こんにちは。
今日も晴れました。
が、空気が冷たかったですねぇ、、、。(震)
そして乾燥も。
風邪に気をつけないと。
前回の続きです。
『オールデン』のキャップトゥダービー「56201」を取り上げています。
Alden 56201 パンチドキャップトゥ バーガンディーコードバン
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ユーズドで、さいずはUS7との事。
前回はアッパーの革、シェルコードバンについて書きました。
革のダイヤモンドとも称される、輝くような艶が美しい革ですね。
では、今回です。
ラストModified
モディファイドラストについては前靴の時にも書きました。
そういえば書き漏らしてしまったのですが、(苦笑)
モディファイドが誕生したのは1962年とされているようです。
その背景に関して、以前『オールデン』の歴史について書いた事がありました。
1940年代後半、低コストのマスマーケットという新たな消費者の需要により、多くのアメリカ靴ブランドが人件費のより低い地域へ製造拠点を移していきました。
そのような厳しい戦後経済の中でもニューイングランドに残った『オールデン』は、高品質のドレスシューズと整形外科や医療用の靴などの専門分野に注力していきました。
そうした中で誕生したのがモディファイドラストでしょうね。
靴は装うためのモノでもありますが、
歩くためのモノでもありますよね。
靴ブランドは両者のバランスを考えてラストを作るのだと思いますが、
モディファイドラストに関しては後者に特化していると言えそうです。
いや、もう少し言うと、オーソペディックシューズ(医療用矯正靴)のためのラストですので、正しく歩くためのラスト、でしょうか。
すなわち、装うための靴(ドレスシューズ)では無く、正しく歩くための靴(オーソペディックシューズ )ですね。
そのため、基本的には一般の靴店では展開されず、医療関係の専門店(?)で展開されていたようです。
そこに変化をもたらしたのがフランスのセレクトショップでしたね。
お洒落なファッションアイテムの1つとしてモディファイドラストのVチップが取り上げられたのです。
それが世界に広まり、日本でも人気のモデルとなりましたね!
モディファイドラストの個性的なフォルムはファッションとして受け入れられ、
その履き心地の良さが熱狂的なファンを産んで行きました。
という事で、日本でもモディファイドラストは特別な人気がありますね。
イギリス靴などのオーソドックスなドレスシューズと見比べると、独特のボリューム感がある個性的なフォルムからややカジュアル寄りな印象はあります。
ただ、ドレススタイルもカジュアル化が進んできたので、許容される場も増えているのではないでしょうか。
本靴にはその適度なカジュアル感を活かしたデザインが見られますね!?
パンチドキャップトゥ
トゥキャップの革の切り返しがあります。
長さも十分に取られていて、ドレス感を意識したバランスだと思います。
その縁をよく見ると・・・
見えづらいので、公式代理店『THE LAKOTA HOUSE』で確認させて頂くと、
親子穴のパーフォレーションが施されていますね!
やや小さめの穴が特徴的でしょうか。
ギンピングは施されていないのですが、何となく存在感がありますよね??
その理由は・・・ステッチ!?
パーフォレーションの上下にステッチが施されており、
下(トゥ側)はシングルステッチですが、
上(ヴァンプ側)がダブルステッチです!
非常に近接したダブルステッチではありますが、
ステッチ自体もパーフォレーションの子穴に近いサイズという事もあり、
パーフォレーション付近に独特の存在感がありますね!
『オールデン』独特のパンチドキャップトゥだと思います。
パーフォレーションはカントリーシューズに由来するカジュアル寄りなデザインですよね。
モディファイドラストのボリューム感のあるトゥに対して過剰なデザインかと思いきや!??
不思議と引き締まった印象がします。
コードバンのカジュアル寄りな雰囲気に対して過剰なデザインかと思いきや!!??
不思議と落ち着き感のある印象がします。
アメリカ靴独特の装飾性の不思議でしょうか。(笑)
という事で、
とてもバランスの良いデザインだと思います!(美)
今回はここまでです。
ではでは。
おまけ
おそらく同じモデルで、サイズ違いのユーズドです。
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US6との事。