こんにちは。
今日は曇り時々晴れでした。
まだ少し肌寒さを感じました。
前回の続きです。
『メゾン マルジェラ』のシューズといえば、
「Tabi」と「REPLICA」!
という事で、
『メゾン マルジェラ』の「REPLICA」について書いています。
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前回は
「レプリカ」ラインの話と、
本靴のモデルとなったオリジナルについて書きました。
もともと1970年頃の西ドイツ軍人用の屋内トレーニングシューズという事で、
タウンシューズでも無ければ、
特定のブランドによるシューズでも無い、
という特殊なスニーカーでしたね。
特定のブランドによるデザインでは無い事から、
『メゾン マルジェラ』以外にも「ジャーマントレーナー」を作っているブランドがあります。
例えば、『タナカ ユニバーサル』。
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1994年に支給が終わった時にスロバキアの生産工場も閉鎖されたのですが、『タナカユニバーサル』が工場を再稼働して1998年に復刻させたそうです。
マルジェラ氏はパリの展示会でこの靴と出会い、1999年に自身のブランドでも「ジャーマントレーナー」を作ったと言われていますね。
また、現在『アディダス 』でも作られています。
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上の2ブランドと見比べると、『アディダス』色が表れていますね!
『アディダス』は、かつて西ドイツ軍の「ジャーマン トレーナー」を製造していたメーカーの1つでしたよね。
そういう意味では、「BW ARMY」はオリジナルというか、本家による復刻とも言えるのかな?
ただ、製造工場は東欧ではありませんね。
「BW ARMY」について書かれた記事を見つけました。(感謝)
オリジナルについての情報も充実しています!(学)
さて、
出だしのところで『メゾン マルジェラ』らしさという話をしましたね。
そこで「ジャーマン トレーナー」を持ち出しているのですが・・
確かに『メゾン マルジェラ』らしいスニーカーではあります。
でも、『メゾン マルジェラ』ならではのデザインでは無いんですよね。
むしろ・・正直他所の「ジャーマン トレーナー」との違いが分かりづらいかなぁ、、。
それが『メゾン マルジェラ』らしいのです!
え??
長くなりそうなので、簡単に書かせて頂くと、
そもそもマルジェラは既に完成されたデザインを見出し、そのデザインに対して様々なアプローチをして作品を作り出す事が多いように思います。
時に何かを足したり引いたり、時に解体して再構築したり、時に服では無かったものを服にしたり、時に見過ごされていたものに注目させたり。
それは必ずしも大きな変化を生み出すとは限らず、むしろ変化が無いような作品もあります。
そこには自身のブランド・自身のデザインを主張するのでは無く、過去に作られたデザインに対する敬意が感じられるように思います。
そうした姿勢がカレンダータグ(反ブランドロゴ、反ブランドタグ)や匿名性(反有名デザイナー)、白衣(反階級)などにも現れているのではないでしょうか。
正直、高級感はありません。
むしろ高級感を否定する姿勢ともいえるブランドです。
でも、安価ではありません。
むしろ高価です。
もちろん、素材や作りはワンランク上ですが。
・・・この流れですと、
このまま「ジャーマン トレーナー」を取り上げたくなりますが、
今回の特集はあくまでランニングシューズタイプです!
「ジャーマン トレーナー」は屋内トレーニングシューズですので、
違うかなと。(残念)
今回はここまでです。
ではでは。