こんにちは。
今日は晴れました。
寒さも和らいで割と過ごしやすかったです。
前回の続きです。
僕がこの春に履きたいフレンチローファー、
HESCUNGのHELIXを紹介しています。
前回までで、僕が思うHELIXのデザイン的な特徴である
キルトとキッカーバックを取り上げました。
次は横顔を見てみましょうか。
まずはアウトサイド側から。
アウトサイド
ノーズの長さは長過ぎず短過ぎずで、オーソドックスな長さです。
因みに、
サドルの位置が甲の方へ寄ると、ノーズが長く見えて足も隠れるので、ドレス感が上がりますね。
サドルの位置が爪先の方へ寄ると、ノーズが短く見えて足も表れるので、カジュアル感が上がります。
HELIXのサドルの位置はその中間くらいですね。
トゥからヒールまでは革の切り返しが無く、革の表情が活きていますね。
モカ縫いの革縁の迫り上がった箇所の薄い感じが上品な印象です。
サドルやタン、トップラインやアウトサイドカウンターの革の切り返しに施されたステッチは繊細かつきちっと引き締まっていて、価格帯に相応しい品質の高さを感じます。
サドルに空けられたH型の切り込みと短めのキルトが、控えめな個性を主張していますね。
モカ縫いからサドルを挟んでトップラインへと流れるラインは殆ど段差が無くて、一本のラインが繋がっているようで綺麗なデザインです。
今度はインサイド側から見てみましょう。
インサイド
基本的にはアウトサイドと同じデザインですね。
ただし、
アウトサイド側は基本的に丸みのある膨らんだ曲面で形作られていますが、
インサイド側はアーチの窪みがあるので、より複雑で立体的な曲面が見られます。
そして、HELIXはインサイド側もトゥからヒールまで一枚の革ですので、より革の魅力が引き立ちます!
というのも、実はアーチの窪みがなかなか攻めているのです!
アーチ
コバの張り出しがあるので伝わりづらいかと思いますが、
アッパーとウェルトを縫い合わせているノルヴィージャン製法の白い太めのステッチを追って頂くと分かりやすいでしょうか。
ボールジョイントの膨らみからアーチのところでしっかり窪んでからヒールへとまた膨らむS字曲線が効いています。
上手い例えでは無いですが(苦笑)、
アーチのところを親指でグイッと一押したような感じです。(笑)
なお、インサイド側から見た、
モカ縫いからサドルを挟んでトップラインへと流れるライン
には少し段差がありますね。
トップライン側の方が少し高くなっています。
アウトサイド側から見た時はほとんど段差が無かったので、少し違いますね。
それが一体どうしたの?
実は・・・・
の話は次回です。
今回はここまでです。
ではでは。
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