こんにちは。
今日は気持ちの良い秋晴れでした!
もう十一月ですが、もう暫く秋を感じたいですね。
前回の続きです。
モンクストラップシューズについて書いています。
「歴史」と「位置づけ(ポジション)」の次は、
モンクストラップシューズの「バリエーション」について
です。
シングルモンク
甲を抑えるストラップが一本(single)というデザインがシングルモンクです。
通常モンクストラップシューズと言えば、シングルモンクの事だと思います。
基本的にシンプルなデザインで、ドレスシューズとして古くからある定番のデザインです。
初回に、
英国ではブラックのシングルモンクストラップシューズはフォーマルとみなされ、オフィス用のスーツとも合わせられるとか、
という記事を紹介しました。
まさに上の画像のような靴ですよね!
ベースとなるパターンデザインはダービー(外羽根)が多いように思います。
紐靴にすればダービーで、バックル留めにすればシングルモンク、ですね。
両者のポジションは、シングルモンクの方がドレス感が高いとされています。
ダブルモンク
ダブルモンクは甲を抑えるフラップがある場合が一般的で、そのフラップを留めるためのストラップが二本(double)あるデザインです。
一般的に言われている出自は、
1945年にジョン・ロブ(ロンドン)の2代目当主ウィリアム・ロブがウィザー公こと英国王エドワード8世のために製作したビスポークシューズで、
デザインはアビエーター(飛行士)用のブーツをヒントにウィリアム・ロブが編み出した、
と言われていますよね。
この点、初回に取り上げたこちらの記事に掲載されている写真を見ると(感謝)
The Unknown History Of Monk Strap Shoes - Revealed. | Capthatt Mens Clothing & Accessories
ストラップが二本ありますね。
14世紀から15世紀頃のアルプス地方の修道士(monk)が履いていたサンダルがダブルストラップだったそうなので、それがシューズとなった当初からストラップがダブルだったとしても不思議ではないかなと。
フラップが無いのでダブルモンクと言って良いのかは考えてしまいますが、
少なくともストラップが2本というデザインは「ウィリアム」よりも前からあったのでしょう。
何より「ウィリアム」より先にアビエーターブーツにフラップを2本のストラップで留めるデザインがあったのですから。
ただし、ドレスシューズでは無いですよね。
ですので、ドレスシューズとしてのダブルモンクという意味では、ジョン・ロブの「ウィリアム」が元祖なのかもしれませんね。
サイドモンク
ストラップは1本(single)ですが、
フラップのような革の切り返しがあり、
バルモラル(内羽根)のようにヴァンプの下に配置され、
トップラインに沿って後方へ流れるようにストラップに角度がついています。
ヴァンプがスッキリとして、エレガントでドレス感の高いデザインですね。
こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
記事によると、サイドモンクの誕生はJOHN LOBB(Paris)の「1998年 イヤーモデル」との事。
今では多くのブランドでもサイドモンクが作られていますが、その始まりはジョンロブという事ですよね。
先ほどのダブルモンクと言い、やはりジョンロブのデザイン力、影響力は突出しているようですね。(凄)
今回はここまでです。
ではでは。