こんにちは。
今日は曇り、晴れ、にわか雨。
今季は天気の変化が多いですね。
そして、だんだん暑くなってきましたね。
前回はシングルウェルトについて書きました。
あらためて、ソールによってドレス感が変わるものだなぁと思いました。
クッション材
さて、もう一度グッドイヤーウェルト製法の構造からです。
こちらの記事で分かりやすく説明されています。(感謝)
インソールの下面の縁にリブテープが付けられますよね。
そのリブテープを介してインソールとラインング・アッパー・ウェルトが掬い縫いで繋がる構造です。
そのリブテープには高さがあるため、その分だけ空間が生まれてしまいます。
この空間をコルク等で埋める点もグッドイヤーウェルト製法の大きな特徴です。
というのも、
コルクによって路面からの衝撃が緩衝されますね。
更に、履き続けていく事でインソールとともにコルクが足形に合わせて沈むのです。
これによって自分の足形に合ったインソールが作られ、履き心地の良さに繋がります。
そしてダブルウェルトは踵までぐるりと出し縫いがかけられていましたね。
という事は、ウェルトが踵までぐるりと一周しているはずで、
という事は、踵にもリブテープがあるはずで、
という事は、踵にもコルクが入っているはず。
つまり、踵への衝撃を緩衝する役割や沈み込みもあるはずです。
因みに、僕のトリッカーズも踵が少し沈んだ感があります。
これに対して、
シングルウェルトの場合、出し縫いはヒールの手前までで、かかとにはかけられていませんよね。
ウェルトを介してアッパーとソールが繋がっているのなら、
シングルウェルトだと踵が繋がっていないのでは?
もちろんそんな事は無くて、(笑)
釘で留められているそうです。
こちらの記事で製靴の様子が紹介されています。(感謝)
ヒールの積み上げを釘打ちで固定していますね。
因みに、⑰のテーマであった目付(ウィール)も登場していますね。
やはり出し縫いの目安としての役割もあるようです。
という事で、
踵は釘留めなのでコルクは無いです。
そのため、踵への衝撃は・・・?
実は、ソックシートの下にクッション材の存在が感じられます!
これはダブルウェルトに対抗して??
なお、クッション材といってもスニーカーのようなものとは違います。
あくまで硬くてしなやかな革靴の履き心地の中での、かかとに衝撃が響かないくらいのクッション性です。
ただ、すこーし存在感があり過ぎるようにも感じますが。
この辺りに関して、興味深い記事を見つけました!(感謝)
「CHELSEA」のインソックを剥がして出てきたクッション材の正体も見られますよ!
革靴は足をしっかり固定して履く事が大事との事で、あまり柔らかなクッション材は適さないようですね。
アウトソールが柔らかなのは良いけれど、足を固定するための中底を過度に柔らかくする事はあまり宜しくないのですね。
更に、姿勢が体と心の健康に与える影響についてのお話も興味深いですね。(ギクッ・・)
そこに靴が影響するとなると、大事ですね!
僕の個人的な感覚ですが、
「BORDON」はかかとに重心がかかった状態で立つと、踵のクッション材が沈んでアーチのフィット感が増します。
でも、前方に重心がかかると、踵のクッション材が浮いてアーチのフィットを感じなくなります。
これは当たり前と言えば当たり前な現象なのですが、(苦笑)
この差が少し大きいように感じます。
むしろクッション材が薄くなればアーチのフィットが良くなるのかなぁと思う次第です。
今回はここまでです。
ではでは。