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真っ白なテニスシューズを履きたい気分(36)SAINT LAURENT ⑤ SL/06

 こんにちは。

 今日も暑かったですねぇ。

 夏物を引っ張り出していますが、何となくチグハグな気が・・・

 だって、まだ6月上旬じゃぁないですか。

 いったいどうなっているのやら。

 

 前回の続きです。

 白いテニスシューズが気になる僕は、そのお手本ブランドとしてサンローランを取り上げています。

 そもそもは新しいファッションを次々と生み出してきたブランドで、イヴ・サンローランは『モード界の帝王』とも称される程の偉大なデザイナーでした。

 サンローランのファッションは、その発信地であるパリにも大きな影響を与えたと思います。というのも、フレンチファッションとしてイメージするスタイルにその影響を感じるので。

 そして、クラシックとして完成されたスタイルはフレンチトラッドのお手本としても重要だと思っています。

 

 テニスシューズ自体はブランドを代表するデザインとまでは言えないかもしれません。

 とはいえ、2015年の「SL/01」から続いている事から考えても、スニーカーの基本となるクラシックなデザインと言えるのではないでしょうか。

 

 次はいよいよ現行モデルです!

SAINT LAURENT SL/06 

  「SL/〜」の名前を継承するモデルですね!

 以前のモデルとの違いにも注目したいと思います。

フォルム 

 低く平たい方向性は、コートシューズらしいフォルムですね。

 ノーズ長も中庸で、クラシックな上品さがあります。 

 

 自然な丸みのラウンドトゥです。

 「SL/01」とほぼ同じフォルムに見えます。

 野暮ったく無く、シャープでも無い、上品なバランスですね。

 

 7ホールが乗った長い羽のダービー(外羽根)です。

 アディダスの「スタンスミス」に倣った、クラシックなテニスシューズのフォルムデザインですね。

 

トップライン下

 トップラインの下部からヒール周りにはクッション材が入っているようですね。 

 ステッチラインを境に前後でボリューム感が違って見えます。

 「SL/01」にも見られた特徴ですね。

 

 

 

「SL/01」と比較

 この点、サンローランのテニスシューズ「SL/01」も基本的には同じようなフォルムデザインなのですが、「SL/06」はまた違った印象がします。

 前者はデザイナーブランドらしいモードなテニスシューズ、

 後者はレトロなスポーツ感のあるフレンチトラッドなテニスシューズ、

 のような印象がします。

 どうして印象が違うのか??

羽根

 羽根同士の間隔が違うように見えます。 

 「SL/06」(↑)はこの手のスニーカーの標準的な間隔に見えて、特に違和感が無いですね。

 

  「SL/01」(↑)はそれより僅かに開いて見え、靴全体も横に広い印象がします。

 

 ますは羽根の付け根に注目しました。

 「SL/01」と「ANDY」を比べた時、ここの距離が違ったので。

真っ白なテニスシューズを履きたい気分(34)SAINT LAURENT ③ ANDY - 靴と歩む、僕の...

  でも、「SL/01」と「SL/06」では殆ど同じように見えますね。

 どちらもやや短めの印象です。

 

 じーっと両モデルを見比べていると、

 アウトサイドのカーブ、特にボールジョイントからウエストにかけてのくびれ具合、が少し違うように見えます!

 「SL/06」はI字型から弓型くらいで、くびれが殆ど無い代わりにボールジョイントもそれ程膨らんで見えませんね。

 「SL/01」はS字型のくびれがあり、ボールジョイントが膨らんで見えます。

 

 そこから想像すると、

 「SL/06」の方がウィズはやや細めかもしれませんね。

 であるならば、

 「SL/01」はウィズが広いので羽根が外へ寄り、

 「SL/06」はウィズが狭いので羽根が内へ寄った、

 のではないかと。

 そうだとすれば、両靴には、ラストの違い、フィット感の違い、もあるのかもしれません。

 

 「SL/01」がモードな印象なのは、独特のフォルムデザインを持っている事、それを強調するシャープなカッティングや素材感、メリハリを効かせたボリューム感があるからではないかと思います。

 「SL/06」がフレンチトラッドな印象なのは、基本的にはベーシックなテニスシューズのフォルムデザインに徹している事、クラシックなテニスシューズの見た目を守っているからではないかと思います。

 このように見ていると、両靴はデザインの視点が違うように思います。

 

シグネチャーデザイン 

 一番上(足首側)の1列目だけ外鳩目、そこから下は内鳩目になっています。

 鳩目が目立たい事ですっきりとした印象になり、スポーツ感が抑えられていますね。

 

 タンの上部にはブランドロゴの「SAINT LAURANT PARIS」がゴールドで箔押しされています。

 上質なレザーと相まって、ラグジュアリーなスニーカーである事を印象付けていますね。

 

 これらは「SL/01」と同じですね。

 

 「SL/06」の特徴的なデザインは、何と言ってもサイドに書かれたサインですね!

 手書きのようなフォントでブランド名がデザインされ、刺繍によって描かれています。

 まるで真っ白なスニーカーにサインペンでサインされたようなデザインです。

 この雰囲気は前回取り上げた2020年モデルの「マリブ」から引き継がれているように思います。

真っ白なテニスシューズを履きたい気分(35)SAINT LAUNRENT ④ MALIBU - 靴と歩む、僕の...

  「マリブ」はラバーソールにマジックペンで書いたようなデザインでしたが、今回は刺繍となって更に手が込んでいますね!!(笑)

 

ヒール 

 ヒールパッチのデザインは「SL/01」から続くブロック型のシャープなデザインですね。

 ヒールパッチの下部にはブランドロゴが小さく型押しされています。

 高さが無く、クラシカルな雰囲気ですね。

 

 「SL/06」の特徴はカラーですね!

 サイドのブランドサインの色と合わせたブラックのレザーが全体を引き締めています。

 

アウトソール 

 アウトソールは「SL/01」とはかなり違います。

 

 まずは、色。

 真っ白では無く、少しベージュがかっていますね。

 ヴィンテージスニーカーを思わせるクラシカルな雰囲気ですね。

 

 そして、底付け。

 側面にステッチがありませんね。

 セメンテッド製法でしょうか。

 

 更に、底面。  

 底面はヘリンボーン柄の切り込みです。

 これは前回取り上げた「マリブ」と同じパターンですよね。

 

感想

 

 レトロ感のあるクラシカルなテニスシューズをベースとしつつ、

 サイドに施された手書きサイン風のブランドロゴ刺繍によってサンローランらしいロックな雰囲気やモード感を纏わせていますね。

 モノトーンカラーによってシックな印象に仕上がっています。

 サンローランならではの非常にカッコ良いデザインですね。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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