こんにちは。
今日は小雨と曇りと太陽とで、、蒸しました。(暑)
この時期こんなぐずぐずというのも珍しいような、、。
前回の続きです。
『チーニー』のキャップトゥダービー「ASTWELL」を取り上げています。
JOSEPH CHEANEY ASTWELL
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フォーマルとカジュアルの間で履けるコンテンポラリーな英国靴を目指して2015年に登場した「1886コレクション」の中の1つです。
前回はアッパーのボックスカーフについて書いていましたが、
途中でしたね。
脱線が・・・長かった?(苦笑)
今回は続きからです。
ボックスカーフ
アッパーにはドイツ『ワインハイマー』社が良質な牛革の産地とされるアルペン地方の原皮を使って製革した最高級ボックスカーフが採用されています。
ドレスシューズに使われる革で、艶やかでキメが細かく、繊維が整った革です。
因みに、
『ワインハイマー』社の革はこれまで何度か登場していますね。
「CAIRNGORM 2R」のカントリーグレインレザーとか、
キャップトゥダービーで! (31)JOSEPH CHEANEY ① CAIRNGORM (E) - 靴と歩む、僕の...
「CAIRINGORM 2 GV」のジュピターカーフとか。
キャップトゥダービーで! (38)JOSEPH CHEANEY ③ CAIRNGORM 2 GV(B) - 靴と歩む、僕の...
いずれもシボ革でしたが、
いずれも『チーニー』でしたね。
『ワインハイマー』社といえば、
かつてボックスカーフで名を馳せたドイツの伝説的タンナー『カールフロイデンベルグ』から技術を受け継いだタンナーです。
ゆえに、当然ボックスカーフも得意で、高級革とされています!
このクラスのカーフとなれば新品時に美しいのは当然といえば当然なので、
エイジングの様子が掲載された記事を見つけました。(感謝)
色味は殆ど変わらず、
軽くメンテナンスすれば光る感じですね。
流石ボックスカーフ!でしょうか。(笑)
履き皺も細やかですね。
ライニング
「1886コレクション」は全てブラックに統一したデザインでしたね。
キャップトゥダービーで! (46)JOSEPH CHEANEY ⑥ ASTWELL (A)ラスト - 靴と歩む、僕の...
確かに、ライニングもソックシートもブラックで統一されていますね。
ロゴ等のデザインはカジュアルシューズとも共通ですが、シルバーのプリントがシャープな印象です!
ダービー
クォーターの革の切り返しがあるダービー(外羽根)です。
クォーターは羽根の付け根から後方へとカーブを描くカットラインです。
オーソドックスなデザインを踏襲していますね。
5ホールで、鳩目は外には表れていません。
ドレスシューズと同じ仕様ですね。
靴紐も蝋引きの丸紐で、細く、仄かな艶もあります。
これもドレスシューズと同じ仕様ですね。
つまり、外羽根か内羽根かの違い以外は、内羽根のドレスシューズと同じ仕様が採用されていますね。
黒のボックスカーフと相まって、外羽根でも大人しい印象です。
因みに、
前回ご紹介した記事にも外羽根について書かれていましたね。
ドレス系で外羽根というのは、実は英国靴においては主流では無いと。
とはいえ伝統的なデザインであるのも確かで、
同国ではギブソンシューズと呼ばれ、
ドレスとカントリーの中間的な靴として、たとえばジャケパンなどに合わせて履かれてきたそうです。
こうしたギブソンタイプも90年代中頃のトレンドだったそうです。
そのスタイルが昨今再びトレンドとなっているのですね。(面白)
とはいえ、
おそらく、90年代とは違うバランスになっているのではないかと思うのですが、
今回はここまでです。
ではでは。