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今秋はデニムジャケットの気分です。(6)Lee ②

 こんにちは。

 今日は曇り気味の晴れで、夜は雨になりました。

 じわじわと冬に進んでいるのでしょうね。

 今年は暖から寒への空気の切り替わりが早いですよね。

 

 リーバイスに続いて、やはり現在の様々なGジャンに影響を与えているリーのGジャンを取り上げています。

 前回は1930年代から44年頃の「101J COWBOY JACKET」をチェックしました。

 一見するとリーバイス「506(1st)」とも似ていましたね。

 Leeがオリジナリティあるジャケットを作ったのはその後(多分)です。

Lee RIDERS 101J 

 こちらは1950年代中頃の復刻モデルです。

 LeeのGジャンと言えば、このデザインですよね!!

 

 特徴は何と言っても胸ポケット!

 内側に向かって斜めに傾斜がついていますよね。

 これはカウボーイが馬上でポケットから物を出すときに、手を入れやすくするデザインだそうです。

 また、胸ポケットの形状も角に丸みを持たせています。

 そして、胸ポケットから下へ2本の平行線を描いてステッチが走っていますね。

 リーバイスには見られない特徴的な胸ポケットのデザインですね!

 

 袖の開きの付け根には補強のリベットが無く、糸によるバータック仕様となっています。

 同じく、背中側にもシンチバックが無く、ウエストバンドにサイドアジャスターが付けられています。

 そのサイドアジャスターのボタンも金属製では無く、プラスチック製になっています。

 

 「101J」でリベットや金属ボタンが極力廃されたのは、落馬した際に怪我しないようにという配慮でもあったそうです。

 

 ただし、大きな負荷がかかる前留めにはやはり金属製のボタンが使われました。

 更に、前立て自体も補強するためにジグザグのステッチが入っています。

 前たてのジグザグステッチもリーバイスには無い特徴的なデザインですね。 

 

 背面には、肩甲骨の辺りからデニムパーツの切り返しがありますね。

 立体裁断が採用されています。

 

 この点、実は「101J」がいつからこのデザインとなったのかを突き止める事ができませんでした。

 1931年の「101J」誕生時から〜という記事も見つけたのですが、前回取り上げた1930年代や対戦中の復刻デザインはかなり異なるので、どうなんだろう??って。

 

 ともあれ、少なくとも1950年代中頃には既にこのようなパターンで作られていたのですね。

 因みに、リーバイスでは60年代初頭の「557(3rd)」から立体裁断が採用されていました。

 つまり、リーの方が早かったという事ですよね!

 

 あらためて眺めてみても、やはりリーバイスのどのタイプのGジャンとも異なるデザインですね!!

 ですので、Leeオリジナルの名作と言えると思います。

 実際に、現在も様々なブランドもこのデザインの影響を受けたGジャンを作っていますよね。

 僕のイメージでは、アニエス・ベーが作っていた記憶がありますし、A P.C.にもあったような。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 

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