こんにちは。
今日は晴れました。
気温も昨日とは打って変わって暖かく、少し暑いくらい、でしたね。
この寒暖差の激しさはなんでしょうね・・・。
前回の続きです。
今季僕が履いているEDWARD GREENの「BORDON」について書いています。
まずはラスト202について。
インサイドストレート&アウトサイドカーブ
なかなか上手に撮影できなくて・・・申し訳ございませんなのですが、
トゥの位置に注目して下さい。
靴の中心よりも若干インサイド寄りなのがお分かり頂けるでしょうか・・。
そうですね・・、
羽根を閉じた合わせ目をセンターラインとする延長線に対して、トゥの重心が少し内側に寄っていますよね。
トゥがインサイド寄りに位置している事で、
インサイド側はストレートに近いラインが生まれ、
アウトサイド側は特にボールジョイとからトゥへのカーブが大きくなります。
インサイドからトゥへのカーブが抑えられる事で足の親指が内側へ押し込まれず、足指周りへの圧迫感が軽減されます。
そのため、長時間履いていても足指周りが痛くなりません。
ラスト202が極上の履き心地と称されるポイントの1つですね!
それもそのはず、
実は素足に近いフォルムがインサイドストレート&アウトサイドカーブなのです。
その最たる例は『ビルケンシュトック』のサンダルでしょうか。
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「フットベッド(足のベッド)」はまさに足に合わせたフォルムが特徴ですね。
そうするとご覧の通りインサイドストレート&アウトサイドカーブとなるのです。
また、スニーカー開発についてのこちらの記事にも言及がありました。(感謝)
1912年にEdward Lyman Munson博士が書いた「The Soldier's Foot and the Military shoe」という本を参考にしたそうです。
ワシントンの陸軍学校の軍隊衛生学の教授に就任したマンソン博士は、4年で約2000人もの兵士の足を調べ、数千足の靴のフィッティングについて研究したそうです。
そうして完成したのが「マンソン・ラスト」で、サービスシューズやミリタリーブーツに採用されました。
やはりインサイドストレート&アウトサイドカーブとなっていますね!
『Alden』のモディファイドラストもインサイドストレート&アウトサイドカーブで有名ですね。
そもそもは矯正靴のためのラストでした。
そして、素足に近いフォルムを求めると、トゥも外側の傾斜が大きなラインを描きます。
「オブリーク(Oblique)」と言われますよね。
これらの靴はフィット感の良さ、履き心地の良さで評判が良いのは確かです。
ただし、スマートな、エレガントな、つまりドレス感がある靴は少ないように思います。
というのは、
左右対称を美とするなら、
左右非対称で斜めに傾いた「オブリーク」を美とは受け入れ難いのかなと。
これに関する面白い記事を見つけました。(感謝)
僕は必ずしもそれだけが美とは思いませんが、
それが美である事は分かります。(実感)
ですので、基本的にはカジュアルシューズ、コンフォートシューズ、スポーツシューズが多いと思います。
足の形に合った靴を作ろうとすれば左右非対称となり、
美しい靴を作ろうとすれば左右対称に近づけたい、
この相反する課題に対する答えが、各社が作るラストなのかもしれませんね。
そう考えると、ラスト202は『エドワードグリーン』が出した答えですね。
ラスト202はインサイドストレート&アウトサイドカーブでオブリークなフォルムと言えるでしょう。
そのようなラスト202が優れているのは、ドレスシューズとして世界が認める美を有している事ではないでしょうか。
というのは・・・
今回はここまでです。
ではでは。
おまけ
ユタカーフを使った靴を楽天で見つけました。
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ラスト202のUK71/2Eです。
状態もかなり良いですね。