こんにちは。
今日も晴れました。
朝晩の空気が冷たくて、グンと冷えてきましたね。
エドワードグリーンのシングルモンクを取り上げています。
プレーントゥ、キャップトゥの次はこちらです!
EDWARD GREEN ASHBY
エドワードグリーンと言えば!のエプロンフロントです。
その前に、まずはこちらからから。
製造時期
ライニングには小窓があり、サイズやウィズ、ラスト等の記載があります。
新工場で作られた靴ですね。
ソックシートを見ると、囲み無しのブロック体で型押しされています。
おそらく2004年から2014年頃の製造と思われます。
実はこちらの靴、『最高級靴読本 』にも掲載されています!
珍しいカラーなので僕の記憶に残っていました。(褒)
当時の限定モデルとして紹介されていますね!
ラスト606
ラスト606は「TROON」の時にチラッと登場していました。
あらためてラスト606についてググったところ、こちらの記事を見つけました。(感謝)
エドワードグリーンの代表的なラスト5つが解説されています。
流石専門店ですね!(学)
さて、ラスト606の誕生は1990年代なのですね。
スクエアトゥで名作ラスト202に気持ちゆとりをもたせつつ、長過ぎないバランスとなっています。
基軸となるラスト202のスクエアトゥ版という事で、「DOVER」でよく見かけるように思います。
実は2年程前にも少し触れていました。(懐)
ノーズ長めの現代的ラストが主流ですからね・・・。
個人的にはクラシカルなノーズ短めの靴も気になり始めた頃でしたね。
その関心は今も続いています!(笑)
エプロンフロント
「ASHBY」の一番の特徴はエプロンフロント(Uチップ)ですね。
それも、エプロンフロントダービーの名作でありブランドの看板モデルでもある「DOVER」と同様のライトアングルステッチとスキンステッチで作られているのです。
これらの高度な職人仕事は超高級靴の象徴的なディテールとして有名ですよね!
緻密で丁寧なエプロンフロントの仕上がりは溜め息が出るほど美しいです。
元々はカジュアル・スポーツなデザインであるエプロンフロントが、工芸品のような装飾デザインとなっていますね。
そうした領域にまで評価を高めた「DOVER」の功績は非常に大きいと思います!!!(尊)
そして、「ASHBY」は「DOVER」のシングルモンク版と言っても良いのではないでしょうか!?
それを確認してみましょう!
横顔
クォーターの革の切り返しがありませんね。
トゥからヒールまで一枚の革で構成されていて、そこに羽根も入っています。
そうした革がアウトサイド側とインサイド側の2枚あり、トゥとヒールで縫い合わされています。
エプロンフロントを構成するヴァンプはタンと一体です。
これって、「DOVER」と同じ構成ですよね。
違いを挙げるならば、ヒールでしょうか。
「DOVER」にはアウトサイドカウンターの革の切り返しがありますが、
「ASHBY」にはありません。
それでも、基本的には同じ構成と言っても良いと思います。
ダービー(外羽根)の羽根がストラップとバックルに変更されたデザインですよね。
ですので、「ASHBY」は「DOVER」のシングルモンク版ですね。
サイドに革の切り返しが無いので、とてもすっきりとした印象です。
革の質感がそのまま現れ、立体的な曲面によるグラマラスな表情が魅力です!(惚)
ストラップ、バックル
ストラップの幅は少し太い感じですね。
外羽根の前方をVフロントのように、後方もタンが覗くくらい角度が付いていて、ストラップへ細く絞っているのですがね・・・。(笑)
ストラップがやや太い事で少しカジュアルな印象ですね。
それに対応するバックルも、少し幅が大きくなっています。
それでも、厚みは控えめで、線の細いバックルです。
この点、これまで見てきたモデルもそうですが、
エドワードグリーンは主張のあるバックルはあまり使いませんね。
デザイン性の高いUチップであっても、です。
一歩出るよりも半歩引くような、奥ゆかしさや上品さを感じます。
そういうデザインがエドワードグリーン 「らしさ」なのかなと思います!
感想
「ASHBY」はやはりカジュアル寄りの印象でしょうか。
アッパーが明るいベージュ系のブラウンなので余計にそう感じるのかもしれませんが。(笑)
そして、ダービーの「DOVER」と比べた場合の僕の個人的な印象ですが、
「ASHBY」はどっしりと落ち着いた印象、
がします。
そういう印象から、「ASHBY」はゆったりしたカントリースタイルに似合いそうなイメージが浮かびました。(憧)
野山を駆け回るというよりも、屋内で過ごしたり、のんびり散歩したり。(笑)
ゆったりしたフランネルのパンツとか、カーディガンとか、ミドルゲージ以上のニットとか。(楽)
今回はここまでです。
ではでは。