こんにちは。
今日は曇り気味で、寒かったです。
この時期って本来こんなんでしたっけ??
季節感が掴めない、、、。
では、前回の続きです。
今季はフレンチなローファーを履きたいと思い、エシュンを出場させました。
そのローファーを紹介するのですが、
エシュン・・・
日本ではパラブーツの影に隠れてちょっとマイナーな印象でしょうか。
パラブーツはよく見かけますし、露出も多いですよね。
そんなパラブーツとエシュンは似ている点も多いように思います。
例えば、
フランス製、ノルウィージャン製法(とグッドイヤーウェルト製法)、ラバーソール、価格帯、
など。
そこで、大変不躾でまことに恐縮なのですが、
少し両ブランドを比べてみたいと思います。
・・・
これ大丈夫だろうか、、、と心配ではありますが、
気になってしまったので!(エイッ)
まずは今一度、両ブランドの歴史をざっとおさらいしておきます。
歴史
エシュン
エシュンの歴史は前回書きましたね。
1934年、ドイツと接するフランスの東部アルザス地方のデットヴィラーという村で創業しました。
パリからは東に位置しており、パラブーツのあるイゾーより北東にあたりますね。
ワークシューズから始まり、スキーブーツで成長しました。
また、アディダスの製造も手掛けていましたね。
その後、ジョンロブの製造を請け負い、コム・デ・ギャルソンなどの靴も手掛け、高い品質とファッション性を兼ね備えたシューズブランドとして今に至ります。
年間訳65000足を販売しているそうですね。
パラブーツの歴史については以前、僕も少し勉強しました。
1908年(会社は1910年)、フランスの南東部にあるアルプス山脈の麓のイゾーという村で創業しました。
パリからは南に位置しており、エシュンのあるデットヴィラーから南西にありますね。
ワークシューズの生産から始まりドレスシューズの製造へ、
1927年には自社製造のラバーソールを使ったタウンシューズを作り、
登山靴で成長しました。
その後、エルメスやジョンロブの生産を請け負い、高い品質とファッション製を兼ね備えたシューズブランドとして現在へ至ります。
現在は年間35万足もの生産を誇るそうです。(凄)
拠点地域
生産拠点となる地域が違います。
ただし、共に山岳地帯というのは興味深いですね。革靴作りに適した環境なのかな??
北に位置してドイツとも接するデットヴィラーのエシュンは、靴の作りもどことなくカチッと生真面目な感じがする・・・のは、僕の偏見・先入観でしょうか。(笑)
これに対して、
南に位置するイゾーのパラブーツは、靴の作りが少し大らかで愛嬌も感じる・・・のは、やはり僕の偏見??(笑)
つまり、よく言われる北の人と南の人との気質の違いです。
どちらが良いとか悪いとかでは無く、違いです。
両ブランドとも手仕事による丈夫な靴なのですが、作り・仕上がりの雰囲気がなんとなく違う感じがします。
ただ、この違いは生産量の違いからとも考えられます。
正確さは分かりませんが、上でチェックした数字を見ると、パラブーツはエシュンのおよそ5倍の生産量・・・。
スポーツ
二代目の時期にスポーツの分野で成長を遂げた点が共通しているのも興味深いですね。
ただし、そのジャンルが異なります。
エシュンはスキーの分野で躍進し、フランス代表のスキーシューズを手がけるほどの実績を上げました。
また、スポーツブランドの筆頭であるアディダスのスニーカーも手掛けていましたね。
すなわち、本格的なアスリート用のスポーツシューズを作っていたという事ですよね!(凄)
そう言われると確かに、現在のエシュンにもすっきりとしたスポーティーさが感じられ、靴にスマートさがあるように思いますね。(主観)
これに対して、
パラブーツはスキーの分野から離れ、登山靴の分野で躍進しましたね。
パラブーツもプロの登山家から信頼を獲得するほどの品質ですが、
そこで要求されるのは、
アスリートの俊敏な動きに応える靴というよりも、
過酷な自然環境に応える靴なのかなと思います。
その影響からでしょうか、現在のパラブーツにもタフで頑強な感じがありますね。
似たようなデザインであっても、なんと無く少し違った雰囲気があるのは、このような背景の違いがあるからなのかもしれませんね!?
これまで作ってきたスタイル、培ってきた技術は、今の靴にも影響しているのではないかと思います。
今回はここまでです。
ではでは。