います。
バックル
バックルは小ぶりのスクエア型です。
ストラップに対して並行な箇所はやや細く、垂直な箇所はやや太いデザインですね。
角も角張っています。
前回取り上げた「SWINDON」と同じバックルだと思います。
直線的でシャープな印象ですね。
ラスト348もエッジが効いた直線的なデザインが際立っているので、同じく直線的なデザインのバックルはバランスが合いますね!
後ろ姿
縫い割りで、上端はドッグテイルです。
シンプルでスッキリとした仕上げですね。
アウトソール
底付けはシングルウェルトのグッドイヤーウェルト製法です。
コバの張り出しも抑えられていて、ドレス感のある仕上がりですね。
アウトソールはシングルレザーソールです。
メインコレクションですので、オープンチャネルです。
感想
細く、長く、シャープさが感じられる現代的なフォルムが大きな特徴だと思います。
それでいて、小ぶりのバックルや、羽根の付け根から上下に伸びる鈍角で短めのカットが、適度な落ち着き感をもたらしているように思います。
現代的なクラシックと言えそうなシングルモンクですね!
余談
同じシャープなフォルムのバックルなのに、
前回の「SWINDON」ではシャープさを印象付ける効果だったのに対し、
今回の「MONKTON」ではクラシカルな落ち着き感を印象付ける効果となっている、
というのが面白いと思います。
「SWINDON」は全体がクラシカルなフォルムだったのに対し、「MONKTON」は全体がモダンなフォルム、という違いからでしょうね。(考)
おまけ
色違いもありますね。
CHESTNUTのカーフですね。
ニュアンスのある色味が美しく、しなやかな柔らかさが感じられます。
ブラウン系のアッパーに対してゴールドのバックルでは無くシルバーというのも現代的な印象です。
カジュアルなドレス感が大人の余裕を感じさせますね!
ではでは。