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僕のChurch's DIPLOMAT。(12)ブローギング ③

 こんにちは。

 今日は晴れて、日中は少し暖かかったですね。

 このまま春へ・・・は流石に早いか。

 

 前回、突如僕の「セミブローグはタイプじゃ無かった」告白をしてしまいました。

 で、ふと思い出したのが、落合正勝氏の靴に対するお話です。

 本の記述が見つけられなかったので、僕の記憶という頼り無いところが頼りなのですが・・

 確か、靴のデザインはパンツのデザインとのバランスが大事、という旨のお話だったように記憶しています。

 シンプルなプレーントゥはパンツが無地のシンプルなデザインの時代に履かれていたとか、

 装飾物が付いたり、表情のある生地や柄のあるようなパンツに対しては、靴も相応のデザインが入った重厚感のある方が相応しいと。

 合ってます??

 

 そう考えると、確かに僕がサイドゴアブーツやホールカットのようなシンプルな靴が好きなのも、アニエス・ベーのシンプルでニュアンスのある服を好んでいた影響かもしれませんね。

 当時はブローグシューズは勿論、英国靴自体にも関心が無かったなぁ。(苦笑)

 そして、現在の僕がディプロマットに惚れたのも、英国スタイルやトラッドスタイルを好むようになってきた影響でしょうね。

 

 では、ブローグをもう少し見てみましょう!

インサイド

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 足裏でも力がかかる拇趾やアーチの窪みが表れる靴のインサイドは、

 引き締まったボディを感じません!??(笑)

 革の切り返しとそれを強調するかのようなブローギングがある事で、プレーンな革の質感が更に引き立っているように見えます。

 そこに馬革のコードバンがよく合っていると思います!(好)

 

クローズアップ

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 ややの親穴と小さな子穴がくっきりと型抜きされていますね。

 穴同士の感覚も密で、迫力のあるパーフォレーションがチャーチの特徴だと思います。

 加えて、レースステイ脇からトップラインを通り踵へ流れるパーフォレーションのS字カーブもチャーチの特徴でしょう!

 ヴァンプやアウトサイドカウンターの革の切り返しにもカーブが描かれていて、大きな曲線が靴にエレガントな印象を与えています。

 

 革の縁をギザギザにカットしたギンピングも細やかですね。

 細やかなステッチも乱れが無く、とても綺麗なブローギングだと思います。

 チャーチのブローグの評判が良いのも肯けます。(肯)

 

ヒール側 

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 ヒールのブローギングは中央へ窄まって合わさる山型のようなデザインです。

 ヒールが高く(深く)見えてエレガントですね。

  

  懸案(僕だけ?)のキャップも見てみましょうね。

トゥキャップ

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 大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうど良い大きさのキャップだと僕は思いました。

 たかがキャップ、されどキャップで、僅かな違いが

 違和感を感じさせるか、

 調和を感じさせるか、

 に影響すると思います。

 メダリオンのモチーフは、羊? 山羊??

  チャーチ伝統のデザインのようですね。

 

 感想

 1945年の誕生から1999年のプラダ買収までの半世紀以上もの間、

 時代の荒波をも乗り越えて、

 紳士達の支持を得て君臨し続けたのは伊達では無いですね。

 

 ブローギングと余白(?)とのバランスが絶妙で、

 間延びが無く、詰まりも無くて、

 引き締まったエレガンスを感じます。

 そう、エレガンス。

 それも英国的な、

 控えめだけれども確たる美意識がしっかり現れている、

 そんなエレガンスです。

 

 おまけ

 セミブローグについてググっていた時に、楽しいお話を見つけました。

セミブローグという靴 | IL PULEDRO for FIVEONE

  セミブローグの歴史や日本での位置付けなど、勉強になりますね。(感謝)

 

 ではでは。


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