こんにちは。
今日は曇りで、冷たい雨もパラパラと。
寒さがじわじわと来ていますね。
前回の続きです。
パラブーツのマネージを取り上げています。
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ソールを更に見ていきましょう!
今度は踵側から。
出し抜いのステッチが踵まで施され、靴をぐるりと一周しています。
ダブルウェルトですね!
前回確認しましたが、ノルウィジャン製法も基本的にはグッドイヤーウェルト製法と同じようにリブやウェルトを使って底付けされていますしたね。
ですので、通常であれば、踵までコルクを敷き詰めることができて〜
という話になるのですが、、、
パラブーツではちょっと違うようなのです!?
前回ご紹介したこちらのショップの記事で説明されています!(感謝)
記事の中に底付けされる前のソールの写真がありますね。
そこに(底に!?)コルクは・・・
無い!?!?
ええ、パラブーツでは中物にコルクが使われていないのです。
その代わりに見慣れないギザギザ状の「フィン」なるモノがありますね!(驚)
インソールの下・アウトソールの上に挟まれているので、ミッドソールにあたるのでしょう。
そこにフィン状の凸起が付いていて、一般的にはコルクが入るスペースを埋めています。
こちらの記事の画像が分かりやすいでしょうか。(感謝)
パラブーツ独自の構造ですね!
歩行時の屈曲に合うフィン形状で、ソールの反りを妨げませんね。
空間があるることでフィンが押し広がる余地が出来、クッション性もありそうです。
そして、コルクではない為、インソールの沈み込みが生じないそうです。
履き込んでもサイズ感はあまり変わらないそう。(学)
流石有名セレクトショップですね。
とても分かりやすい記事です。(感謝)
そして、なんて楽しい「勉強会」なのでしょう!(楽)
因みに、
前回、パラブーツのオールソールの様子をチェックしました。
修理屋さんには「フィン」という特殊なパーツがありませんので、
コルクを敷き詰めて、市販のラバーソールを貼って、ソール交換されていましたね。
次は、
アウトソールを裏から見てみましょう!
パラブーツといえば、何と言っても自社生産のオリジナルラバーソールですね!!
ブランド名の「パラ」がラバーソールの原料である天然ラテックスを輸出するブラジルのパラ港に由来しているくらいですから。
マネージに使われているソール は「Grif2 Sole」です。
グリフ2ソールはドレス寄りUチップの定番モデルAVIGNONにも使われていますね。
定番のシャンボードに使われているパラテックスソールよりもやや薄く、ボリュームを抑えているそうです。
その為、カジュアルからジャケットスタイルにも対応できるモデルとなっています。
もちろん、グリップ力、耐久性、衝撃吸収性、クッション性は健在です。
反りも良く、悪天候でも快適に歩行できるソールですね。
まとめ
パラブーツのサイドゴアブーツ、
僕にとってはアニエス・ベーとも繋がる(懐)、
フランス靴ブランドの、フレンチファッションに合う、靴です。
しかも、マネージはホールカットというレアなデザインです!
ゴアの下部に数cmの縫い合わせステッチが有るか無いかにそれ程拘ることなのか??
と思われる方も多いでしょうね。(笑)
あのジョンロブやエドワーグリーンだってステッチが有るのですから。
履き心地という意味では、ほとんど意味の無いディテールかもしれませんね。(笑)
むしろ革の切り返しを上手く使った方がフィット感は良いかもしれません。(苦笑)
なので、ホールカットは
ステッチという装飾が無いことによる美しさと贅沢さ、
という装飾面での魅力が大きいと思っています。(好)
その最たる例がJMウエストンの705で、
クオリティも上だと思います。
その分価格もかなり上ですね。
マネージはもう少し身近な価格で(それでも8万円・・・)、
全天候型のタフな素材と作りです。
実用性が高くてちょっと拘りのある贅沢なブーツ、というところが魅力ですね!
ではでは。