こんにちは。
今日は曇り気味でした。
そして、肌寒さも感じましたね。
冬春ミックスのため、冬モノも仕舞いきれません。
前回の続きです。
それではEnzo Bonafeのシングルモンクです。
まずはこちらです。
Enzo Bonafe レベルソ仕立て
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イタリアンクラシックなオーラを感じますね!
見ていきましょう!
フォルム
ノーズ長は中庸くらい、
幅も中庸からやや細いくらい、
ヴァンプや甲の高さは抑え気味でしょうか。
無駄の無い、フィット感の良さそうなフォルムですね!
トゥ
トゥの先端はしっかり平らですね。(一)
スクエアトゥです。
張り出したコバは更に平ら加減がしっかりしています!!
イタリア靴ですねぇ〜!!
高さは抑えられています。
サイドはエッジを立て過ぎず、丸みを持たせながらきちんとスクエアを成形しています。
シャープなスクエアトゥも上品な雰囲気に仕上がっていると思います。
エンツォ・ボナフェのスクエアトゥは独特の雰囲気がありますね!!(美)
キャップトゥ
ヴァンプをよ〜く見ると!?
履き皺とは異なる、横一直線の革の継ぎ目があるのが見えます。
実は、キャップトゥです!
履き皺と馴染んでしまう原因は、縫い目が無いから!
「レベルソ仕立て(隠し縫い)」で作られています。(技)
以前、『Santoni』の時にも一言触れましたね。
レベルソ仕立ては革の切り返しのラインが段差だけで表れるので、革の質感が強調されます。
ストイックな雰囲気も表れますね。
ところで、縫い目が見えないって・・・どうやって作るの???
こちらの動画で明らかに!!
正に熟練職人の手仕事ですね。(匠)
折り返した後の完成形を見通しながら、要領を掴んで、正確に、丁寧に、リズムよく、美しく。
前仕事についても①〜編で紹介されています。
その後の仕事も⑤〜編で紹介されていますね。
話を戻します。
本靴では、羽根の淵やトップラインの縁もステッチを隠した仕上げが施されています。
対して、クォーターの縫い付け箇所、ストラップの縁、ヒールの縫い割りにはステッチが有ります。
レベルソ仕立てで高級靴としての職人技とデザインとしてのアクセントを魅せつつ、
要所でステッチも見せることでストイックさが軽減されていますね。
フォーマルとカジュアルを上手くミックスしたデザイン性の高さにもイタリア靴らしさを感じます!
今回はここまでです。
ではでは。