こんにちは。
今日は晴れました。
寒いには寒いですが、そこまで寒くはないくらいの晴れ日でした。(??)
このまま穏やかに年の瀬を迎えられると良いですね。
W杯も終わってしまい、
決勝戦の感想を粘り強く書く事で余韻に浸ってきましたが、
それもひとまずけじめをつけないと、ですね。
キャップトゥダービーの話を中断していたのですが、気がつけば今年も残りわずか・・・。
もう1足くらい行けるかな?
という事で、
キャップトゥダービーに戻ります!!(急)
ミリタリーやワークを感じさせるキャップトゥダービーは、どことなく逞しく、どことなく端正で、カジュアルとドレスの間にちょうど良いデザインではないでしょうか!!?
これまで、イギリス靴ブランド、フランス靴ブランド、イタリア靴ブランド、のキャップトゥダービー を見てきましたが、カジュアル寄りからドレス寄りまで、幅広いデザインがありましたね。
次に取り上げる靴もヨーロッパのブランドですが、ちょっと珍しい地域かな!?
VASS パンチドキャップトゥダービー
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靴雑誌やネットの靴情報記事でしばしば見かけますね。
伊勢丹等でも取り扱いがあり、とても評価の高い高級靴ブランドです!
とはいえ・・・
老舗イギリス靴ブランドやフランス靴ブランド等と比べると、
やはりまだ知名度は低い、、というのが現状ではないでしょうか。
という事で、ブランドについてチェックするところから始めます。
こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
2021年9月11日の記事ですね。
因みにブランドの公式HPもあります。
オンラインショッピングもできます!
1978年、László Vass(ラズロ・ヴァーシュ)によってブダペストで創設されました。
因みに、米ソ首脳による冷戦終結宣言が1989年、ソ連崩壊が1991年、東西ドイツの統一が1999年、ですので、所謂東側の地域だった事になるでしょうか。
当時、中〜東欧ではアッパーに使える良質な牛革を自国で確保することが難しかったそうです。
アッパーは靴の印象に大きく影響する要素ですから、そのクオリティは靴の品質に直結すると言っても過言では無いと思います。
良質な革を使う西欧諸国の高級靴に軍配が上がるのは致し方無いのかもしれませんね。
また、インフラの遅れもあって機械生産体制を確立したところが極端に少なかったそうです。
生産数は流通数と直結し、知名度と資本力に影響すると思われます。
西欧諸国の高級靴はグッドイヤーウェルト製法マシンを導入して量産体制を確立していきましたので、ブランド力でも差がついたのは致し方ないのかもしれません。
しかし、機械化の波に乗れなかった事で、伝統的な手作りの技術と職人を残すことができました。
マシンメイドでは実現できない仕事もハンドメイドであれば実現できますよね!
その高い技術力が高級靴ブランドとしての大きな強みとなりました。
更に、『VASS』は西欧の一流タンナーから革の供給を受けることができたそうです。
上質な素材を使った本当のハンドメイドシューズを作るブランドとして『VASS』は世界に知られるようになっていきました。
2000年代には伊勢丹が『VASS』とフィレンツェの世界的ビスポークシューメーカー『ロベルト・ウゴリーニ』とを結びつけたトリプルコラボレーションを展開し、日本国内の知名度を一気に上げました!!
世界トップのビスポークシューメーカーの一人であるウゴリーニ氏が生産を任せたほどの作り手である『VASS』の実力は多くの革靴愛好家に衝撃を与えました。
大きな声では言いにくいのですが・・(苦笑)
10年程前までは、8万円程度で購入することができたそうです。
伊勢丹では『ジョンロブ』、『エドワードグリーン』などの並ぶ最高ランクのコーナーに陳列されていました。
しかし、現在では伊勢丹でも取り扱いが無くなり、国内販売価格もカーフレザーで15〜16万円程度と高騰してしまいました。
そこで、公式オンランストアです!
シューツリーが付いて、送料も込みで7万円程とのこと。
これも上がっていくのでしょうね・・・。
『VASS』について検索していた中で、こちらの記事も見つけました。(感謝)
記事の中で「04年12月時点」とありますので、その頃の記事かと思われます。
その当時でビスポークは受けていなかったそうです。
にしても、割安ですよね。コードヴァンでも7万円弱って・・・。(羨)
更に1996年頃の価格は・・・。(絶句)
ラズロ・ヴァーシュ氏はウィスバーデンの国際靴職人技能コンクールで金メダルを獲得されているのですね!
更に、愛用者の方による大変魅力的な記事も見つけました!(感謝)
各ラストの一覧図なども掲載されています。
『VASS』の魅力が伝わってきますね!
今回はここまでです。
ではでは。
おまけ
ラズロ・ヴァーシュ氏は本も出されていますね!
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