こんにちは。
今日は晴れました。
気温も少し回復して、それほど寒くはなかったように感じました。
では前回の続きです。
エシュンのローファーを紹介しようとしているのですが、
その前置きが・・・(もう3回分かぁ)
長っ。(苦笑)
どんな前置きかと言いますと、
ややマイナー(?)なエシュンというブランドについて説明していまして、
とうとうあのパラブーツを引き合いに出してしまいました、、、。
これ、大丈夫なのだろうか・・・。(萎)
念のため断っておきますが、僕は両ブランドとも好きですよ!(誠)
どちらの靴も履いていますし!!(必死)
では続けます!
ファッション性
スポーツシューズがハイテク化していくにつれてその分野から離れ、
ファッション性の高いデイリーシューズへと舵を切ったのも共通していますね。
そこで成長するきっかけとなったがジョンロブというのも共通しています。
1995年頃からスタートしたと言われ、2004年まで続いたコテージラインですね。
やはり革靴の王様から信頼されるというのは説得力があります!
そして、ファッションブランドとも仕事をして成長した点も共通しています。
ですが、そのブランドが違う点が興味深いです。
エシュンとコラボした有名ブランドと言えば、コム・デ・ギャルソンですね。
Districtのブログから推察するに2014年以前頃でしょうかね。
コム・デ・ギャルソンといえば、服の美に挑戦し、ファッションに革新を起こし続けている世界的なブランドです。川久保玲氏はデザイナーのデザイナーとも称され、ココ・シャネルと並ぶと言っても過言ではない偉大なデザイナーですね。
個人的にはコム・デ・ギャルソンの根底にもトラッドを感じる事があります。ただし、それをそのまま受け入れるのでは無く、ズラしたり、バランスを変えたり、足したり、引いたり、壊したり、否定したり、想像を超えるデザインで魅せてきます。確かなモノ作りを土台に新しい美へ挑戦しているように思います。
エシュンとコラボした靴を画像検索してみると、ベーシックなデザインをベースにカラー変更した靴から、より手仕事を要する独創的な靴まで、多種多様です。そういう注文にも応えられるのがエシュンの特徴でしょうか。
したがって、品質とファッション性の高さがエシュンの魅力だと思います。
これに対して、
ミカエルにアザラシの毛を乗せたミカエルフォックですが、登場は1980年代後半とか。
いますぐ履きたい「パラブーツ」を、ショップ別注からスタンダードまで完全制覇! | Feature | Pen Online
エルメスは職人による高品質なモノ作りを追求し、上質なライフスタイルを展開する超高級ブランドですね。素材も作りも最上である事を追求し続け、その為のコストを厭わないブランドとも言われています。
エルメスはベーシックであり現代的であり続けるデザインを追求しているように思います。ゴルチェやマルジェラといった才能ある前衛的なデザイナーを迎えてきましたが、メゾンと共鳴して時代を超える美しいデザインを生み出してきましたね。
エルメスが目をつけたミカエルは1945年に誕生したブランドの看板靴の1つで、アルプスのチロル地方で履かれる山岳靴に由来すると言われています。肉厚で丈夫な革と頑強なソールを使い手仕事で作られたミカエルは、クラフトマンシップと実用的で個性的なデザイン、すなわち用の美とも言える靴なのではないでしょうか。
エルメスはその完成されたデザインの上にアザラシのファーやハンドステッチを加えてよりラグジュアリーな靴へと進化させましたね。
したがって、丈夫で実用的な美しさがパラブーツの魅力ではないでしょうか。
1980年代にパラブーツがエルメスに見出されたのはとても幸運だったように思います。
パラブーツ自体が経営難だったという意味もありますが、
ファッション性の高いデイリーシューズブランドとして今日まで続く原動力になったように思います。
他方で、エシュンがノルウィージャン製法を再導入したのが1992年頃のようなので、この時期はまだスキー靴の生産が強かったのかもしれませんね。
ですので、パラブーツに先を越された感は否めませんね。(苦笑)
チロリアンシューズ
ミカエルに触れたので、両ブランドのチロリアンシューズをちょっと見比べてみましょうか。
Paraboot MICHAEL
HESCHUNG
まず、甲の立ち上がりの傾斜が違いますね。
パラブーツは爪先から一の甲辺りまで低く抑えてから甲に向けて緩やかに立ち上がっています。
エシュンは爪先から二の甲辺りまで低く抑えてから甲に向けて一気に立ち上がっています。
また、ソールの印象も違いますね。
パラブーツはウェルトに刻みが入り、ソールも分厚くて、迫力のある印象です。
エシュンはプレーンなウェルトに厚みを抑えたソールで、すっきりとした印象です。
その他、トップラインやアウトサイドカウンターの革の切り返し等のデザインも異なりますね。
全体的に、パラブーツはボリューム感のある無骨な印象、エシュンはもう少しスマートで軽やかな印象がします。
中物
もう1点僕が気になったのが中物です。
パラブーツはミッドソールにフィンと呼ばれる凸起形状が付いていましたね。
では、エシュンの中物はどうなっているのだろう!??
コルクかなぁ、ラバーかなぁ。(ワクワク)
ググったのですが、、、なかなか情報が無い。(沈)
そして、やっと見つけたのがこちらです!!(感謝!)
小さな穴が空けられているスポンジだそうです!(驚)
この辺りもスキー靴のノウハウなのかなぁ??
まとめ
こうしてあらためて両ブランドについて考えてみると、いろいろな思いが浮かんできます。
日本でパラブーツが人気な理由として、長い歴史のある定番モデルがある事は大きいのかなと思います。長年愛されている定番モデルは信頼されますよね。
そこにエルメスやジョンロブのお墨付きが有るというのは強みですよね。
長く愛されている定番品、つまり丈夫で長く使える品質の高い製品、を好むのは日本的かもしれませんね!?(笑)
他方で、エシュンはスキーシューズに注力していた時期が長く、デイリーシューズの定番品というのがあまり紹介されていないような・・・。
それでもデザイン性の高さで秀でていると僕は思うのですが、日本人全体の好みはやはり保守的なのかなとも思います。
とまぁ、ちょっとネガティブな書き方になってしまったエシュンですが、
僕は愛用しているので好きです!
そんなエシュンから、今季僕が履こうと思っているのがローファーです。
今回はここまでです。
ではでは。
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