こんにちは。
今日は雨でした。
春雨というにはまだ少し早いでしょうか。
WBCも一段落し・・・!?
いや、
帰国会見とか、追っかけとか、
熱気はまだ冷めそうにないですが!
スニーカーの話の途中でしたね、、、。
前回はこちらです。
今春はランニングシューズの気分です。(7) Berluti ① Fast Track (H) ライニング - 靴と歩む、僕の...
その続きに戻ります。
今春はランニングシューズタイプのスニーカーを履きたい気分という事で、
まずは僕の「Fast Track」を取り上げています。
Berluti Fast Track
前回は「ライニング」と「ソックシート」について書きました。
ドレスシューズであればレザー製のライニングとなりますが、
「ファスト トラック」はスニーカーらしいナイロンメッシュ生地のライニングでしたね。
甲や足首周りにはクッション材も入っていて、スポーツスニーカーのような感触です。
他方で、ヴァンプやヒールにはクッション材は無く、ドレスシューズに近い感触です。
また、フルソックシートもレザーシューズのようなデザインです。
今回はソール周りです。
セメンテッド製法
底付け方法についてブランド公式サイトを確認したところ、
日本語サイトには記載が無いのですが、
英語サイトには有りました!
Constructionのところに「Incollato 」とありますね。
何故にイタリア語?
と思ったのですが、
イタリア製だからでしょうか??
ともあれ、「のりで貼り付けた」という意味のようなので、
セメンテッド製法だと思います。
つまり、接着剤で貼り付ける製法ですね。
ちなみに、
スポーツスニーカーでは殆どがセメンテッド製法ですね。
また、ドレスシューズブランドが作るレザースニーカーでもセメンテッド製法は多く見られます。
中には、出し抜いのステッチがあるグッドイヤーウェルト製法や、マッケイ製法のレザースニーカーもあるようですが、あまり見かけないですね。
ただし、僕の「MIRFIELD」のようにオパンケ製法(サイドマッケイ製法)もあり、
これはスポーツスニーカーでも見かけますね。
個人的には糸で縫い合わされている方が丈夫そうで安心感があるのですが、(笑)
スポーツスニーカーでもそうそう剥がれる事は無いですし、
剥がれても修理はできそうなので、まぁ良いかなと。
ただし、肝心なここには『ベルルッティ』らしい気配りが行き届いています!
ラバーソールがトゥのアッパーに掛かる箇所、
ラバーの溝の一番上をよく見ると、
しっかりステッチが入っていますね!
セメンテッド製法で作るスポーツスニーカーの場合、
経年劣化等で剥がれやすい箇所ですね。
実際に僕のスポーツスニーカーでも剥がれた事があります・・・。(悲)
そのような箇所を丁寧に縫い合わせているのは流石老舗シューズブランドだと思います!
ミッドソール
ミッドソール(ソールの白い箇所)は粘性を感じるような質感でゴム系の素材のように思います。
強く押すとグニっとなり、クッション材として機能しています。
この点、
ミッドソールはスニーカーのクッション性に大きく影響する箇所だと思います。
それこそ、『ナイキ』の「エア」や『アディダス』の「ブースト」、『ニューバランス』の「アブゾーブ」など、ブランドの技術と威信が詰まった重要な箇所ですね!
ミッドソールのクッション性はアスリートのパフォーマンスにも大きく影響するでしょうし、日常使用においては履き心地に大きく影響すると思います。
「ファスト トラック」では、深く沈むようなグニャンとしたクッション性という程では無く、適度な硬さを感じつつも衝撃が体に響かないくらい、でしょうか。
反発性も強くは無く、僅かに感じるくらいです。
その分、安定感がしっかり感じられます。
ですので、スポーツブランドのランニングシューズとは違う履き心地、適度な硬さで足裏に路面を感じられるような履き心地にはドレスシューズブランドらしさが現れているように思います。
しかし、カントリーシューズや昔のレザースニーカーと異なるのは、適度な柔らかさもある点ですね。
そこはスポーツスニーカーに寄ってきたように思います。
今回はここまでです。
ではでは。