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この春履きたいフレンチローファー。HESCHUNG (2)Parabootと比較 ①

 こんにちは。

 今日は曇り気味で、寒かったです。

 この時期って本来こんなんでしたっけ??

 季節感が掴めない、、、。

 

 では、前回の続きです。

 今季はフレンチなローファーを履きたいと思い、エシュンを出場させました。

 そのローファーを紹介するのですが、

 エシュン・・・

 日本ではパラブーツの影に隠れてちょっとマイナーな印象でしょうか。

 パラブーツはよく見かけますし、露出も多いですよね。

 そんなパラブーツとエシュンは似ている点も多いように思います。

 例えば、

 フランス製、ノルウィージャン製法(とグッドイヤーウェルト製法)、ラバーソール、価格帯、

 など。 

 

 そこで、大変不躾でまことに恐縮なのですが、

 少し両ブランドを比べてみたいと思います。

 ・・・

 これ大丈夫だろうか、、、と心配ではありますが、

 気になってしまったので!(エイッ)

 

 まずは今一度、両ブランドの歴史をざっとおさらいしておきます。

歴史 

エシュン

 エシュンの歴史は前回書きましたね。

この春履きたいフレンチローファー。HESCHUNG (1)歴史 - 靴と歩む、僕の...

 1934年、ドイツと接するフランスの東部アルザス地方のデットヴィラーという村で創業しました。

 パリからは東に位置しており、パラブーツのあるイゾーより北東にあたりますね。

https://www.heschung-magazine.com/wp-content/uploads/2018/06/imageHistorique.jpg

 ワークシューズから始まり、スキーブーツで成長しました。

 また、アディダスの製造も手掛けていましたね。

 その後、ジョンロブの製造を請け負い、コム・デ・ギャルソンなどの靴も手掛け、高い品質とファッション性を兼ね備えたシューズブランドとして今に至ります。

 年間訳65000足を販売しているそうですね。

 

パラブーツ

 パラブーツの歴史については以前、僕も少し勉強しました。

ロック&シック、サイドゴアブーツ 。 ⑦ パラブーツ マネージ (0)歴史 - 靴と歩む、僕の...

 1908年(会社は1910年)、フランスの南東部にあるアルプス山脈の麓のイゾーという村で創業しました。

 パリからは南に位置しており、エシュンのあるデットヴィラーから南西にありますね。

https://i2.wp.com/pasapas-blog.com/wp-content/uploads/madeinfrance_map400.png?zoom=2&resize=400%2C362

3人の共通点は? パラブーツ メード・イン・フランスの誇り - パラブーツ専門通販店【Pas à Pas】の店長ブログ 

 ワークシューズの生産から始まりドレスシューズの製造へ、

 1927年には自社製造のラバーソールを使ったタウンシューズを作り、

 登山靴で成長しました。

 その後、エルメスやジョンロブの生産を請け負い、高い品質とファッション製を兼ね備えたシューズブランドとして現在へ至ります。

 現在は年間35万足もの生産を誇るそうです。(凄)

 

拠点地域

 生産拠点となる地域が違います。

 ただし、共に山岳地帯というのは興味深いですね。革靴作りに適した環境なのかな??

 

 北に位置してドイツとも接するデットヴィラーのエシュンは、靴の作りもどことなくカチッと生真面目な感じがする・・・のは、僕の偏見・先入観でしょうか。(笑)

 

 これに対して、

 南に位置するイゾーのパラブーツは、靴の作りが少し大らかで愛嬌も感じる・・・のは、やはり僕の偏見??(笑)

 

 つまり、よく言われる北の人と南の人との気質の違いです。

 どちらが良いとか悪いとかでは無く、違いです。

 両ブランドとも手仕事による丈夫な靴なのですが、作り・仕上がりの雰囲気がなんとなく違う感じがします。

 

 ただ、この違いは生産量の違いからとも考えられます。

 正確さは分かりませんが、上でチェックした数字を見ると、パラブーツはエシュンのおよそ5倍の生産量・・・。

 

スポーツ

 二代目の時期にスポーツの分野で成長を遂げた点が共通しているのも興味深いですね。

 ただし、そのジャンルが異なります。

 

 エシュンはスキーの分野で躍進し、フランス代表のスキーシューズを手がけるほどの実績を上げました。

 また、スポーツブランドの筆頭であるアディダスのスニーカーも手掛けていましたね。

 すなわち、本格的なアスリート用のスポーツシューズを作っていたという事ですよね!(凄)

 そう言われると確かに、現在のエシュンにもすっきりとしたスポーティーさが感じられ、靴にスマートさがあるように思いますね。(主観)

 

 これに対して、

 パラブーツはスキーの分野から離れ、登山靴の分野で躍進しましたね。

 パラブーツもプロの登山家から信頼を獲得するほどの品質ですが、

 そこで要求されるのは、

 アスリートの俊敏な動きに応える靴というよりも、

 過酷な自然環境に応える靴なのかなと思います。

 その影響からでしょうか、現在のパラブーツにもタフで頑強な感じがありますね。

 

 似たようなデザインであっても、なんと無く少し違った雰囲気があるのは、このような背景の違いがあるからなのかもしれませんね!?

 これまで作ってきたスタイル、培ってきた技術は、今の靴にも影響しているのではないかと思います。

  

 今回はここまでです。

 ではでは。


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