こんにちは。
今日は曇りました、
気温も下がってちょっと寒かったですね。
ニットベストでは無くカーディガンの日でした。
『パラブーツ』のキャップトゥダービー「District別注 20YEARS SPECIAL Azay」を取り上げています。
Paraboot District別注 20YEARS SPECIAL Azay
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人気セレクトショップ『District UNITED ARROWS』の20周年の年に別注された「Azay」です。
前回はインラインの「Azay」との違いをチェックしました。
ステッチの色やアッパーの革が別注されていましたね。
もう1点、別注仕様を見つけました。
今回はここからです。
アウトソール
このソールパターンは・・
「Michael」でお馴染みの・・・
マルシェⅡ ですよね!?
マルシェⅡソールについては以前書いたことがありました。
現行最古と言われる定番のソールでしたね。
空気を蓄える事ができる構造で、クッション性に優れています。
ソールのパターンは踏み込む時の力が外側へ分散されるよう計算されていて、グリップ力も優れています。
もちろん自社製造で耐久性も折り紙付きですね!
因みに、インラインの「Azay」はというと、
Griff Ⅱソールでしたね。
Griff Ⅱは凹凸が控えめで、少し厚みを抑えたデザインとなっており、ややスマートなデザインです。
それに対して、
Marche Ⅱはチロリアンシューズの「ミカエル」に採用されている事からも分かるように、アウトドアユースに適した厚みのあるカジュアル寄りなソールです。
ここでふと「marche」の意味が気になってしまいました。(?)
そして、こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
「市場」のイメージがあったのですが、それは最後のeにアクサンが付いた場合のマルシェなのですね。
そして、アクサンの無い場合は「歩く」という意味があるのですね。(学)
他にも、フェンシングの言葉で「一歩前へ進む」という意味もあるそうです。
『パラブーツ』の「マルシェ」は2番目でしょうね。
つまり、
歩く事に適したソールで、
スポーツ・カジュアルな用途に適したソール、
という事になるでしょうか。
チロリアンシューズとも繋がりますね!
さて、もう一度の前回の底付けのところで書いた事を思い出してみると、
キャップトゥダービーで! (110)Paraboot ② District別注 Azay (B) 違い - 靴と歩む、僕の...
掬い縫いと出し抜いのステッチの色をホワイトではなくブラックに変更していましたよね。
そうする事で靴全体の色がブラックで統一され、シックな印象になっていました。
にもかかわらず!?
アウトソールは逆にカジュアルに変更されている・・事になりますよね!!?
厚みが増しているわけですから。
いや、むしろ、
ソールのボリューム感が少し増した事でモードな雰囲気が感じられるようにも思います。
もちろんアッパーデザインの影響もあってですが。
このバランス感が絶妙ですね!
感想
あらためて『District別注 Azay」を眺めると、
スウェードの存在感とか、
表情の異なる表革とか、
ソールのボリューム感とか、
結構アヴァンギャルドなデザインかも!?って思いました。
しかも、これは僕の個人的な印象ですが、
フランス靴っぽいUチップでは無く、
イギリス靴っぽいキャップトゥを選んだ事も効いています。
イギリスのトラッドをベースに、フランスらしく、いや日本らしくなのかな、アヴァンギャルドにデザインしたような印象を持ちました。
シンプルな服に合わせれば靴がポイントになるでしょうし、
デザイン性の強い服と合わせても靴が負けずにバランスが取れるのではないでしょうかね。
今回はここまでです。
ではでは。