こんにちは。
今日は晴れました。
雨も上がって気持ちの良い天気でした。
桜もだいぶ咲いてきましたね!
前回の続きです。
今春はランニングシューズタイプのスニーカーを履きたい気分です!
という事で、
まずは僕の「Fast Track」を取り上げています。
Berluti Fast Track
前回はロングヴァンプについて書きました。
ドレスシューズブランドらしいデザインかなと思います。
さらに、流石『ベルルッティ』と言えるような細かなデザインと丁寧な技術が光っていましたね!
今回は後ろ姿です。
後ろ姿
盛り沢山のデザインが合わさっていて、
どれから書いたら良いものか・・・。(笑)
上から行きましょうか!
一番上の山型デザインの箇所(ベネチアレザーの箇所)は、
前にも書きましたが、
今春はランニングシューズの気分です。(3) Berluti ① Fast Track (C) グレーズドカーフ - 靴と歩む、僕の...
ヒールタブです。
中にはクッション材が入っていて、アキレス腱あたりを優しくガードします。
このパーツはスポーツスニーカーではお馴染みですが、
ドレスシューズにはほぼ無いですね。
ドレスシューズでお馴染みのベネチアレザーですが、
スニーカーならではのパーツなのです!
続いてヒールタブの下です。
ロングヴァンプの内側と外側の革がヒールで縫い合わされた箇所で、縫い割りですね。
その上端(ヒールタブの直ぐ下)には小さな市革(バックステイ)が有ります。
市革は縫い割りを補強する役割のパーツで、ドレスシューズではお馴染みのデザインです。
でも、上部にヒールタブが有るスニーカーでは必要の無いパーツですよね??
それでも敢えて付けたのは、ドレスシューズブランドらしいデザインを見せる意図なのかなと想像します。
個人的には小さな市革が上品なバランスですし、
さりげなく良いデザインだと思います!
続いては、アッパーの直ぐ下です。
珍しいパーツが有りますね!?
樹脂製パーツ

タン色の樹脂製のパーツです。
上部はアッパーの淵に被さるように、
下部はコバが張り出したようなデザインで、
まるでドレスシューズのストームウェルトのようですね。
ここもドレスシューズブランドらしいデザインを見せる意図なのかなと思います。
しかも、
コバには大きな目付・至極粗い目付!?
つまり目付自体を強調しているかのようなデザインですね!
加えて、
一番後ろのアッパーに被さる箇所にはBerlutiのロゴも象られています。
高級スニーカーらしいデザインですね!
更に、
この樹脂製のパーツは
ドレスシューズのウェルトのように爪先から踵まで靴をぐるりと一周している・・のでは無いのです。
アウトサイド側のボールジョイント辺りに一箇所ありますが、
アッパーに被さるデザインは無く、
コバの張り出した感じも少なめで、目付のようなデザインもありません。
マッケイ製法のコバのようなイメージでしょうかね??
そして、ヒール箇所とは一繋がりにはなっておらず、
ウェスト辺りはまた違うデザインとなっています。
ここは薄い樹脂製のパーツで、
ブラック色のパーツの上にタン色のパーツが乗せられたデザインです。
ヒール箇所とボールジョイント箇所との繋ぎのバランスを意識しつつ、
明らかにボリューム感を変える事でアクセントがしっかり効いていますね!
なお、トゥからボールジョイント箇所には樹脂製のパーツはありません。
また、
インサイド側のボールジョイント辺りにはボリューム感のあるパーツはありません。
ボールジョイント辺りからヒール箇所まで、ブラック色とタン色の薄い樹脂製のパーツが有ります。
そして、トゥからボールジョイントまでの箇所には樹脂パーツはありません。
アウトサイド側と比べると少し大人しいデザインですが、バランスは良いと思います。
ヒール箇所にインパクトのある樹脂製パーツ、
アウトサイド側にもう一箇所、
そして、おとなしめの樹脂製パーツで全体のバランスを整えた感じでしょうか。
ドレスシューズブランドらしいデザインを大胆に表現しつつ、
強弱をしっかりつける事で洗練されたバランスに仕上がっていますね。
前回のロングヴァンプのステッチもそうでしたが、
敢えて違うデザインを巧みに取り入れるセンスに『ベルルッティ』らしさを感じます。
今回はここまでです。
ではでは。
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