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白いドレスシューズの可能性は!? (50)HESCHUNG VERBIER

 こんにちは。

 今日も晴れて気温が上がりました。

 

 昨夜の地震で被害も出てしまったようですね。

 僕も今朝は少し不安な気持ちから始まりましたが、お陰様で無事一日が終えられそうです。

 平穏な普段の便利さに慣れてしまうと、安心安全のために制限がかかる不便さを辛く感じてしまうかなぁ。

 これからはそのバランスに対応していく感覚(スピード感みたいな?)が必要なのかもしれませんね。 

 

 前回の続きです。

 最後は、僕も履いているフレンチシューズブランド『HESCHUNG』の1足です。

HESCHUNG VERBIER YUKETEN別注

 サイズはUK6です。

 

 YUKETENはYuki Matshudaによるクラシックアメリカンが中心の靴、鞄、アクセサリーのブランドですね。

 世界中の素晴らしい伝統と工芸への敬意を感じる製品を生み出しています。

 本靴はフランスのHESCHUNGとのコラボですが、YUKETENらしいネイティブな魅力が引き出されたデザインだと思います!

 アウトサイド側に『HESCHUNG』のシンボルである狩猟や釣りをイメージしたマークと『YUKETEN』のロゴが型押しされています。

 

 それでは靴を見て行きましょう!

チロリア

 ヴァンプにはゆったり大きなU字型のモカ縫いがあり、

 2ホールのダービー(外羽根)です。

 ベースとなるデザインはチロリアンシューズですね。

 

モカ縫い

 ヴァンプの革とサイドの革を合わせた上から別に革テープが被せられ、縫われています。

 「かぶせモカ」ですね。

 革が何枚も重なるので厚みがあり、ボリューム感のあるモカ縫いです。

 

ピンキング

 モカに被せられた革テープの縁にはギザギザのピンキングカットが施されています。

 同じ革テープがトップラインにも使われていますね。

 更に、アウトサイドカウンターの革の切り返しの縁にもピンキングカットが施されています。

 

  細やかなギザギザが綺麗にカットされていてはっきりと見えます。

 ピンキングカットが装飾的なデザインとなって、よりチロリアンらしい印象がしますね!

 

 そして、分厚いモカの縫いには丈夫な太い糸が使われ、やや大きなピッチで縫われています。

 おそらく手縫いでしょう。

 ピンキングと相まってネイティブな雰囲気を醸し出していますね!

 

 

ノルウィジャン製法

 コバと接するアッパーの淵にウェルトが被さり、縫い合わせれています。

 コバには出し抜いのステッチがかけられています。

 ノルウィジャン製法ですね。

 

 アッパーに被さるウェルトの淵はギザギザにカットされていますね。

 ノッチドウェルトと言っていいでしょうか。

 アッパーのピンキングカットと同じデザインです。

 細やかですがくっきりとした綺麗なカットですね。

 こういう装飾的なデザインからクラフト感やネイティブ感を感じますね!

 

ヒール

 下部に革を寄せて縫うステッチがありません。

 シームレスヒールのような見た目となっていますね。

 やはり上品な印象だと思います。

 

 ヒールカップの丸みも綺麗で、美しい後ろ姿ですね!

 

 因みに、「MICAHEL」にはステッチがありますね。

 やはりデザインとしては強い印象だと思います。

 

ラバーソール 

 アッパーのホワイトと合わせたホワイトのラバーソールです。

 よく見ると、コルクチップが混ぜられたようなデザインになっていますね。

 クリーンなホワイトソールというよりも、やはり自然と馴染むようなクラフト感のあるホワイトソールを意識しているのではないでしょうか。

 

感想

 プレーントゥダービーのホワイトバックスのようにドレス感のあるタイプとは異なるタイプのデザインですね。

 カジュアルなチロリアンシューズに更にクラフト感のあるデザインが加わって、よりチロリアンシューズらしさを感じるカジュアルなデザインだと思います。

 

 ですが、本靴は不思議と上品さも感じます!

 やはりホワイトヌバックの影響だと思いますね。

 ブラウンやブラックでも、上品さとは違う印象かもしれませんね。

 クールなホワイトヌバックの質感がネイティブさを抑えているように思います。

 

 そして、アッパーやソールをホワイトでまとめ、ウェルトやミッドソールをブラウンで統一した事で、色数が抑えられ、やはり上品な印象になっていると思います。

 

 デザイン的にはかなりカジュアルなのですが、素材やディテールから上品さが加わっていて、綺麗なホワイトバックスに仕上がっていますね!!

 

  今回はここまでです。

 ではでは。

 

 


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