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さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (121)Allen Edmonds Hillsboro

 こんにちは。

 今日は曇り時々晴れくらいでした。

 やはり暖かくも無いけど寒くも無く、

 肌寒いような、そうでもないような・・。

 

 アメリカ靴のシングルモンクを取り上げています。

 『Alden』の次はこちらのブランドです!

Allen Edmonds  Hillsboro 2501

 

 『Allen Edmonds』もアメリカを代表する高級靴ブランドですね。

 いや、むしろ本国アメリカでは『アレン・エドモンズ』の方がメジャーなようで!!?

 

 歴史については以前取り上げました。

グレート ウイングチップ ! ④ アレン・エドモンズ MACNEIL - 靴と歩む、僕の...

ベーシックを追求! プレーントゥダービー ⑤ アレン・エドモンズ Leeds - 靴と歩む、僕の...

 1922年にウィスコンシン州ベルギーで創業した老舗です。

 「世界で一番豪華で履き心地の良い手作りの靴を作る」という信念のもと、釘や金属シャンクを使わずに足にフィットする靴を作っています。

 第二次世界大戦中にはミルスペックオフィサーシューズの製造も請負い、その履き心地の良さを知ったオフィサー達に支持され、アイビーリーガー達にも愛されました。

 同業他社の多くがアメリカ生産から海外生産へとシフトしていった苦難の時代を乗り越えて、今なおMade in USAを貫いている数少ないアメリカ靴ブランドです。

 歴代大統領も就任演説や初登庁時に『Allen Edmonds』を履くことが慣習になっていると言われていますね。

 

 それでは、靴を見ていきましょう!

 本靴はユーズドなので、いつ頃のモデルなのか探るところから始めますね。

 その方法について、こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)

【保存版】アレンエドモンズの年代判別法を総まとめ

 本靴の記載情報を見ると、

 ソックシートのブランドロゴは「縦文字(タイプ)」なので、1990年代前半〜2013年くらい、

 下段中央に「COMB」とあるので、1990年代前半より以前、

 右下に「1432」とありますので、おそらく1992年?

 

 カタログを探すと、16−17(カタログでは11ページ目)にありました!

 HILLSBORO

 Cap-toe monk strap featuring perforated cap,foxing and medalion

 full leather lininges,single oak leather sole,and custom heal.

  2501 Black Custom Calfskin(topview shown)

  2561 Oak Aniline Calfskin(profile shown)

 

 因みに、1993年春にもありますが、1991年春・秋には無いですね。

 

CASETiFY

ラスト511

 本靴の説明文には記載が無いのですが、同じ「2501」を取り上げた記事を見つけました。(感謝)

“極美品” Allen Edmonds (アレンエドモンズ)Monk Strap Medallion Cap toe (モンクストラップ メダリオン キャップ トゥ)Hillsboro US9 D - Chett

 どうやらラストは「511」のようです!

 

 ラスト511は以前少し触れました。

ベーシックを追求! プレーントゥダービー ⑤ アレン・エドモンズ Leeds - 靴と歩む、僕の...

 やや幅広で大きめのラストですね。

 

 ノーズ長は中庸くらいでしょうか。

 丸みのあるラウンドトゥは少しボリューム感がありますね。

 甲の立ち上がりは、やはり欧州の靴に比べると低めでしょうか。

 

 全体的にも丸みが感じられ、クラシカルなドレス感という感じですね。

 

セミブローグ 

 トゥキャップの革の切り返しがあります。

 縁にはギンピングと親子穴のパーフォレーションが、

 トップにはメダリオンが、施されています。

 セミブローグですね!

 

 セミブローグのシングルモンクは『Allden』でもチラッと触れたのですが、

 国内販売されているものは見つかりませんでしたね。

 そういえば・・・

 イギリス靴では・・・

 プレーントゥ、Uチップ、フルブローグはありましたが、

 セミブローグは『EDWARD GREEN』で少しあったくらい?

maeego.hatenablog.com

 イギリス靴では、むしろフルブローグのシングルモンクをよく見かけましたよね。

 ひょっとしたら、イギリスではドレスタイプかカジュアルタイプかはっきりした感じが好まれるのかもしれませんね。

 とはいえ、プレーントゥに起毛革だったり、Uチップにブラックカーフだったり、結構自由??(笑)

 

 

横顔

 クォーターの革の切り返しがあります。

 ダービー(外羽根)をベースにしたシングルモンクです。

 

 羽根の付け根の位置はやや前方よりでしょうか。

 そこから上に羽根、下にクォーターの縫い合わせ、があります。

 

 羽根はVフロントのような角度がいていますが、かなり鋭角な傾斜ですね。

 そのため、1ホール分くらいの小さな羽根となっています。

 

 羽根の付け根からソールへのカットラインも羽根と対称になるような傾斜したストレートですね。

 ここを横から見ると「く」の字型になっています。

 

ストラップ、バックル

 

 ストラップの幅は、ドレスシューズとしてもやや細めに感じます。

 Vフロントからの絞りが結構効いている印象です。

 

 対応するバックルもコンパクトです。

 ただし、フレームに厚みがあるので、適度なボリューム感はありますね。

 ベルト通しのある馬蹄形のフォルムで、上品な印象です。

 クラシカルなドレス感のあるバックルですね!

 

後ろ姿

 ヒールには大きめな市革が当てられています。

 砂時計型?、徳利型??、くびれのあるカーブラインが個性的ですね。

 しかも縁はギンピングとパーフォレーションが施されています。

 他所ではあまり見ないデザインですね。

 

ソール

 『アレン・エドモンズ』ですので、オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法ですね。

 シングルレザーソールで、底面のステッチは剥き出しのオープンチャネルです。

 

 『アレンエドモンズ 』の特徴として、ラバー 製の大きなトップリフトが使われています。

 履き心地を最優先に考えるブランドの哲学が現れるディテールですね!

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

AIGLE


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