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ロック&シック、サイドゴアブーツ。⑮ エドワードグリーン ニューマーケット

 こんにちは。

  今日も良い天気でした。

 日中は気持ちの良い気候で、お天道様に感謝ですね!

 

 サイドゴアブーツについて書いています。

 フォーマルに寄ったドレス感がありながら、

 ロックなファッションにも合わせられるという、

 とっても凄いブーツなのです!(極)

 なので、フォーマル+ロック→モード!!

 すなわち(?)、フレンチファッションにもすっかり定着しているブーツですね!!(好)

 という事で、まずはファッション性の高いフランス靴からスタートしました。

 

 今回からは、いよいよサイドゴアブーツの母国でもあるイギリス靴です。

 まずはこちらから!

EDWARD GREEN NEW MARKET

strasburgo.co.jp

 エドワードグリーンは

 素材、作り、履き心地、

 全てにおいて上質さを追求するイギリスを代表する超高級靴ブランドです。

 

 イギリスには様々な靴ブランドがあり、様々なデザインの靴を作っていますが、

 エドワードグリーンはどちらかといえば伝統的なクラシックな美しさが魅力のブランドだと思います。

 なので、イギリスらしいサイドゴアブーツのお手本として最初に選出させていただきました!

 

 そんなエドワードグリーンの現行のサイドゴアブーツがニューマーケットです。

 

 独り言、、、いいですか?

 サイドゴアブーツの事を「Chelsea Boots」って言うじゃないですか。

 でもエドワードグリーンの場合、Chelseaと言えばキャップトゥのオックスフォード・・・。(苦笑)

 

 気を取り直して、ニューマーケット、行ってみよう!

 

お名前

 Newmarketというのは、イングランドのサフォーク州にある町の名前にあるようです。

 ロンドンから北北東へ約65マイル(105km)に位置しており、競馬が盛んな場所のようです。

ニューマーケット (サフォーク州) - Wikipedia 

 「馬」で来ましたか!

 サイドゴアブーツの歴史の中でも「乗馬」がありましたね。

 

デザイン

 ゴアの下部に革の切り返しを縫い合わせたステッチがあるタイプです。

 サイドゴアブーツで最も一般的なデザインだと思います。

https://strasburgo.co.jp/img/item/STB01/STB0119A0414/STB0119A0414_pz_a105.jpg

 装飾の無い非常にシンプルなデザインなので、素材や作りの良し悪しがそのまま靴の印象に現れますね。

 ゴアを縫い付ける細やかなステッチも綺麗なラインを描いています。

 ゴアの下の縫い合わせもミニマムで美しい。

 

カーフ

 ブランドの説明によると、

 フランスやイタリアから、肌理が細かくて見事な輝きのある上質なカーフを使っている

 との事です。

Black Newmarket | Men's | 82 Last | Edward Green

  価格帯が上の方のブランドですから、カーフのクオリティーも上の方ですね。

 

ラスト82

 エドワードグリーンには数々の名ラストがありますが、今回取り上げさせて頂いた靴はラスト82が採用されています。

 82はエドワードグリーンの中核となる202の後継と呼ばれるラストですね。

 

 インサイドストレート&アウトサイドカーブ、で足へのストレスを緩和した履き心地の良さを継承しつつ、現代的なスマートさを取り入れています。

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0247/0166/5331/products/1001599321132_3_3a422d79-c17e-4872-bb28-fbb9ff660f97_1000x.jpg?v=1599659007

 ボールジョイントからトゥにかけて、外側だけでなく、内側からもカーブした形状ですね。

 これによってトゥの丸みがコンパクトになり、ポインテッド気味のシャープなアーモンドトゥです。

 ノーズも幾分長く見えて、スマートな印象ですね!

 

 なお、小ぶりなヒールカップは202を継承しています。

 ただし、202より甲も若干低く抑えられているようです。https://cdn.shopify.com/s/files/1/0247/0166/5331/products/1001599321132_4_94725e7d-32e9-4015-8cdb-8852a3b44bc1_1000x.jpg?v=1599659007

 

  ホールカットのサイドゴアブーツの時にも触れましたが、

 僕が想像するに、平面の革で甲から足首への急勾配を成形するのは難しいのではないでしょうか??

 しかるに、ニューマーケットはラスト82で釣り込んでいるわけですよね!

 革の切り返しがあるとはいえ、フロントは一枚の革です。

 美しさとフィット感を両立させるエドワードグリーンの技術力!!(凄)

 

ソール

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0247/0166/5331/products/1001599321132_5_1d4d6d79-6dd0-42be-88d6-e08e54d032a0_1000x.jpg?v=1599659007

 シングルウェルトのグッドイヤーウェルト製法です。

 コバの張り出しもギリギリまで抑えられていて、ドレス感がありますね。

 

 アウトソールは、オークバークソールです。

 現存するイギリスで唯一のオークバークの老舗J&F.J BAKER社のものでしょうか。

J&F.J BAKER | SUBARU Co.,Ltd.

 ヒドゥンチャネルで、ウエストの部分を黒く塗った半カラス仕上げですね。

 

 底付けも仕上げもドレスシューズとですね!(美)

 

まとめ

 アッパーのカーフやゴアからソールに至るまで、上質な素材を使い、

 美しさとフィット感を両立させるラストを用い、

 技術力の高い職人達によって丁寧に作られたブーツです。

 

 それを装飾によってでは無く、

 装飾を排除する事によって表現されています!

 

 フォルムも、ゴアのデザインも、ステッチも、ソールも、

 潔いほどにシンプルで、

 個性を表すようなデザインがまさに排除されていると思います。

 サイドゴアブーツのストイックなまでのシンプルさを見事に現していますね。

 

 こんなに「普通」なデザインが、

 これほど自然な美しさを醸し出すとは!!(麗)

 

おまけ

 楽天ではユーズドが1点だけ見つかりました。 


 

 ラスト82で、サイズはUK7・US71/2Eですね。

  ダークブラウンのスエードにダイナイトソールで、全天候型の実用的な仕様!?

 

 

  ではでは。

 


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