こんにちは。
今日も晴れ・・のち曇ったのかな??
午後から一気に寒くなりました。(震)
前回の続きです。
エドワードグリーンのシングルモンクを取り上げています。
EDWARD GREEN ブラック
前回取り上げた60年代製と言われるシングルモンクと何か通じるような印象がしました。
その理由はまた後々・・。
ラスト808
ラスト808は、経営難に陥っていたブランドを買い取り、その再建に尽力されたジョン・フルスティック氏が1998年に発表しました。
ビスポークシューズを現代的にアレンジした細身のセミスクエアトゥのロングノーズが特徴で、当時は最上級ラインのトップドロワー専用ラストでした。
ただし、ディテールをチェックすると、
ライニングには小窓があり「TD」記載はありません。。
また、インソッックは「MADE BY」の無い金囲み表記です。
おそらく2000年から2003年に作られた既製モデルでしょうね。
デザイン
トゥやヴァンプに装飾は無く、プレーントゥです。
サイドやヒールにも装飾は無いですね。
ラスト808はエドワードグリーンの中ではノーズが長い方です。
因みに近年の890や915は更にスマートなロングノーズなので、それらと比べればクラシカルな印象ですね。
シングルモンクはストラップの位置が高いので(後方寄り)、ヴァンプが広く、ノーズが長く見えるデザインです。
そのため、スラリと伸びたラスト808のノーズがより一層長く見えますね!
ストラップ、バックル
ストラップの幅はドレスシューズとして標準的です。
対応するバックルもコンパクトな印象です。
角に丸みのある、厚みや太さも標準的な感じですね。
撮影された画像の角度的なあれで、形がハッキリ分からないのですが、
おそらく標準的なデザインと思われますので、長方形でしょうね。
サイド
クォーターの革の切り返しがあります。
外羽根はコンパクトですね。
羽根の付け根からソールへのカットラインは、鈍角の斜め後方へのストレートです。
ここで冒頭の話に戻ります。
実はこのクォーターのデザインが前回取り上げた60年代製と言われるシングルモンクと似ているかなぁと思いました。
ですので、前回の次は本靴を取り上げようと!
ただし、本靴はスタイリッシュなラスト808です。
前回のクラシックなラスト233かつスナッフスエードの朴訥とした印象とは大きく異なりますね。(笑)
この点、どちらが良い悪いという事では無いですよ。
前回のスタイルにも良さがありますし、
特に最近のリラックスしたファッションにも似合いそうですし、
あらためてまた魅力を感じるように思います。
後ろ姿
縫い割りで、上端はドッグイヤーです。
小ぶりで丸みのある綺麗なヒールですね!
ヒールリフトの幅よりもヒールカップの膨らみの方が張り出しています。
ヒールリフトが小さく見え、高さもあり、とてもドレス感のある仕上がりですね!
ソール
底付けはシングルウェルトのグッドイヤーウェルト製法です。
コバの張り出しがギリギリまで抑えられていて、ドレス感が高いですね!
アウトソールはVibramのスタッデッドパターンのラバーソールです。
モデル名
さて、本靴のモデル名は一体何なのか??
いろいろググってみたのですが、確信を持ってコレと言える情報が見つかりません。
ただ、デザインがよく似ているモノは見つかりました。(感謝)
ラスト808のシングルモンクで、クォーターの革の切り返しのデザインもほぼ同じに見えます。
とはいえ、インソックは現在と同じデザインですし、2018年の銀座店2周年記念モデルです。
ですので、今回取り上げた靴とは製造時期が違いますね。
興味深い情報は、「Macmillan」は先代社長のフルスティック氏がトップドロワー用に特別にデザインしたモデルという事です。
トップドロワー専用ラスト808が登場したのが1998年でしたので、その頃の話ではないでしょうかね。
そうかぁ、トップドロワーのシングルモンクがこういうデザインなのかぁ。(感)
ここからは僕の想像ですが、その後に「Macmillan」を既成靴として作ったのが今回の靴なのかな、と。
2000年頃であればあり得るかな。
今回はここまでです。
ではでは。