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この春履きたいフレンチローファー。HESCHUNG (5)キルト サドル

 こんにちは。

 今日は晴れて、気温もそこそこ暖かかったです。

 「2時間だけのバカンス」に出たいって思っちゃいますね。 (笑)

 

 HESCHUNGのHELIXを紹介しています。

 前回は、僕が思うフレンチローファーの特徴的な「顔」、

 すなわちトゥ&甲について書きました。

 甲いっぱいに広がるU字型のモカシン縫いと垂直気味に立ったトゥによって

 ボリューム感のあるフロントになっていますね。

 それでいて、小綺麗なトライアングルモカによるモカシン縫いが上品な印象です。

 このバランス感がフレンチっぽいと思います!(好)

 

 さて、このローファーの顔にはもう1つ、、、

 っていうか、むしろそこが一番目立つ?

 特徴がありますね!

キルト

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 サドルの下にフリンジのような革が縫い付けられていますね。

 先端が剣先状にカットされたこれこそがキルトです!

 

 この点、靴にキルトが付けられた経緯については、

 ゴルフシューズが始まりと言われているようです。

 靴紐が汚れるのを防いだり、砂塵が靴に入るのを防いだり、といった機能だそうです。

https://blog.gxomens.com/the-history-and-origin-of-loafers-birth/

 そう言われれば、確かにクラシカルなゴルフシューズにはキルトが有るものもありますね。

 ただ・・・ローファーには靴紐が無いですよね。

 履き口も広いですし、防塵性を期待する靴でも無いような。

 なので、ローファーのキルトはファッション・装飾的なデザインなのでは!?

 

 ところで、そもそもキルトって何?

 Kilt(英語名)はスコットランドのスカート状の伝統衣装です。

 最古の記録はヘブリディーズ諸島における1594年だそうで、それ以前のことはわかっていないのだとか。

 もともとは大きな布を独特の方法で腰に巻いて紐やベルト等で留めていたものだそう。ゲール語ではFeileadh Mor(フェーリア・モール)と呼ばれるとの事。

 その後18世紀になって、一説によると1727年にイングランド人トマス・ローリンソンの考案により、装着が簡便なプリーツのある現在のようなキルトとなったようですね。ゲール語ではFeileadh Beag(フェーリア・ベック)と呼ばれるとの事。

キルト (衣装) - Wikipedia

  靴に付けられたキルトはプリーツがある後者のデザインを取り入れたものでしょうね。

 

 という事で、キルトはスコットランドをイメージするデザイン、つまり英国靴を思わせるデザインだと思います。

 実際、英国靴ブランドのローファーにはキルト(とタッセル)が付いたものもよく見かけます。

 

 フランスの靴ブランドで有るHESCHUNGがキルトを付けたのは、ファッション的にトラッドをより強調するためなのかな、と勝手に思っています!

 というのも、キルトのデザインもフレンチ流!?

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 キルトの素材はアッパーの革と同じで、

 長さはあまり長くは無く、

 幅はモカシン縫いに被るくらいしっかり有り、

 短冊1つ1つもやや太め、でしょうか。

 ボリューム感を抑えた、フラットなフリンジだと思います。

 キルトはどうしても目立つ装飾ではありますが、大人し目なデザインにしたところはフレンチシックでしょうかね!??

 

 それによってサドルのデザインも打ち消されていませんね。

 サドルに「H」のデザインで切り込みが入っているところは僕のお気に入りポイントなので!

  

 角度を変えてサドルを見てみます。

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 端はソールまで届かないので、所謂ハーフサドルですね。 

 トップラインにかかる箇所がコの字型のステッチになっているのもフレンチっぽいかな!!?

 

まとめ

 キルトはHELIXの特徴的なデザインですね。

 フランス靴ブランドが作るイギリス靴っぽいフレンチローファーというのが面白いです。

 こういうデザインが効いた靴を作れるところがエシュンの魅力かなと思います。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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