こんにちは。
今日は昼前は少し雨が降りましたが、
昼過ぎからは曇り、ちょっと蒸し暑くなりました。
シャツを羽織るとちと暑く、
Tシャツ一枚だとちと肌寒く、
なかなか正解にたどり着けない今日この頃・・・。
シャツ一枚が正解だったのかなぁ??(?)
前回の続きです。
僕のエドワードグリーン「BORDON」を取り上げています。
ラスト202について『ポルシェ』のデザイン哲学を意識しながら書いています。
ヒール
ヒールは、下部は膨らみ、上部へ向かって窄まるシェイプです。
まさに人体の踵のフォルムが再現されていますね。
この立体的な後ろ姿もラスト202の魅力です!
小さめのヒールカップですが、立体的なシェイプによって存在感が、力強い迫力が感じられますね。
その後ろ姿は『ポルシェ』に通じるものがあるかな!!?
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特に「911」はRR(リアエンジン・リアドライブ)で重たいエンジンが後ろにあります。
どっしりとした後ろ姿は力強さを兼ね備えています。
それでいて無駄なスペースは無くコンパクトなフォルムですね!
イギリス靴の多くが割と大きめのヒールカップであるのに対して、
ラスト202は小ぶりのヒールカップとなっています。
僕のフィッティングでは、
確かにコンパクトですが、
グッと掴まれる程では無く、適度にフィットする感じです。
高さも浅く無く、深く無く。
そのため、踵が痛くなる事は無いです。
踵が適切に納まる事で安定感と安心感に繋がります。
ここも極上の履き心地と称されるポイントですね!
また、ライニングに注目すると、縫い合わせ箇所が踵中央では無く内側にずらされていますね。
足へのストレスを軽減する配慮が感じられますね!
トップライン
外踝の下にくるトップラインは低く抑えられています。
インサイド側の同箇所と比べても低くなっているのです。
ここがやや高い靴もしばしばありますが、外踝が当たると痛みが生じてしまいます。
試着の際の要チェックポイントですね。
エッジ
ラスト202は随所にメリハリが効いた立体的なフォルムなのですが、
全体を通じて角張った箇所が無く、エッジに丸みが感じられますね。
丸みと言っても、ぽってりとした感じにはならず、
無駄の無いコンパクトなサイズで、引き締まった丸みです。
これも、いやこれこそ『ポルシェ』と共通するデザインだと思います。
上品で、スポーティーな、
控えめで、エレガントな、
独自のポジションを確立したと思います。
一目でそれとわかる顔
ラスト202の美の終わりに、こちらのインタビュー記事から一言ご紹介させて下さい。
『エドワードグリーン』再興の祖、先代社長のジョン・フルスティック氏は
「一目でそれとわかる顔を守りつつ、中身を改良し続けるポルシェのような靴を目指したい」
と語っておられたそうです。
世にたくさんの靴(や車)がある中で、そのような「一目でそれとわかる顔」を持つブランドが一体どれくらいあるでしょうか?
フルスティック氏が具現したラスト202はまさに『エドワードグリーン』の顔となり、それをベースに様々な改良、すなわち新しいデザインや新しいラスト、が生まれていますね。
そういう意味では「BORDON」も新しいデザインへの試みではないかと思うのです。
今回はここまでです。
ではでは。