こんにちは。
今日は曇り気味でした。
風も少しあって、寒かったです。
前回の続きです。
JMウエストンのシングルモンク「529」について書いています。
J.M.WESTON 529
|
|
日本の公式オンラインには無いようですが、
本国の方では今も販売されているようです。
Derby boucle Flore[homme cuir lisse bordeaux]eu.jmweston.com
「Flora」ラインですので、
おそらく2005年以降のモデルではないでしょうか、
というところまでが前回でしたね。
それでは靴を見ていきましょう！
ラストJO
本靴の商品紹介欄には記載が無いのですが、おそらくJ0ラストではないでしょうか。
というのは、こちらのフローララインとフォルムが似ているように思うので！！？
「イタリア靴に多く見られるポインテッドトゥをジェイエムウエストン流に解釈した」とあります。
という事は、やはりイタリア靴の影響を受けているのでしょうね。
JMウエストンの中で最もシャープなシェイプをもつラストだそうで、
甲の立ち上がりは高め、
爪先に向かうほど細く鋭くなるように設計されていて、
まるで鳥のクチバシのような流線形のシルエット、
との事。
これまでのJMウエストン（クラシックライン）とは異なった、ノーズの長い、スマートな、現代的なフォルムですね！
コンパクトで丸みの綺麗なアーモンドトゥです。
ポインテッドトゥよりはマイルドな印象ですね！
同じ靴をお持ちの方の記事も見つけました。（感謝）
細っそりとした見た目ですが、足入れした感じは意外とゆったりとの事。
ノーズ長めのスマートなアーモンドトゥという事で、ジョンロブのラスト7000と近しいようにも感じます。
ただ、ラストJ0の方が更にノーズが長い印象、エッジを感じる攻めた印象、かな。
ダービー
クォーターの革の切り返しがあります。
ダービー（外羽根）をベースにしたシングルモンクですね。
羽根の付け根の位置に注目すると、ボールジョイントの上より更に前方（トゥ寄り）です。
結構前寄りのバランスですね。
そこからソールへとしなるようなカーブを描いています。
同じく羽根へも対称するようにカーブを描いていますね。
総じて見ると、羽根の付け根を頂点に尖ったペン先のような、アーキュエイトステッチのような、特徴的なデザインですね！
このデザイン・・・前にも見たような・・
そう！ 先にご紹介した「531」と共通していますよね！！
これまで見てきた他ブランドでもここまで明確なデザインは無かったですよね。
JMウエストンらしい特徴的なデザインなのかな！？
ストラップ、バックル
ストラップは、ドレスシューズらしい細さです。
内側の羽根の付け根から深く抉るようなカーブを描いているので、ストラップはほぼ平行線となっています。
ストラップをよく見ると、上下共にダブルステッチが施されていますね！
これは意外と珍しいように思います。
実はタンの淵も、トップラインの淵も、クォーターの縫い付けも、ダブルステッチです。
細やかな仕事が見事です！
・・・
実は、
リザードの鱗でステッチが目立たないのですが、
「531」もダブルステッチですね！
JMウエストンの特徴的なディテールかも！？？
スクエア型のバックルは少し個性のあるデザインです。
ストラップの先端側の辺だけ一段高く、幅のある平たいフォルムです。
そして、ピンが乗る辺にだけ菱形の網目のような彫りが施されていますね。
このデザインは古いライターにインスパイアされたギョーシェホイールだそうです。
ガンメタル色というのもそういうイメージなのでしょうね。
ダンディズムを思わせる渋い印象のバックルですね！
後ろ姿
市革がありますね。
ここはさすがにシングルステッチです。
ヒールカップの立体的な丸みがしっかり現れています。
ヒールブロックは幅がしっかり抑えれれていて、少し高さも感じます。
とてもエレガントな後ろ姿で、
ここも「531」と共通するデザインだと思います！
感想
第一印象は非常にスマートなシングルモンク！
でした。
でも、一つ一つのデザインを見ていると、実はクラシカルな「531」と共通する点もありましたね。
つまり、実はクラシックなパターンを現代的なラストに載せたデザインなのかな、と。
特に、羽根辺りのクォーターのカットラインやアンティーク感のあるバックルは、他所のブランドでは見ないようなオリジナリティがあります。
そこから、JMウエストンのクラシック観、ダンディズム、を感じました。
今回はここまでです。
ではでは。
近江牛A5ランクすき焼き・しゃぶしゃぶ【納期1カ月～最長3カ月】 寄付金額10,000円
