「資本論」と「ヒップホップ」でちょっと硬い話へ流れてしまいました。
そろそろテニスシューズへ戻ります。
ヒップホップの話を出したから、という事でも無いのですが、
次に取り上げるテニスシューズはアメリカです。
この勢いで一気にナイキへ・・・と思ったのですが、
その前に、テニスシューズの歴史にも登場したあの老舗ブランドからです。(笑)
順番を守って、お行儀良くね。
Keds CHAMPION
テニスシューズの歴史の時にも登場したアメリカの老舗ブランドですね。
ざっくりとおさらいすると、
アメリカで加硫ゴムを発明したチャールズ・グッドイヤーは1870年台にはテニスシューズを作っていたそうです。
1892年、そのGoodyear Shoe CompanyはU.S. Rubber Companyに買収されました。
また、1888年に誕生したColchester Rubber Companyも1892年にU.S.Rubber Companyに買収されました。
U.S. Rubber Companyは1892年にバスケットボールシューズを作っていたようです。
その後、同社が1917年に立ち上げたスニーカーブランドがケッズでしたね。
アメリカでのスニーカー誕生の歴史の直系にいるようなブランドですね。
そんなケッズの看板モデルが「チャンピオン」です。
1930年台の広告にも登場しているそうなので、本当にクラシックなスニーカーです。
ファッション的には、2013年頃からテイラー・スウィフトとのコラボもあって人気となったようです。
魅力的な写真が掲載されている記事を見つけました。(感謝)
軽やかで品の良い足元になりますね!(好)
そして彼女の以前にも、
マリリン・モンローやオードリー・ヘップバーンといったその時代のスタイルを象徴するようなミューズ達に愛されてきたそうです。
そんな魅力溢れる「チャンピオン」をチェックしましょう!
バルモラル(内羽根)
何と言っても最大の特徴は羽根ですね!
これまで見てきたテニスシューズは殆ど全て外羽根でしたよね。
しかし、「チャンピオン」はドレスシューズと同じデザインのバルモラル(内羽根)です。
シルエットも細身でドレスシューズのような雰囲気がありますね。
4ホールにする事でノーズがしっかりあるように見えます。
とはいえ、ロングノーズという程では無く、
かといってショートノーズでも無く、
中庸でしょうね。
バルカナイズ製法
ラバーソールの側面がアッパーの側面にピタリと張り付いていて、ソールのボリューム感をあまり感じませんね。
そのラバーソールの側面をよく見ると、ヘリンボーン柄(?)のような細かな斜線が三層(?)ありますね。
ヒールには青いパッチが付き、ブランドロゴが入っています。
アッパーのヒールもとてもシンプルで、
トップラインのパイピングも細やかで、
上品な後ろ姿ですね。
感想
スッキリ細身のシルエットにボリューム感抑え目のララーソール、
バルモラル(内羽根)で、しかもプレーントゥ。
非常にシンプルでスッキリとしたデザインには、
ダービー(外羽根)には無い、
厚底にも無い、
クラシックな上品さがありますね。
それどころか、
オールホワイトともなると、
夏のセットアップにも合わせられそうなくらい、
ある意味フォーマルな雰囲気さえ感じます。
おそらく、ソール付けをドレスシューズと同じ仕様にすれば、クラシックな夏用のドレスシューズとして通用するのではないでしょうか。
しかし、バルカナイズ製法である事がスポーツシューズ・カジュアルシューズにしていますよね。
このニュアンスの妙を活かした履き方をしてみたいと思わせる魅力がありますね。(楽)
シアサッカーやサマーウールやリネンといった夏素材のセットアップ、
デニムだって、
裾をロールアップして合わせると品良くなりそうかな!??(笑)
今回はここまでです。
ではでは。