こんにちは。
今日も晴れました。
朝晩は寒くなってきましたが、まだ楽ですね。
前回の続きです。
トリッカーズのシングルモンクを取り上げています。
クラシカルなブラックカーフ、
余裕を感じるブラウンスエード、
アッパーの素材が変わると印象が随分変わりますね。
今回もトリッカーズですが、
個性的なデザインのシングルモンクです!?
Tricker’s M7596 Mary Jane
「メリージェーン」は以前からレディースシューズでは定番的な靴ですよね!
そんなイメージがあるので、フェミニンなデザインなのでは!?!?とも思われそうですが・・・
こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
ルーツは英国貴族の履物で、主にセレモニーの際に履かれていたそう。
という事は、英国紳士のフォーマルシューズ??
また「メリージェーン」の名前についても書かれていますね。
なんと1900年代初頭のアメリカンコミック、バスターブラウンの妹、メリージェーンちゃんが履いていた事から、呼ばれるようになったと。
まさかのアメコミ・・・。(笑)
そして、メリージェーンちゃんは女の子、、、
という事はレディースシューズですね。
話を戻しますと、元々は英国紳士のフォーマル的な靴で、それがレディースシューズにもなったのでしょうね。
フルブローグ
トゥキャップは翼を広げたようなW字型で、メダリオンが施され、切り口にはピンキングも。
アウトサイドカウンター、ストラップ、トップラインにもブローギングが。
カントリーシューズでもお馴染みのフルブローグですね!!
甲
甲にはタンが無く、オープンデザインとなっています。
甲が開いているので、サンダルのように足やソックスが見えますね。
UNION WORKSさんの記事から学ばせて頂くと、アーガイルソックスを合わせるのが英国紳士的コーデ!!?
ラスト
ラスト番号についての記載が無いので分かりません。
レディースの方はラスト6230なのですが、同じなのかな??
ともあれ、
結構内側に捻られているように見えますね。
アーチのフィットが良さそうですね!!?(興味)
そして、
コロンと丸いラウンドトゥです。
アウトソール
底付けはオールアラウンドグッドイヤーウェルト製法です。
ソールと接するアッパーの縁にウェルトは掛かっていませんね。
フラットウェルトです。
アウトソールはダイナイトスタッテッドソールです。
厚みのあるダブルソール仕様ですね。
ボリューム感のあるソールがメンズ寄りのバランスに持っていっているように思います。
横顔
クォーターの革の切り返しがありません!
これまで見てきたシングルモンクはダービー(外羽根)がベースとなっていましたが、
「メリー ジェーン」は違う構成で作られていますね。
ヴァンプがサイドからヒールまで大きくとられていて、サイドにステッチの無い一枚の革なので、スッキリとした印象です。
そして、甲が開いている事で、まさに抜け感がありますね。(笑)
ダービーと比べると少しすっきりとした印象です。
構成としてはサンダルに近いのかなぁ??
バックル
バックルはやや大きめでボリューム感がありますね。
スクエアで角は丸くなっています。
カントリー仕様のボリューム感のある靴であり、
フルブローグで装飾性も高い靴でもあるので、
それに負けないバランスとして大きめのバックルが使われているのかな。
バックルがアクセサリーのようにも見えて、ファッション性がありますね!
感想
サンダルのような構成という事から、モンクストラップの原点であるサンダルのクローズドバージョンを思い出しました。
そして、装飾性のある大きなバックルから、17世紀頃の宮廷装束で履かれていたというバックルが付いた靴を思い出しました。
という流れから妄想すると、実は結構昔の、伝統的なスタイルの靴なのかも!?!?
だとすれば、英国貴族がセレモニーで「メリージェーン」のような靴を履いていたという事はありえーる!??
今見ると個性的なデザインではありますが、だからこそ魅力的な靴ですね!
かつての貴族のファッションがそうでしたが、現代でも装飾性の高いファッションとの相性は良さそうです。
ジェンダーレスなファッションという流れにもハマりそうですね。
おまけ
少しデザインが変更された「Mary Jane」もありますね。
ユーズドで、サイズは7です。
タンが付いているモデルです。
タンによって足の甲が隠れるので、ソックス選びに悩まなくて済むでしょうか。(笑)
カジュアル感も少し抑えられますね。
今回はここまでです。
ではでは。