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真っ白なテニスシューズを履きたい気分(56)JOHN LOBB ⑤ 2014年〜

 こんにちは。

 今日は曇り気味の晴れといったところでしょうか。

 少しパラッと降ったのかな?

 やはり夕方頃からちょっと蒸し暑さを感じます。

 

 前回の続きです。

 今季の僕は真っ白なテニスシューズが気になっているので、白スニーカーを取り上げています。

 

  今はジョンロブのスニーカーについて書いています。

 2003年の「スプリント」、

 2009年の「ウィナー」、

 2012年の「ウィナースポーツ」と見てきました。

 それぞれ個性がありますが、いずれもドレスシューズの主力ラスト7000や8695を採用したスマートなスニーカーでしたね。

 当時はやはりドレスシューズブランドが作るスニーカーはスポーツブランドが作るスポーツシューズとは異なるデザイン、エルメスの「クイック」やサントーニの「メンフェイス」が作り出した大人のための「レザースニーカー」という流れの中にあったように思います。

 

 2000年頃から人気となった「レザースニーカー」ですが、ノーズの長さやソールの厚みなどの流行の変化はありつつも、一時的なブームで終わる事なく続いていったと言えるのではないでしょうか。

 すなわち、大人の装いの中に「レザースニーカー」が浸透していったのだと思います。

 そして、時代はじわじわとカジュアル化へと流れていったのではないでしょうか。

 

2014年

 2014年7月1日、ジョンロブはパウラ・ジェルバーゼをアーティスティックディレクターに迎えます。

 ジョンロブ初のアーティステックディレクターが起用された狙いについては、「クラフツマンシップとその価値に敬意を払う一方で、より現代的な視点が必要である。」と説明されています。

「ジョンロブ」初のアーティスティック・ディレクターが老舗ハウスに新風を吹き込む | WWDJAPAN

 

 そして新生ジョンロブが2015-16年秋冬コレクションで発表した新しいスニーカーが「LEVAH」でした。

 現在も継続している定番モデルですね!(嬉)

 「レヴァー」について詳しく書かれた記事を見つけました。(感謝)

openers.jp

 一見してこれまでの「スプリント」や「ウィナー」等とはだいぶ趣が異なりますね。

 端的に、クラシックなテニスシューズをベースにしていますよね!??

 

オリジナル

 記事にあるパウラ女史の言葉にもそうあります。

「レヴァーは、ジョンロブのアーカイブのなかから見つけた、おそらく1923年に製造されたテニスシューズがオリジナルです。当時のビスポークのお客さまは、アクティブでスポーティで軽量な靴としてウォーキングシューズのようなものを求めていました。
“週末や飛行機の中で履けるシューズがほしい”という声に応じて誕生したスポーツシューズで、ジョンロブの現在のラインナップではあたらしいタイプですが、オリジナルにあらたな解釈をくわえて、スーツやデニムとも合わせられるものをデザインしました」とコメントを寄せた。

  「おそらく1923年に製造されたテニスシューズ」ですから、明らかにクラシックなテニスシューズですね!

 そう言えば、SUPERGA「2750」の誕生が1925年でしたね。

真っ白なテニスシューズを履きたい気分(12)SUPERGA 2750 ① - 靴と歩む、僕の...

  その当時のイギリスのテニスシューズはどのようなデザインだったのかなぁ?

 フレッド・ペリー氏の靴を探った時にもチャレンジしたのですが、、、確たる資料が見つけられませんでした・・・。

真っ白なテニスシューズを履きたい気分(7)歴史⑤ 20世紀初頭のイギリス - 靴と歩む、僕の...

  僕の勝手な妄想では、以前取り上げたChurch'sの「DUCE」のようなバルモラル(内羽根)の可能性が高いように思うのですが。

maeego.hatenablog.com

 1920年代当時のイギリスでダービー(外羽根)は既に一般的だったのでしょうかね??

 

 

あらたな解釈

 「オリジナルにあらたな解釈を加えて、スーツやデニムとも合わせられるものをデザインしました。」とも語っておられますね。

 「レヴァー」はどこまで当時のデザインを踏襲し、どこから現代的なデザインを取り入れたのでしょうかね!??(興味)

 

 この点、長い羽根のダービーなのにキャップトゥというデザインは珍しいですよね。

 そこから、オリジナルはバルモラルのキャップトゥで、それを現代的なダービーにデザインしたのかなぁと予想します!??(楽)

 

新いタイプ

 「ジョンロブの現在のラインナップでは新しいタイプ」と書かれています。

 やはりジョンロブの従来のスニーカーとは異なるタイプのスニーカーなのですね。

 

 これまで見てきたように、従来のスニーカーはスマートでエレガント、そしてラグジュアリーなスタイルでした。

 それはスポーツブランドのスニーカーには殆ど見られない、ドレスシューズブランド独自の「レザースニーカー」という印象でしたね。

 なにより、ジョンロブのドレスシューズの主力ラストを採用していました。

 ゆえに、ジョンロブを愛用する顧客にとって受け入れやすいスニーカーだったのかもしれませんね

 

 ただ、ファッションのカジュアル化の流れが進み、大人もよりカジュアルなデザインのスニーカーを履ける時代になってきたのではないでしょうか。

 その流れを僕なりにイメージすると、

 2011年に当時CELINEのクリエイティブディレクターを務めていたフィービー・ファイロが「スタンスミス」を履いて注目を集めました。

 彼女がデザインしたCELINEは大人の女性から絶大な支持を獲得していました。

 モードの最先端となったCELINEはドレスとカジュアルの新しいスタイルを作り、その装いに「スタンスミス」がマッチした意味は大きかったと思います。

 また、メンズウェアをベースとしたデザインも人気で、それがメンズファッションにも影響し、「スタンスミス」も人気となっていったと思われます。

 ファッションのカジュアル化(ドレスのカジュアル化と言った方が良いのかな)の流れに「スタンスミス」も入っていったのだと思います。

 そして、2014年に「スタンスミス」はリブランディングされてファッションアイテムになりました。

真っ白なテニスシューズを履きたい気分(21)adidan STAN SMITH ② - 靴と歩む、僕の...

 

 パウラ・ジェルバーゼがジョンロブへ入ったのが2014年7月ですから、その当時「スタンスミス」は大人が履けるスニーカーとして浸透していくところにあったのではないでしょうか。

 彼女はファッション・デザイナーですので、ファッションの中におけるシューズという視点をお持ちですよね。

 それは彼女の「スーツやデニムとも合わせられるものをデザインした」というコメントからも感じられるように思います。

 そして、2015年に「レヴァー」が誕生したのかなと想像します。

 

感想

 「レヴァー」に対しては、色々な見方があるかと思います。

 そもそも、、、という話になってしまいますが、

 パウラ女史による新生ジョンロブに対する評価とも通じるのかもしれません。

 ・・・・

 ここから長くなりそうなので、

 今回はここまでです。(苦笑)

 

 ではでは。

 


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