こんにちは。
今日も晴れました。
落ち葉もだいぶ増えてきましたね。
フランス靴ブランドのキャップトゥダービーを取り上げています。
『Aubercy』の次はこちらのブランドです。
Berluti キャップトゥダービー
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ユーズドです。
サイズは9との事です。
本モデルの情報の手がかりとして、ライニングからチェックします。
と言っても、本靴ではライニングの掲載が無いので、
同じモデルでサイズ違いのこちらのショップでチェックさせて頂きました。(感謝)
ユーズドでサイズは6.5です。
ライニングには「B 617/61/2/366」と書かれています。
この点、イギリス靴ブランドあたりですと、ラストであったり、サイズであったり、型番であったり、といった意味が説明された記事が見つかるのですが、、、
『ベルルッティ』の場合はそういう記事が見つかりません。
ですので、これはあくまで僕の予測です。
おそらくB 617は型番か製造番号か何か。
何かって・・結局何??って事なので、つまりは分かりません。
61/2はサイズでしょうね。
366はラストではないかと。
というのも、366で検索すると本モデル以外のモデルにも使われている番号で、フォルムが似ているように見えるので。
ただし、『ベルルッティ』ではラスト366というような名称は使われていないので、ラストでは無いのかもしれません。
結局のところ、番号の意味は分かりません。
更に言うと、これらの記載は手書き文字もあれば機械的な印字もありました。
その違いによって数字の並び順も違うので、ますます意味が分かりません。(迷宮)
生産工場が違のか、製造年代の違いからなのか、どうなんでしょうね。
気を取り直して、
本靴を見ていきましょう!
フォルム
ラスト名は分かりません。
見た感じでは、
ノーズはスッと伸びて、やや長めでしょうか。
ウィズはやや細く見えます。
ただし、トゥは自然な丸みのラウンドトゥで、上品でクラシカルな印象も感じられますね。
現代的なスマートなラストですが、そこまでシャープな印象では無く、ビジネス・ドレスにも合わせられるフォルムだと思います。
キャップトゥ
トゥキャップの革の切り返しがあります。
長さも十分にとられていて、エレガントなバランスですね。
特徴的なのはステッチです!
一見すると少し間隔を開けたダブル(2本)ステッチに見えます。
普通なら間隔の開いたダブルステッチはカジュアルな印象になりがちですが、
本靴ではステッチ自体が細やかで正確なラインなので、そこまでカジュアルな印象では無いと思います。
更に!、
縁の方のステッチをよ〜く見ると、
近接したダブル(2本)ステッチになっています!!
と言う事は、トリプル(3本)ステッチですよね!!?(驚)
キャップトゥというクラシックなデザインの中にひねりを効かせたデザインをチラッと入れるあたりが『ベルルッティ』らしいですね!
ダブルステッチ
その特徴的なダブルステッチは、トゥキャップの縁のみならず、
ヴァンプとクォーターの縫い合わせ箇所、
羽根の縁からトップラインの淵の全て、
クォーターとアウトサイドカウンターの縫い合わせ箇所にまで、
つまりほぼ全てのステッチが実はダブルステッチになっているのです!
とても細やかで、非常に近接しているので、シングルにも見えますが、
ダブルなのです!!
むしろ、シングルステッチは
トゥキャップの1箇所と、タンの淵周り、
くらいでしょうか。
こういう違いをデザインするセンスが『ベルルッティ』らしいですね。
そしてそれを実現できる技術力の高さですよね。
横顔
横顔もチェックしておきましょうか。
羽根の付け根から後方へカーブを描きながら落ちていくカットラインです。
オーソドックスなダービーデザインで・・・しょうか!?!?
これについてはまた後で。(次回)
アウトサイドカウンターの革の切り返しもありますね。
ヒールのトップラインからカーブを描きながらウエストのあたりへ落ちていくカットラインです。
基本的にはオーソドックスなデザインだと思いますが、シャープなカットによって凛々しい感じもします。
そして、先のダブルステッチの見せ場にもなっていますね!
更に言うと、
それぞれのカーブラインが少し長めにデザインされていて、
両者がソールのウエスト辺りで接近していますが、
このバランスにもデザイン性を感じます。
オーソドックスに見えて、少し個性的でもあるという加減ですね!
そして、気になるのは、
羽根の付け根から後方へカーブを描き・・・
の箇所ですが、
今回はここまでです。
ではでは。