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ロック&シック、サイドゴアブーツ ⑬ カルミナ (0) 歴史

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 日中はまずまずの気温で、12月にしては暖かいのかな。

 朝晩の寒さは結構堪えますけどね。 

 

 サイドゴアブーツについて書いています。

「フレンチカジュアルにはサイドゴアブーツ」という僕のイメージから、まずはフランス靴から見てきました。

 JMウエストンとパラブーツだけでもかなり充実したラインナップでしたね。

 特に僕の好きなホールカットのサイドゴアブーツは、フランス靴ならではなのかな、

 と思っていたのですが・・・

 こちらの靴を発見してしまいました!!(驚)

CARMINA 80514

www.carminashoemaker.com

  スペインはマヨルカの靴ブランドCARMINAです。

 正直、、、

 僕はあまり馴染みの無いブランドです。

 YANKOならデパートでよく見かけましたが、、、。

 

 でも、今年の伊勢丹靴博でも別注モデルを作成していましたし、

 信頼されているブランドなのでしょうね!

『靴博』別注モデル、2020年のテーマは「王道」のアップデート。|ISETAN靴博2020 | 三越伊勢丹オンラインストア 【公式】 

 

 まずは、ブランドについて少し勉強したいと思います。(自分のため)

歴史

 日本の公式サイトにもブランドについての説明がありますね。

私たちの歴史

  その歴史はなんと1866年にまで遡ります!(驚)

 マティアス・ブハーダスがマヨルカ島のインカ村に注文靴を作る小さな工房を開きました。

 そこから6世代後の現在に至るまで、同家族による靴作りが続いています。

 

 1905年、マティアスの息子マテオ・ブハーダスが、バレアレス諸島に根付いていた靴作りの文化に当時の最新技術グッドイヤーウェルト製法を初めて導入しました。

 

 1961年、創業者のひ孫ホセ・アルバラデホ・ブハーダスが、当時フィレンツェで最高の靴職人のもとで修行を積み、故郷のマヨルカ島で自身の靴工房を開きました。

 (『YANKO』ですね。)

 

 1997年、60歳となったホセ・アルバラデホ・ブハーダスは、彼の持てる全ての靴作りの知識と何世代にもわたって培ってきた伝統の技術をもって、世界最高のハンドクラフトシューズを創造するためにCARMINA SHOEMAKERを始めました。

 

 1998年、マドリードのクラウディア コエジョ通りに一号店をオープン。

 1999年、グッドイヤーウェルト製法によるレディースコレクションを発表。

 2003年、パリのオペラ通りに新店舗を出店。

 2010年にバルセロナ、2015年にシンガポール、2017年にニューヨーク、へ出店。

 

 ざっと以上の通りなのですが、非常に興味深い名前が登場しましたね!!

 靴に興味のある方はピンと来たのではないでしょうか!??(笑)

 そう、「アルバラデホ」です。

 

アルバラデホ

 スペインの靴ブランドにおいて、アルバラデホの名前はビッグネームですよね!

 というのも、YANKOを作った人、ALBARADEJOを作った人、ですから。

 

 もう少し詳しい情報を見つけました!(感謝)

ALBALADEJO (アルバラデホ) 修理

  どうやら、初代マティアス氏がオーダーメイドシューズ工房を設立し、二代目のマテオ氏がグッドイヤーウェルト製法の靴工場を作った後、20世紀の中頃までは『Sanson's』というブランドで運営されていたそうです。

 

 そして、マティアス氏のひ孫ホセ・アルバラデホ氏がフィレンツェでの修行を終えて、1961年に『YANKO』を設立したのですね。

 

 しかし90年代に入って、経営方針についてビジネスパートナーと食い違いが起きたそうです。そして、「ブランドが認知されることより、品質が認知される靴作りをしたい。」との思いでYANKOから退いたそう。

 そこで、1997年、自身と妻の名を冠した『CARMINA ALBALADEJO SHOEMAKER』を立ち上げます。この頃はALBALADEJOの部分が強調されていたので、アルバラデホの名前が通っていました。

 2006年頃にネームを『CARMINA』に統一し、現在に至っているそうです。

 

 へーー、カルミーナはアルバラデホだったのですね!!(勉強)

 アルバラデホをお持ちの方の情報を拝見していると、当時はTrading Postなどで展開されていたようですね。

 

 因みに、

 カルミーナに統一された頃、グッドイヤー製法からハンドソーン製法へと一度シフトしていた、と書かれていますね!(驚)

 現在はグッドイヤー製法へ戻っていますが、リブを使用せずに機械で縫っているようで、ハンドソーンに近いグッドイヤー製法らしいですね!

 

 おぉーー、ホントだとしたら、凄い技術じゃない!?!?

 気になったのでググっていたら、クスミンさんが工場見学された時の記事を見つけました!(感謝)

https://kusumin.com/ukeutrip9/

  2019年の夏に訪問された時のレポートです。(羨)

 通常のグッドイヤー製法で作られている靴はリブテープが使われていますね、、、。

 ただ、記事の終わりの方に新技術としてリブテープを使わないグッドイヤー製法の機械で作られた靴も紹介されています!!

 という事で、噂はホントでした!(驚)

 それと、工場の作業場も整頓されていて綺麗ですね。

 

スペイン靴

 いろいろとググっていたら、更に沼にハマってしまい・・・

 こんな情報を見つけました!(楽)

バーゲンで買った靴 - あおうさ@日記

 スペインの有名な靴ブランドには、

 『YANKO』や『CARMINA(アルバラデホ)』の他に、

 『MEERMIN』と『JA.RAMIS』もありますね!

 

 まずはメルミンから。

 こちらは、アルバラデホ家の長男ラミス氏と三男サンドロ氏らが2002年に設立したブランドです。

 ラミスは父のアルバラデホが作ったYANKOで靴作りに従事していたそうです。その後、アルバラデホはビジネスパートナーと経営方針と巡って対立し、ヤンコを出てカルミーナ(アルバラデホ)を設立しました。

 ラミスは父が去ったヤンコの最高責任者を務めていましたが、理想の靴作りをするために2002年にメルミンを設立したそうです。

 因みに「MEERMIN」というのはオランダ語で人魚を意味するそうで、ラミス氏の所有する船の名前に由来するそうです。なんでも、ヨーロッパでは昔から「船の名前を屋号にすると繁栄間違いなし」と言われるそうですよ。

#メルミン青山 ショップ紹介ー#31 | Shoes box

 

 整理すると、

 アルバラデホ氏は1961年に『YANKO』を設立します。

 その後、同社を出て、1997年に『CARMINA(ALBALADEJO)』を設立して現在に至ります。

 そして、アルバラデホ氏の長男ラミス氏もYANKOで靴製造に従事した後、2002年に『MEERMIN』を設立して現在に至ります。

 因みに、アルバラデホ氏とラミス氏が去った後のYANKOですが、同族が経営を続けている事に変わりはないそうです。

 

 次にJAラミスです。

 こちらは、アルバラデホ家の長男Jose Albaladejo Ramis氏の名前を冠したブランドです。

 JAラミスというブランドは、メルミンが伊勢丹とトモエ商事と共同開発し、インドで製造する靴のようです。

J.A.RAMISという革靴ブランドの評判口コミなどを調べたお話 | でめさん

 日本人に合った木型を使い、反りの良いマッケイ製法で、価格も抑えられていて、伊勢丹でも売れ筋のようですね。

https://forzastyle.com/articles/-/51702

  また2013AWモデル当時の記事ですが、ミッドソールに練りコルクが入っているのですね!(驚)

ONLY×J.A.Ramis Wネームシューズ|スーツなら株式会社オンリー|メンズ・レディーススーツ、オーダースーツ

 という事は、JAラミスはメルミンの伊勢丹専用低価格ラインという事なのかな??

 

 なお、価格帯ですが、

 カルミナが8万円くらい、メルミンが5万円くらい、JAラミスが3万円くらい

 でしょうか。

 

 因みに、スペインの靴ブランドでは『MAGNANNI』も有名ですが、アルバラデホ家とは無関係です。

 デザインもイタリア寄りといいますか、ラテンな色気を感じますね。

 

 また、近年人気の高い『Berwick』もスペイン・アルマンサの靴ブランドですが、アルバラデホ家とは無関係です。

 3万円くらいの価格帯で本格的なドレスシューズを提供するコスパの高さが評価されていますね。

 

 また、マヨルカ島といえば『CAMPER』も有名ですが、アルバラデホ家とは無関係です。独特のデザインが魅力のカジュアルシューズを作っていますね。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。


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