こんにちは。
今日は曇り気味の晴れくらいだったでしょうか。
昨日ほどの蒸し暑さは無かったですね。
前回の続きです。
『チャーチ』のキャップトゥダービー「CARTMEL」を取り上げています。
Church's CARTMEL
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ここまでで、ラスト173、アッパーはナチュラルなカーフ、トゥキャップは「CONSUL」と同じようなダブルステッチというように、ドレス感の高いデザインが採用されている事をチェックしてきました。
では今回です。
横顔
クォーターの革の切り返しに注目すると、
羽根の付け根から後方へカーブを描いて落ちていくカットラインです。
オーソドックスなダービーデザインですね。
ヴァンプとの縫い合わせのステッチはダブル(2本)です。
2本のステッチはかなり近接した距離で、トゥキャップのダブルステッチとリンクしているようですね。
大人しく上品な印象で、ドレス感のある仕様だと思います。
因みに、「CONSUL」のヴァンプとクォーターの縫い合わせステッチは、
フロント周りは近接したダブルステッチ、
両サイドはシングルステッチ、
ですね。
ヒール周りもチェックします。
アウトサイドカウンターの革の切り返しはありません。
「CONSUL」と同じようにシンプルですっきりとした印象ですね。
底付け
ヒールのコバは張り出していません。
出し抜いはトゥからウエストまでのシングルウェルトです。
もちろんグッドイヤーウェルト製法です。
オックスフォードのドレスシューズと同じ仕様ですね。
アウトソール
シングルレザーソールです。
『チャーチ』は「Custum Grade」でも出し抜いのステッチが見えるオープンチャネル仕上げです。
おまけ
ユーズドですが、楽天で購入できます。
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感想
キャップトゥオックスフォードの「CONSUL」とほぼ同じデザイン、
つまり、ブラックであればフォーマルにも対応できるデザイン、
非常にドレス感の高いデザイン、
をベースにしたキャップトゥダービーですね。
そのため、カジュアルというよりドレスな印象の方が強いでしょうか。
ここで僕の頭を過ったのは、キャップトゥダービー特集の1足目(僕のBORDONは除いて)に取り上げた『CROCKETT&JONES』の「NORWICH」です。
「NORWICH」も近年の『クロケット&ジョーンズ』の主力を担うスマートなラスト348を採用した、ドレス寄りのキャップトゥダービーでしたね。
「CARTMEL」も「NORWICH」もオーソドックスなアッパーデザインに徹する事で、看板ラストの特徴で魅せるキャップトゥダービーとなっているように思います。
そのため、同じラストを採用するクラシックなドレスシューズと並べても遜色無いですね!
例えば、「CONSUL」や「DIPLOMAT」や「CHETWYND」と「CARTMEL」を並べても見劣りしませんね。
そうして見ると、あらためてダービーである点に個性を感じます。
ドレスはオックスフォード(内羽根)、
ダービー(外羽根)はカジュアル、
という伝統とは違うからでしょうね。
キャップトゥダービーは新しいドレスシューズのスタイルと成り得るか!?
ひょっとしたら想像以上に挑戦的な事が起きているのかな?
今回はここまでです。
ではでは
Church's Cartmel ダービーシューズ - ブラック