今日は。
今日も晴れました。
昨日ほどの寒さでは無くなりましたが、
何となく肌寒いような、そうでもないような・・。
世界情勢も不穏な気配がじわりと・・。
もちろんウクライナ情勢が喫緊で、総理もG7へ出席されています。
今日は北のミサイルも。
自由と平和を破壊する暴挙が広まりかねない瀬戸際でしょうか。
サッカー日本代表が無事W杯出場を決めてくれました!
ありがとうございます!!!
心沈むニュースが増える中で、明るいニュースは嬉しいですね!
前回までで『Silvano Lattanzi』のシングルモンクを見てきました。
クラシックなイタリア靴を感じさせるフォルムに独特の装飾デザインが加わり、既成靴というよりも注文靴に近い印象の靴でしたね。
それが80年代から始まったと言われるクラシコイタリアを牽引したのかなと想像されます。
クラシコイタリアと言えばこちらのブランドも!??
SUTOR MANTELLASSI
|
僕の頭の片隅に、クラシコイタリアと言えば『ストール・マンテラッシ』という情報があるので、取り上げてみたいと思います。
まずは歴史からです。
こちらの記事を読ませて頂きました。
1912年にイタリアのフィレンツェ近郊Tizzanaで、エットーレ氏とエネア氏のマンテラッシ兄弟が創業しました。
SUTORはラテン語で腕利きの靴職人を意味するそう。
始めこそ小さな工房で兄弟が一足づつ手掛けていましたが、あるデザインを考案してから一気に躍進します。
そのデザインがイタリアの伊達男たちの心を鷲掴みにし、今でもイタリアシューズのアイコンとして重宝されています。
それがスクエアトゥです。
つま先のラインが角張っている、または四角形のような形状をしているデザインですね。(別名、フレンチラインとも言われるそう。なぜ??)
フレンチラインが気になったので、脱線してググらせて下さい。
こちらで解説されていました。(感謝)
ドロップショルダーの肩線と曲線的なボディーシルエットを特徴とするフランスのスーツに合わせるフレンチコンチネンタルの代表的な靴デザイン、との事。
話を戻しますね。
マンテラッシ兄弟は創業当時より17世紀のクラシックシューズからヒントを得て、スクエアトゥを積極的に展開したと言われているそうです。
そして100年を経過した現在においても、イタリアシューズのアイコンと言われるほど大きな影響を与えています。
確かに、これまで見てきたイタリア靴もスクエアトゥを採用していましたね。
このような歴史的なモデルをベースにしたモデリングを得意としていたようで、三代目のレド氏は世界中からコレクションしたアンティークシューズを博物館並みに所有し、それらの歴史的な断片をベースとして新たな靴作りが行われまたそうです。
そして、四代目のルカ氏はクラシコ・イタリア協会の会長も務めました。
日本では1990年代の「クラシコ・イタリア」ブームの際にスクエアトゥで一斉を風靡したそうです。
当時においても「イギリスのグリーン(エドワードグリーンでしょうね)、イタリアのマンテラッシ」と並び称された最高峰の靴との事。
2006年、ホールディング・イタリアン・ラグジュアリーの傘下に入ります。
クラシコイタリア協会からも脱退しました。
2007年、『Sergio Rossi』や『TOM FORD』のシューズデザインを手掛けてきたマックス・ヴェッレ氏がクリエイティブ・ディレクターに入り、ブランドロゴも一新されます。
アウトソールのブルーペイントもここから始まりました。
「ノーブル・ブルー」は貴族の血が青いというストーリーですね!
感想
『ストール・マンテラッシ』はスクエアトゥの元祖とも言われるそうです。
ただし、マンテラッシにおいても、17世紀のクラシックシューズにヒントを得ていたようなので、その起源は更に遡りそうですね。
そして、90年代のステファノ・ブランキーニ氏はスクエアトゥで新しいスタイルを生み出しました。
脈々と受け継がれ、時に大きな飛躍をもたらす魅惑的なトゥですね!
2000年以降のスマートな現代的ドレスシューズでもそんなスクエアトゥの影響を感じます。
『クロケット&ジョーンズ』のラスト337や348、
『ジョンロブ(パリ)』ではラスト8000、
『チャーチ』はもともとラスト73がスクエア寄りでしたが、その後継ラスト173、
『ベルルッティ』はオルガ、
『Corthay』は001、
などなど。
ラウンドトゥに比べてキリッと、個性を効かせた、印象的なラストばかりですね!
近年はレディースでスクエアトゥがちらほらと!??
細くスマートというよりは、はっきりと、くっきりと、個性的な印象のスクエアトゥが目立つかな。
メンズでも!?!?
今回はここまでです。
ではでは。