こんにちは。
今日も晴れました。
日中もだいぶ寒くなりましたね。
ラジオで聴いたエコ関係の話が興味深かったです。
例えばホテルで、プラスチック関係を減らす取り組みや、連泊されるお客様でタオルの洗濯や部屋の掃除を毎日では無くて良ければ割引サービスがあるといった話がありました。
一昔前であれば贅沢感としてポジティブに評価されていた事が、今は環境負荷としてネガティブに評価されるようになってきました。
価値観の変化を感じますね。
シングルモンクの話に戻ります。
SANDERSの次はこちらの英国靴です!
EDWARD GREEN TROON
EDWARD GREENはイギリスを代表する実力派の超高級靴ブランドですね!(憧)
手仕事を大事にした高品質な靴作りはとても評価が高いです。
そういえば、
これまでエドワードグリーンの靴は何足か取り上げた事はありましたが、
歴史については書いた事が無かったかなと思います。
ですので、この機会に少し覗いてみましょうね!(学)
こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
創業は1890年、エドワード・グリーン氏は靴の生地ノーザンプトンの小さな工場で手作りの紳士靴を作り始めました。
彼の美徳を追求する信条や卓越した職人技から瞬く間に「英国でも稀代の才気煥発な靴職人」として名声を上げます。
「でき得る限りの上質を求める」という氏の明解な哲学は今日に至るまで続いています。
創業当初から生産数は1週間あたり約250足まで絞ってクオリティコントロールを行なっていたそうです。
1930年代の大戦期には軍需分野で力を伸ばし、英国空軍向けブーツで最大規模を誇るまでになっていきました。
一方で、ウィンザー公やアーネスト・ヘミングウェイといった著名人たちにも愛用され、「伝説の靴」とまで謳われるようになりました。
しかし、戦後は徐々に経営が悪化。
1977年にはアメリカ資本へ売却されました。
それでも経営難を打開するには至らず、倒産寸前にまで追い込まれました。
ここがブランドのどん底の時代と言われています。
この窮地を救ったのがイタリアで靴デザイナーをしていたジョン・フルスティックです。
グリーンが抱えた借金+1ポンドでブランドを買収したエピソードは有名です。
1983年に社長に就任したフルスティックは再建に着手します。
典型的な英国クラシックのデザインを少しづつ現代的にモディファイしていきます。
また、ラルフローレンやブルックスブラザーズなど有名ブランドの靴のOEM生産を請け負うなどしてVじ回復を果たしました。
1995年には、エルメスがライセンス権を持っていたジョンロブの生産も請け負うようになりました。
その際にエドワードグリーンの技術力の高さに目を付けたエルメスが買収の話を持ちかけました。
その頃フランスへの進出を考えていたエドワードグリーンは同意をしたそうです。
ところがこの判断がうまくいかず、結局、自社株を全てエルメスに売却する事態に陥ります。
100年以上続いた製靴工場だけでなく、ラスト(木型)や型紙など全てを手放す結果となってしまいました。
形ある物は失いましたがブランド自体はどうにか存続し、再びの再建を目指して新たなファクトリーを立ち上げます。
そこにかつてエドワードグリーンを支えていた職人達も再結集しました。
名作ラスト「202」も新型として甦り、新作ラストの開発やデザインの一新で奇跡の復活を遂げます。
この時、チェルシーを始めとするオックスフォードシューズにスワンネックが採用されました。
1998年、フルスティックは808ラストを発表し、エドワードグリーンにロングノーズという新しい風を吹き込みます。
細身のセミスクエアトゥはビスポーク靴を現代的にアレンジしたもので、過去になかったスリムな顔つきで話題となりました。
2000年にフルスティックが死去した後はパートナーのヒラリー・フリーマンが後を継ぎます。
80年代から90年代にかけては他ブランドネームの靴作りも積極的に行なっていましたが、この前後から次第に自社ネームに集中していきました。
2004年からはトニー・ガジアーノをデザイナーに迎え本格的な復活を果たていきます。
そうして実力派ファクトリーから高級シューズブランドとしてのポジションを固めていきました。
今回はここまでです。
ではでは。