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今季の僕はシャツも青が気分! ③

 こんにちは。

 今日は晴れたり、曇ったり、雨が降ったり、、、。

 肌感覚も丁度良いような、ちょっと暑いような、肌寒いような、、、。

 なんなんでしょう、今季の天候は。

 

 前回の続きです。

 今季僕が気になるファッションアイテムから『薄い青のソリッドシャツ』を取り上げています。

 前回はシャツ生地について、織り方による大まかな分類(?)を学びました。

 そして、ドレス/カジュアルという視点による位置付けについても。

 もちろん同じ織り方であっても、糸番手や色味、シャツのデザイン等によって印象が変わってきますね。

 とにかく、シャツを見ていきましょう!

 

 まずは『平織』からです。

 その中でも代表的なシャツ生地と言えば「ブロード」ですよね!

 こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)

【読み物】一番使いやすいブロード生地 | 生地・副資材の仕入れ・卸販売専門 | テキスタイルネット

 表面はなめらかな光沢があり、肌触りも柔らかいのが魅力、との事。

 シャツにもピッタリですよね!

 使用されている糸の太さ(糸番手)は糸番手の数字が大きくなる程に細くなります。

 

 「ブロード」の『薄い青のソリッドシャツ』を見つけました!

Luigi Borrelli セミワイドカラー ブロード

 ナポリを代表するカミチェリア『ルイジ ボレッリ』です。

 ブランドの定番として愛されるセミワイドカラー、両サイドの裾に配したガゼットにはブランドロゴがあしらわれています。

 柔らかく滑らかなコットンブロード生地を使用しています。

 襟のステッチは非常に細やかで、前立てもフレンチフロント(裏前立て)となっており、とても上品なデザインですね!

 

Brilla per il gusto ブロード

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 品のある光沢が特徴の『THOMAS MASON』の上質なブロード生地を採用しています。

 日本製です。

 方廻りや腕廻りに運動量を確保し、動きにストレスを感じさせない作りとなっています。

 胸ポケット無しのフレンチフロントで、ドレス感がありますね!

 

 

 「ブロード」とよく似ている生地で「ポプリン」があります。

 こちらの記事を読ませて頂きました。

【読み物】ポプリン 生地 高級感のある万能素材 | 生地・副資材の仕入れ・卸販売専門 | テキスタイルネット

 語源は諸説あるようで、

 フランスのアヴィニョン村のフランス法王に由来する「papelaine」、

 イタリア語の「papalino」、

 1791年までローマ教皇の所管地であったフランスのアヴィニョンで作られていた織物など。

 この点、「papa」はイタリア語で法王、「lino」はリネン(麻)を意味します。

 

 どうやらフランスのアヴィニョンや法王に関係がありそうですね。

 当時はシルクとウール使いの生地が多かったようです。

 

 また、イギリスでは「ブロード」を「ポプリン」と呼ぶそうです。

 つまり、同じ生地という事でしょうか。

 どちらも平織りという点では同じです。

 違いは糸にあるようで、

 ポプリン生地は40番手の単糸を使用しており、

 ブロード生地はより細い糸を使用した高密度の生地だそうです。

 とはいえ、40番手より細い糸で織られたポプリンもあるそうで・・・。

 

 ここで、あらためて「ブロード」の語源などが気になったので、ウィキペディアを読ませて頂きました。(感謝)

Broadcloth - Wikipedia

 え!

 11世紀から中世にかけてフランダースで最初に生産されたそうです。

 1400年以降にオランダのライデンで生産が工業化され、ヨーロッパのブロード産業の最重要地域となりました。

 1500年からイギリス等の他地域との競争によって、ライデンは主導的役割を失って行きました。

 イタリアのフィレンツェもまたブロード産業の重要な中心地となりました。

 

 1500年頃はイギリスの多くの地区でブロードクロスが作られました。

 最高のイギリスの布は主に無染色の白い布としてアントワープに大量に輸出されました。

 それをフラダースで仕上げ、染色がされ、北ヨーロッパ全体へ販売されました。

 

 「ブロード」は羊毛でできた目の詰んだ織布で、本来は羊毛100%のものに限られるそうです。

 

 1920年代初頭からアメリカ市場では、シャツの製造の使用するために、綿またはポリエステルと綿で作られた、平織の生地にブロードという用語を使用しました。

 この記事は1920年代初頭にイギリスからの輸入品として導入され、ポプリンと呼ばれていましたが、イギリスの名前には重みがあると考え、任意にブロードに名前が変更されました。

 

感想

 う〜ん、、、分かるような、分からないような。

 果たしてイギリスで自国生産の「ブロード」に対してアヴィニョンの「ポプリン」の名前を使うだろうか??

 素直に考えれば、別のものとして扱い、別の名前を使うように思うのですが。

 素材・糸も違ったのだとすれば、別のものですよね。

 ただ、どちらも平織りなので、同じ糸を使うようになると違いが無くなってくるでしょうね。

 謎は深まるばかり。(苦笑)

 

 シャツを見ていきましょう!

Maria Santangelo ポプリン

 イタリア・ナポリのカミチェリア『マリア サンタンジェロ』は、家族代々受け継がれる伝統的な仕立て技術を守る工房です。

 カフスは円錐状のフォルムで手首に馴染みやすくなっているとの事です。

 落ち着き感のあるワイドカラーにフレンチフロントです。

 

POLO RALPH LAURENT ポプリン ボタンダウン

 ピュアコットンにわずかにストレットを効かせたポプリンです。

 ゆったりしたシルエットの「クラシックフィット」です。

 ボタンダウンに表前立て、左胸にスモールポニーが入ったデザインはアメリカントラッドな雰囲気にぴったりです。

 オックスフォード生地では無くポプリン生地なので、ドレスにも合わせやすいですね!

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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