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Paraboot MANEGE 〜 冬のフレンチクラシックブーツ!?(4)ソール ①

 こんにちは。

 今日も晴れましたが、やはり風は冷たかったぁ。

 空気が冷たいので、冬真っ只中にいる感じすね。

 嫌いじゃ無いです。 

 

 では僕のフレンチクラシックブーツの続きです。

 パラブーツのマネージを紹介しています。

 フレンチポップを聴きながら書いています。(笑)

ノルヴェイジャン製法

 ソール付けはノルヴェイジャン製法です。

 ノルヴェイジャン製法は丈夫かつ防水性が高いことから、登山靴やスキー靴などにも採用されるソール付け方法ですね。

 手間のかかる製法ですがパラブーツは得意としています。

 これについては以前書きました。

ロック&シック、サイドゴアブーツ。 ⑨ パラブーツ マネージ (2)ノルヴェイジャン - 靴と歩む、僕の...

 

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  アッパーをぐるりと一周囲むように白い太めのステッチが入っていますね!

 ノルヴェイジャン製法の特徴で、この糸でウェルトがアッパーと中底のリブに縫い付けられています。

 いわゆる「掬い縫い」ですね。

 ウェルトがアッパーとコバの間の蓋になるので、防水性が高まります。

 

 そしてウェルトにも注目です。

 ギザギザというか、尖ってはいなくて丸みのある山型が連続した、波型のデザインでカットされていますね。

 ミカエルやランスも同じ波型のカットがされています。 

 因みに、シャンボートやウィリアムは直線型の切りっぱなしです。  

 両者を見比べると、

 波型は装飾性が高くてカジュアルな印象です。

 ミカエルに愛らしい表情を加えていますね!

 これに対して、

 直線型はシンプルですっきりとした印象です。

 シャンボートの表情を引き締めていますね。

 

 そして、マネージです。

 マネージに波型のウェルトが採用されたのは、アウトドアスポーツの乗馬をイメージしてなのかな??

 ウェルトの色がアッパーと同じ黒なのであまり目立たないのですが、デザインの意図があっての採用でしょうね。

 

 シンプルなサイドゴアブーツに掬い縫いの白い糸と波型のウェルトが入る事で、さり気なくデザインが効いています!(好)

 

 ウェルトのもう一つの役割は、アウトソールとの縫合ですね。

 いわゆる「出し抜い」です。

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  もう少し寄りで撮影すれば良かった・・・。(反省)

 

 出し抜いの糸はコバやソールの色と合わせた黒なので、目立たないようになっていますね。

 これによってカジュアル感を抑えていると思います。

  

 そして、ソールの「内部」も独特なようです!

 「内部」というのはインソールとミッドソールの間の事です。

 それについても以前取り上げました。

ロック&シック、サイドゴアブーツ 。⑩ パラブーツ マネージ(3)アウトソール - 靴と歩む、僕の...

 ノルヴェイジャン製法でもインソールの裏にリブテープが使われるので、その高さの分だけソールの内部に空間が出来ます。

 一般的にはコルクで埋められるのですが、パラブーツではコルクを使っていないようです。

 その代わりにパラブーツ独自のフィン状のシートが使われています。

 それがソールの反りの良さやクッション性、軽量化にも繋がっているのかな??

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


 

 


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