こんにちは。
今日は晴れと曇りの間くらいだったでしょうか。
雨は無かったです。
夏が近づいているのかな。
前回の続きです。
Grensonのスニーカーを取り上げています。
といっても、前回はグレンソンの歴史をざっと見ただけですが。
ただ、あまり情報が見つけられなくて、、、。
やはり大人しいブランドなのかもしれませんね。
では、本題に戻って、
グレンソンの真っ白なテニスシューズをを見ていきましょう!
Grenson Sneaker1
70年代にインスピレーションを得たテニスシューズだそうです。
「スニーカー1」という名前から想像すると、
ブランドとして一番目に位置付けているスニーカーなのかな??
最もベーシックなモデルと言い得るデザインですね!
フォルム
低く平たい方向性、
中庸なノーズ長、
自然な丸みのラウンドトゥ、
至極シンプルで上品な印象は、テニスシューズらしいフォルムですね。
因みに、ラストは214、フィッティングはG、です。
ただ、
これまで見てきた「スタンスミス」的なデザインとはちょっと違いますよね!??
何が違うかと言いますと、
羽根
です。
この点、
一般的には革の切返しパーツの置き方を見て、
羽根を含むクォーターがヴァンプの下にある場合がバルモラル(内羽根)、
同クォーターがヴァンプの上にある場合がダービー(外羽根)、
となりますよね。
「スニーカー1」はというと、ヴァンプが・・・無い??
おそらくトゥからヒールまでのクォーターがアウトサイド側とインサイド側の2枚有り、
トゥ及びヴァンプとヒールの2箇所で縫い合わせているのだと思います。
因みに、トゥが繋がっていると一枚革となり、それをヒールで縫い合わせたデザインがホールカットですね。
ですので、「スニーカー1」の羽根の構造もホールカットに近いです。
羽根はU字型の革の切返しパーツで構成されていますね。
この構造は何という分類・名称なのかググっていたところ、
こちらの記事を見つけました。(感謝)
ずばり「ホールカット型」・・・??
でも、ホールカットでは無いんですけどね・・・。
ともあれ、
この羽根のデザインはスニーカーでよく見られますよね。
例えば、70年代のナイキで言うならば、
「CORTEZ」(1972年)のようなランニングシューズ、
「BRUIN」(1973年)のようなバスケットボールシューズ、
はU字型の羽根です。
確かに70年代のイメージですね!?(楽)
ヴァンプ
トゥから羽根までのヴァンプの箇所に革の切り返しが有ります。
これをトゥキャップと言っていいのか?、ヴァンプと言っていいのか??、
どうなんだろう???
ともあれ、この箇所でアウトサイド側とインサイド側のクォーターが縫い合わされているのでしょうね。
そして、ここの革の切り返しはデザインの自由度がある箇所ではないかと思います。
「スニーカー1」は少しトゥ側へ広がるデザインですね。
正面のボリューム感を少し感じさせつつ、それを出し過ぎないバランスです。
ドレスシューズブランドらしい上品な印象だと思います。
サイド
ダービーのような革の切り返しが無く、大きな一枚の革がそのまま現れています。
かなりドレス感のある横顔です!!
ほんのりと膨らんだトップラインにはクッション材が入っているのでしょう。
柔らかそうな革に表情が生まれていますね。
スニーカーらしく羽根は少し長めで、6ホールの内鳩目です。
シューレースも気持ち細め(?)で、大人しい印象ですね。
タン
タンの長さは羽根から少しだけ飛び出る位ですね。
大き過ぎず上品なバランスだと思います。
タンにはレザー製のプルタブが付いています。
ちょっと珍しいですよね。
もちろん実用的ですが、デザイン的な意味合いもあるのかな。
少しカジュアル寄りなデザインですね。
ヒール
ヒールの縫い合わせ箇所にテープ状の革の切り返しがあります。
やはりシンプルなデザインで、上品ですね。
先端にはタンと同じくプルトップが付いています。
アウトソールのヒールには、ブランドロゴがありますね。
この靴で唯一のロゴデザインではないでしょうか。
このくらいシンプルであれば、様々な服とも合わせやすいですよね。
ドレスシューズブランドらしいデザインだと思います!!(好)
アウトソール
厚みは一般的なテニスシューズくらいでしょう。
トゥとヒールには長方形のテープが貼られたようなデザインがありますね。
白一色で非常にシンプルです。
アウトソールの側面にはステッチが靴を一周していますね。
オパンケ製法でしょうね。
底面には大胆なメッセージロゴがデザインされています。
ただし、単色ですので、ドレス感を損なわないですね。
感想
これまで紹介してきた長い羽根のダービー(外羽根)と比べると、
ボリューム感が抑えられ、更にスッキリと上品な印象です。
ダービーの方がよりクラシカルで、アクティブな印象でしょうか。
足元の存在感やボリューム感も出るように思います。
これに対して、
ホールカット型は、もう少し後の70年代的で、スマートさを意識したような印象がします。
実はこのタイプのテニスシューズはセリーヌでも見られるんですよね。
真っ白では無いですが、デザイン的には気になります!!
70年代レトロな雰囲気と、時代を超えたクラシカルな印象もありますよね。
テニスシューズとしては、ダービーの方がよりクラシカルだと思いますが、
「スニーカー1」の完成度の高さを見るとホールカット型も受け入れられそうな予感がするんですよね。
もしもこれから『ドレスタイプのスニーカー』のようなジャンルが出来るとしたら、
ドレスシューズにデザイン分類があるように、
スニーカーも分類されて行くのかな??
スニーカーは自由度が高く、あまりにも種類が多いので難しそうですが、
それこそドレスシューズブランドの腕の見せ所かもしれませんね!!??
今回はここまでです。
ではでは。