こんにちは。
今日は霧雨の一日で、気温も下がりました。
ちょっと肌寒いくらいでしたね。
前回の続きです。
クラシカルな白いテニスシューズ的なスニーカーが気になっています。
まずはテニスシューズの歴史を調べました。
そして、いよいよスニーカーをチェックしています。
最初に取り上げさせていただいたのがSUPERGAです。
創業者の奥さんのテニスシューズから始まったスペルガはもう少しで100年ですね!
英国王室でもダイアナ妃、キャサリン妃に見染められた正統派!!
そんなスペルガの2750を見ていきましょう!
SUPERGA 2750
アッパー
キャンバス生地が使われています。
目が大きめで、ガシッとしたキャンバスですね。
イタリアブランドらしいな、と思ったのはこちらの広告です。
履き慣らされて、汚れもあるスペルガです。
それを味として肯定的にとらえ、広告にまでしてしまうなんて、イタリアらしいですね。
汚れたら洗い、汚れたら洗い、を繰り返しながら味が出てくるのでしょう。
それはスペルガのキャンバス生地が丈夫であるからこそ!
そうして靴に愛着も出てくるのでしょうね。
何と言ってもカラー展開が豊富です!!
Lala Beginによると、2017年春夏のカラーは世界中で何と56色。(圧倒)
スペルガの魅力は豊富なカラバリ!定番2750は黒だけで3種類あるって知ってた?|LaLa Begin[ララビギン]|こだわり女性のモノ&ファッション
ホワイトキャンバスをチェックしてみても、
鳩目の金属パーツが銀色のものと白色のものがあり、
ソールの底面がアイボリーのものとホワイトのものがありますね。
こういう細部への拘りも流石イタリアブランドですね!
それどころか、ポップアップショップがオープンする時には、15色の鳩目のカスタマイズなどもできるようですよ!!
ホワイトは汚れが気になるという方には、薄いグレー系も良さそうですね。
ホワイトに近い上品さがありますし、黒にも白にも紺にも茶にも、様々な色の服と馴染む色ですし。
そのグレー系だけでもバリエーションが凄い・・・。(驚愕)
羽根
ダービー(外羽根)です。
ボールジョイントよりも前方、トゥサイド近くまで長く伸びた羽根に6ホールとなっていますね。
この長い羽根というのは、ドレスシューズやカントリーシューズ にも見られないデザインですよね!??
スニーカーならではとも言えそうです!
18世紀イギリス海軍のデッキシューズや19世紀イギリスのサンドシューズはどうだったんだろう!??
スペルガは2750が誕生した1925年からこのダービーデザインなのかな!??
なかなか確たる情報が見つからないのですが、興味あります!
ところで、
スペルガでは、レースホールの数がサイズによって変わるそうです!
サイズ35〜38では5ホール、サイズ39〜44では6ホールとの事。
そうする事で、サイズが変わってもデザインのバランスが保たれているのだとか。
あまり考えたことのない視点だったので、勉強になりました。
こういうところもイタリアブランドらしい拘りですね!!(美)
ピスネーム とヒールロゴ
アウトサイド側のレースステイの脇にSUPERGAのロゴが入ったピスネームが縫い付けられています。
また、アウトソールのヒールにもブランドロゴが入っていますね。
クラシックなデザインのテニスシューズは様々なブランドで作られているので、ブランドロゴが入るというのは分かりやすいですよね!(個性)
補強テープ
もう1点、2750の特徴的なデザインが、
レースホールの下部のレースステーとクォーターの真ん中あたり(ピスネームのあたり)に当てられた補強テープ、
そして
アッパーの小指の後ろあたりにある半円形のダブルステッチ
です。
靴の強度を上げるためでしょうか??
スポーティーなディテールですね。
更に、アウトソールのウエストあたりにも特徴的なデザインがあり、補強テープと相まって印象的な横顔になっていますね!
そのアウトソールをチェックしましょう。
バルカナイズ製法
20世紀中頃に発明された加硫ゴムにより、ラバーソールをアッパーに接着する技術が誕生しました。
当時の先端技術でしょうね。
今はアウトソールの素材も進化し、底付け技術も進化しているので、手間暇がかかりローテクなバルカナイズ製法はかなり少なくなってしまったようです。
でも、そのクラシカルなデザインがファッション的には魅力的ですね!
ラバーソール
アウトソールは天然ゴムです。
そもそもがラバー製品を作る会社だったわけで、創業当時から続く伝統ですね。
そして、上でも少し触れましたが、サイドから見た時のデザインが個性的ですね!!
前方には、爪先からボールジョイントの辺りにかけて細かな格子状の刻み込みが入ったラバーテープが重ね付けられています。
後方も、ヒールからウエストにかけて同様のラバーテープが重ね付けられていますね。
まるで車のバンパーのようですね!!?
そういえば、スペルガの本会社はタイヤ製造から始まっていましたし、
1951年にはスポーツカーのタイヤも手掛けるイタリアのPIRRELIの傘下に入っています。
と言う事は・・・車と全く縁が無いわけでも無い!??(笑)
そう考えると、網目状の刻み込みもタイヤとつながるような・・・。(笑)
更に、前方のラバーテープの端は上部のアッパーの補強テープのラインと合わさるように斜めにカットされています。
また、後方のラバーテープの端も上部のアウトサイドカウンターのラインと合わさるように斜めにカットされていますね。
これらが互いに逆斜めで向かい合うので、ラバーテープの無いウエストの空間がV字っぽくなり、印象的なデザインとなっています!
こういうデザインにも拘りを感じますね。
そして、アウトソールのボリューム感にも一役買っていますね!
シンプルで華奢なアッパーデザインに対してソールに少し迫力を加える事で、全体的な安定感が感じられるバランスに仕上がっていると思います。
インソール
インソールはEVA仕様で、適度なクッション性があります。
そのため、意外と言ってはナンですが、ローテクスニーカーでありながらクッション性が良いのです。
まとめ
全体的にはシンプルで上品なクラシックテニスシューズですが、
細かなディテールを見るとブランドの個性的なデザインがありますね。
それを目立たせないで、さり気なく取り入れているところが、ヨーロッパのブランドらしいですね。
現代のイギリス王室にも見染められているのですから、そのエレガンスはお墨付きといえるでしょう!
それこそがクラシカルなテニスシューズの魅力だと思います!
今回はここまでです。
ではでは。