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真っ白なテニスシューズを履きたい気分(61)Grenson ① 歴史

 こんにちは。

  今日は曇り気味の晴れで、少しだけ降ったのかな?

 昨日の雹からすれば、全然穏やかな天気でした。

 比べるものがあるって、こういう事ですね。(笑)

 

 今季は真っ白なテニスシューズを履きたい気分です。

 現在は英国ドレスシューズブランドが作るスニーカーをチェックしています。

 Church's、John Lobb、そして前回はTricker's(?)を取り上げました。

 今回は、Grensonです。

 Grenson Sneaker1

 まずは歴史から見てみましょう。

 こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)

グレンソン/Grenson(イギリス)|革靴ブランド事典

Grenson(グレンソン)は過小評価されている-その歴史と主要モデル一覧-

  1866年、靴職人のWilliam Grennが英国ノーザンプトンのラシュデンで小さな靴工房を開きました。やがて多くの職人が集まり、事業は順調に発展します。

 

 1874年、最初の靴工場を作りました。

 当時の生産体制は、自宅の庭の離れなどの場所(ショップ)で各工程毎に作業を行なっていました。複数のショップを経て完成した靴を集荷所に集めて出荷していました。

 

 1895年には法人化されました。当時の社名は『Green&Son』でしたが、後に『Grenson』となりました。

 

 1911年に工場を拡大し、一貫して生産できる体制を作りました。

 グッドイヤーウェルト製法によって一足の靴を200の工程で8週間費やして作り上げていく現在のような生産スタイルを確立しました。

 

 1974年に米国映画『華麗なるギャッツビー』で衣装を担当したラルフローレン氏がグレンソンの靴をセレクトした事で注目を集めました。

 

 1999年、日本に本格上陸しました。

 大塚製靴が輸入代理店を努めました。

 

 2005年、クリエイティブディレクターにTim Littleが就任しました。

 

 2010年、Tim Littleがグレンソンを買収しました。

 

 2013年に工場が移転したようです。

www.unit-and-guest.com

 モダンでクリーンな新工場によって作業効率が格段に良くなり、職場環境も良くなったそうです。

 

 そして現在に至る感じでしょうか。

 

感想

 かなり歴史のある老舗ブランドですね。

 確かに、昔百貨店で目にしていたグレンソンはカチッとした英国靴らしい印象で、実用的な美しさを感じました。

 「Foot Master」というラインで、ヒドゥンチャネル仕上げのドレスシューズはカーフの品質も結構良さそうだった記憶があります。

 ただ、その当時の若き僕は英国靴に全く興味が無かったので、、、。

 そして、エドワードグリーンを強く意識したと思われる「マスターピース」とう高級ラインが話題になっていました。

 とにかくエドワードグリーンは高級靴のお手本的な存在でしたね。

 

 ただ、その後だんだんブランドの方向性?、イメージ??、が変わって行ったような印象があります。

 おそらくティム・リトル氏が入ってから変わったのでしょうね。

 

 ティム氏のインタビュー記事もありました。(感謝) 

 ティム・リトル

www.gqjapan.jp

  2018年11月22日の記事のようです。

 

 1963年生まれ。

 

 1997年、広告界を離れ、キングスロードの外れに『TIM LITTLE SHOP』をオープンしました。

 ティム氏は無類の靴好きで、自身の靴コレクションを中心としたショップだそうです。

 トッズやダンヒル、ジョセフ、ギーブス&ホークスと言ったブランドにデザインを供給しました。

 

 2005年にグレンソンのクリエイティブディレクターに就任しました。

 2010年、グレンソンのオーナーとなりました。

 ティム氏が関わって以降、スニーカーやレディース・コレクションなど新しい試みに次々と挑戦していきます。

 2015年にはニューヨークに初の海外出店を果たしました。

 

 ティム氏の言葉の中で、

 アディダスやナイキに代表されるスニーカー・ブランドの席巻が著しく、トラディショナルな英国紳士靴市場は年々縮小している、とありますね。

 やはりそういう現実なのでしょうね。

 その上で、

 ルイ・ヴィトンディオールジル・サンダーといったメガブランドで、クラシックを基調としながらモダンにデザインされた靴が人気、とあります。

 そして、

 市場で受け入れられる鍵はデザインだと思う、と。

 

 靴職人達も、新しいデザインに対してとても柔軟な姿勢だそうです。

 

 強力な靴オタクのティム氏と、靴職人の膨大な知識と経験、が組み合わさって現在のグレンソンがあるのですね。

 

個人的印象

 かつてのグレンソンは、クラシカルなドレスシューズを作っている印象でした。

 雑誌などでもまさに質実剛健という表現で紹介されていましたね。

 

 その後、確かにブランドは新しいイメージに変わったという印象がありますね。

 

 大きな変更点としては、ロゴデザインやグレード構成が変わりましたね。

 下のグレードは、インドなどで製造されているようです。

 

 そして、靴自体のフォルム(ラスト)や色使いやソールの選び方などのデザインも変わりましたね。

 例えば、トリプルウェルトとか、真っ赤なライニングとか、分厚いソールとか。

 全体的に強めのデザインが目につくようになったような印象があります。

 

 なお、これはグレンソンに限らず全体的な傾向ですが、革質は落ちていったように思います。 

 

 あくまで僕の個人的な印象ですが、

 デザインがカジュアル寄りになり、革質が落ちた印象から、

 価格的には更に下かと思いますが、クラークスに寄った感じかなぁと。

 

 上のグレードの靴をあまり見かけないのはちょっと残念ですね。

 コロナが明けたらあらためて実物をじっくり見たいなぁ。

 

 あっ! スニーカーの話でしたね・・・

 それは次回で。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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