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白いドレスシューズの可能性は!? (45)Paraboot ② MICHALE (1) 70周年

 こんにちは。

 今日も晴れて、ひょっとして昨日よりも?暑かったですね。

 こういう日は夕暮れ前頃からのんびりビールを飲みたくなりますが、

 まさかの冷蔵庫に無い...。

 日頃の準備は大事だなぁと、、、(準備?)。

 

 それでは白いドレスシューズに戻ります。

 このくらいの天気だと、勧めやすいですね。(笑)

 Parabootsから1型目(①)として「CHAMBORD」をデザイン違いで3パターンご紹介したました。

白いドレスシューズの可能性は!? (43)Paraboot ① CHAMBORD (3) - 靴と歩む、僕の...

 今回はParabootsから2型目(②)で、ブランドを象徴するもう1つの看板靴「MICHAEL」です!

 

Paraboot MICHAEL

 「シャンボード」と並ぶパラブーツを代表する有名人気モデルですね。

 そして、パラブーツの歴史にも登場した特別なモデルでしたね!

ロック&シック、サイドゴアブーツ 。 ⑦ パラブーツ マネージ (0)歴史 - 靴と歩む、僕の...

 簡単に振り返りますね。

 まずはその誕生から。

 二代目社長のジュリアン氏が1937年に会社に入り、

 建築家や測量士や獣医などの技術者のための軽量な編み上げ靴として「モジーン」が制作されました。

 そして、1945年にワーク向けの「モジーン」をより洗練させた「ミカエル」が誕生しました。

 因みに、「ミカエル」はジュリアン氏の息子で後に三代目社長となるミカエル氏の名前からきているそうです。

 

 そして、大事な1980年代です。

 80年代、会社は倒産の危機に陥ってしまいました。

 1979年に経営を託されたミカエル氏は経営再建に取り組みましたが、

 1983年の終わり頃、ついに破産の申し立てをせざるを得なくなりました。

 その時、イタリアのスタイリストに見出され、大流行し、会社を救った靴が「ミカエル」です!(神)

 

 このようにファッション的にも非常に評価の高い「ミカエル」ですが、それを大きく後押ししたのがエルメスだと思いますね。

 これについても以前ちょっと書きました。

この春履きたいフレンチローファー。HESCHUNG (3) Parabootと比較② - 靴と歩む、僕の...

 高い品質と完成されたデザインが一流のブランドから評価された事は、今日まで続いている人気を支えていると思います!(お墨付き)

 

 本靴に戻ります。

 ホワイトの「ミカエル」は2015年に「ミカエル」生誕70周年を記念して登場したモデルのようですね。

 

ラスト110

 「ミカエル」に採用されるラスト110は、丸みのあるラウンドトゥ、ゆったりと横幅がとられていて、甲も高め、です。

 山岳地域で履かれるチロリアンシューズが原型ですので、厚手の靴下が想定されていると思われます。

 

 「シャンボード」との違いは横幅もしっかりある点ですね!

 「ミカエル」は幅がある事で、上下方向の高さがそれ程強調されないように思います。

 どっしりとした、重心の低い、安定感のある印象がします。

 

被せモカ

 モカ縫いに注目すると、ヴァンプの革とサイドの革が合わされた上から別の革テープが被せられて縫われています。

 被せモカですね。

 

 多くの革が折り重なっているので、太めの糸で大きなピッチで縫われています。

 厚みのあるモカと目に付くステッチで、非常にボリューム感のあるモカですね!

 

 この縫いがヴァンプからレースステイまで繋がっています。

 

 U字ライン(エプロン)全体を見ると、トゥの先端近くまで伸び、サイドに大きく広がり、履き口へ窄まっていますね。

 この大きな、そして太い、U字ラインはチロリアンシューズの特徴的なデザインですね!

 

サイド

 サイドの皮の切り返しを見ると、内側と外側の2枚の革がトゥで縫い合わされています(スプリットトゥ)。

 トゥから吐き口の中央あたりまでが一枚の革の切り返しで、レースステイにもなっていますね。

 2ホールのダービー(外羽根)で、簡単にレースステイを緩めて脱ぎ履きがしやすくなっています。

 これもチロリアンシューズの特徴的なデザインですね。

 

 サイドの革とヒールの革との縫い合わせのラインが前方へ斜めに角度が付いているのもデザインですね。

 一般的にはカーブを描くラインが多いですよね。

 「ミカエル」では被せモカから伸びたレースステイの甲の傾斜ラインと並行になっています。

 シンプルなラインですが、シャープな印象を与えていますね。

 

 吐き口のところに緑色のタグが付いていますね!

 

ノルウィジャン製法

 コバと接するアッパーの際にウェルトが被り、太めのステッチで縫い付けられています。

 コバには出し抜いのステッチがあります。

 ノルウィジャン製法ですね。

 

 ウェルトの色はナチュラルです。

 ホワイトと馴染む色ですが、アウトソールがホワイトなので、ウェルトだけが異なる色となっていますね。

 ナチュラルレザーは革の風合いがしっかり感じられ、上質な印象をもたらしているように思います。

 

マルシェⅡソール

 「ミカエル」で採用される、現行最古の定番ソールです。

 耐久性とグリップ力に優れています。

 

 大きなブロックパターンが際まで続いていて、横から見た時に凹凸がリズム良く現れています。

 カジュアルなデザインですね。

 

 通常はブラックやダークブラウンですが、本靴ではホワイトです。

 見た目からして軽やかですね。

 アッパーのホワイトともリンクして、靴をクリーンで軽やかな印象にしていると思います。

 

感想

 「ミカエル」はボリューム感と安定感がありつつ、ゴツ過ぎず重過ぎない、そのバランスが絶妙ですよね。

 ホワイトモデルでも、適度な重量感がありつつ、クリーンで上品な印象に仕上がっています。

 そこにはやはりナチュラルカラーのウェルトが効いていますよね。

 あらためて、ホワイトレザーとナチュラルレザーの組み合わせって本当に上品ですね。(美)

 

 

おまけ

 お買い得なユーズドを見つけました。

 サイズは40 です。

 

おまけ2

 同じモデルのサイズ違いかと思ったのですが、

 少し違いもありますね!??

 グッドイヤーウェルト製法で、

 GriffⅡソールです。

 サイズ表記もFRでは無くUKですよね。

 他のデザインは殆ど同じだと思います。

 サイズもUK5.5と小さめなので、レディースモデルなのかもしれませんね。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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