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今更ですが、「オックスフォード」と「バルモラル 」の違いって・・。 (3)

 こんにちは。

 今日は晴れました。

 気温もそこそこで、暑過ぎず寒過ぎず、でした。

 6月にしては過ごしやすいですね。

 

 前回の続きです。

 キャップトゥオックスフォードから脱線をして、

 「オックスフォード」と「バルモラル 」という単語について書いています。

 

 これまであれこれ書いてきておいて、今更・・ではありますが、

 やはり避けるわけには行かない話なのかなと。

今更ですが、「オックスフォード」と「バルモラル 」の違いって・・。 (1) - 靴と歩む、僕の...

今更ですが、「オックスフォード」と「バルモラル 」の違いって・・。 (2) - 靴と歩む、僕の...

 ここまでのおさらいですが、

 イギリス靴ブランドの靴紐のある短靴の分類を拝見していると、

 外羽根を「DERBY(ダービー)」

 それ以外の内羽根全般を「OXFORD(オックスフォード)」、

 ロングヴァンプでサイドに水平ラインが表れる内羽根を「BALMORAL(バルモラル )」、

 と呼んでいるように思います。

 

 そして、これは今までの僕の理解、

 すなわち、

 短靴全般を「オックスフォード」、外羽根を「ダービー」、内羽根を「バルモラル 」、

 とは違うなぁと思ってしまった訳です、、、。(沈)

 つまり、

 「ダービー」は「オックスフォード」では無く、

 「バルモラル 」は内羽根全般の事では無い、

 と。

 

 

 さて、

 もちろん日本でも、内羽根を「オックスフォード」と呼び、イギリス靴ブランドのような分類をされる方々もおられます。

 その中でも分かりやすいと思った記事を見つけました。(感謝)

shoeslife.jp

 まさにこういう事ですね!

 

 更に、オックスフォードの中をデザイン別に4つに分類して整理しておられます。

 かかる分類ですと、「バルモラル」はロングヴァンプのみを指しています。

 そして、「伝統的なオックスフォード」を「バルモラル 」とは分けておられます。

 

 さて、以下の意味で言葉を選ばれたのかは定かではありません。

 が、言葉の通りに考えるなら、

 「伝統的なオックスフォード」ですから、それは「バルモラル 」以前からあったデザインとなるでしょうか。

 だとすれば、

 そもそもの「オックスフォード」は「伝統的なオックスフォード」のデザインで、

 それをアレンジ(?)、派生(??)、した新しいデザインが「バルモラル 」であり、「アデレード」や「ホールカット」である、

 という位置付けがイメージできますよね。

 

 この点、「オックスフォード」の誕生は17世紀後半、「バルモラル」の誕生は1853年、とされています。

 

 ただし、17世紀のブーツが「伝統的なオックスフォード」に筒を戻したようなデザインだったのかどうか・・・?

 革の切り返しデザインは既に有ったのか・・・??

 個人的には、なんとなく、ホールカットの方が素直なようにも思える・・かなぁ。

 でも、、そこまで原始的な時代でも無いかな。

 

 

 ともあれ、イギリス靴ブランドの分類によると、

 単にオックスフォードと書いた場合に、どのオックスフォードなのか?

 という疑問が無くも無い?(苦笑)

 

 例えば、「キャップトゥオックスフォード」と言った場合。

 大半は「伝統的なオックスフォード」だと思いますが、「バルモラル」や「アデレード」のキャップトゥも有るわけで。

 「キャップトゥバルモラル」とか「キャップトゥアデレード」と言えなくは無いですが、

 いずれも「キャップトゥオックスフォード」でもある、

 と言う事ですよね。(苦笑)

 「キャップトゥオックスフォードのバルモラル 」とか「キャップトゥオックスフォードのアデレード」と言うべきなのかな?

 

 ちょっと屁理屈っぽいですかね・・。

 通常は「キャップトゥオックスフォード」と言えば「伝統的なオックスフォード」なのでしょう。

 で、「バルモラル 」や「アデレード」の場合はその単語を付け足すべきなのでしょう。

 だったら、「オックスフォード」と「バルモラル 」等を分ければ良いのに・・・。

 やはり、屁理屈っぽいですか??(苦笑)

 

 これは「クロテッドクリームとジャム論争」よりも重大な議題だと思うのは僕だけでしょうか?(笑)

 

 

 

 でも、「オックスフォード」と「バルモラル 」等を分けると、

 今度は日本語に置き換える時にやっかいになるかもしれませんね、、。

 だって、「オックスフォード」を内羽根とするなら、

 「バルモラル 」は?、「アデレード」は??

 内羽根じゃないの???

 って。

 だったら内羽根の分類として「オックスフォード」を位置付ければ・・

 そうなると、内羽根に相当する英語は?

 ・・・(苦笑)

 

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 ぐだぐだ書いてしまいましたが、、、

 結局のところ、

 本家のイギリスで冒頭のような分類がされているのであれば、

 それに従うべきなのでしょう!

 だって、そもそもイギリスの靴なのですから。

 

 そして、

 イギリスでは羽根のデザインによって分類がされているというのは興味深い点です。

 つまり、「オックスフォード(内羽根)」と「ダービー(外羽根)」の違いが大きな意味を持っているという事なのかなと。

 

 すなわち、

 ドレススタイルには「オックスフォード」を、

 「ダービー」はカジュアルスタイルである、

 というのが伝統的な分類なのかなと。

 

 例えば、カントリーデザインと言われるフルブローグでも、

 「オックスフォード」であればスーツに合わせる事が許容され、

 「ダービー」だとカントリーシューズと見られがち、

 という印象があります。

 

 ただし、他のデザイン要素によっては逆にもなり得るように思います。

 例えば、オックスフォードであっても、明るい色であったり、ゴツいソールであったりすればカジュアル感が強くなります。

 また、ダービーであっても、ブラックやダークブラウンでスマートなフォルムであればドレス感がありますよね。

 

 これはデザインの多様性の現れであり、

 それを許容する社会の変化でもあるように思います。

 

 つまり、伝統を踏まえつつも、社会は変化していて、人々の意識も変化しているのではないでしょうか。

 

 という流れで、キャップトゥダービーに戻ります!

 でも、

 今回はここまでです。

 ではでは。

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