こんにちは。
今日は曇ったり晴れたり??
夜は雨降りました。
プレーントゥダービーについて書いています。
ここで今一度整理しておきます。
オックスフォードシューズ - Wikipediaの情報を参考に、僕の妄想を加えて。(苦笑)
もともとは19世紀初頭にプロイセン軍の軍靴が始まりと言われていました(Blucher ブラッチャー)。軍靴ですから、原野で履く靴でしょうね。
その靴はヨーロッパのカントリーシューズ (スポーツやワークなど)へ影響を与えたのではないか、というのが僕の妄想です。素直に考えるならカントリーブーツですね。
そこからオックスフォード(短靴)も作られるようになったのではないでしょうか。それがカントリーシューズでしょうか。
また、ドレスシューズにも取り入れられていますね。
そして、アメリカではホールカットタイプのブラッチャー(外羽根)が人気となり、20世紀中頃にはアメリカントラッドのアイテムとなっていましたね。
で、アメリカントラッドは世界に大きな影響を与え、フレンチトラッドなどヨーロッパでも新しいトラッドが生まれたではないでしょうか。
よって、プレーントゥダービーの変遷として、
クラシックなミリタリーシューズ→カントリーシューズ →クラシックなドレスシューズ→アメリカンブラッチャー →新しいドレスシューズ
という流れをイメージしています。
では話を続けます。
トリッカーズの次はクロケット&ジョーンズです!
CROCKETT&JONES GRASMERE
現行のプレーントゥダービーのカジュアルシューズですね。
カントリーシューズに位置付けられるでしょうか。
因みに、Grasmereはイギリスの湖水地方の街の名前でしょうか。
ワーズワースともゆかりのある美しい自然豊かな街のようですね!
ラスト
こちらのショップではラストの記載が無いのですが、
商品名通りの(初代)グラスミアであるならば、
ラスト325ですね。
1955年に誕生したカントリー用のラストで、
以前フルブローグについて書いた時のPEMBROKEでも使われていたラストです。
やや丸みの大きなラウンドトゥですね。
ただ、最近のラストの方がもっと丸いですよね。(笑)
やはりクラシックなラストだからでしょうか。
昔の方がドレス感が強かったのでしょうね。
ノーズも程良く伸びていて、詰まった感じが無いですしね。
因みに、グラスミア3は見つからず、
グラスミア4はラスト375となっています。
なお、ラスト375はトゥの形状は325と同じで、踵まわりやアーチ部分のフィットを向上させたそうです。
Crockett&Jones クロケット&ジョーンズ LAST 375 -CONISTON2 & PEMBROKE2- | フレーム【FRAME】
歴史ある325の伝統を受け継いだラストですので、クラシカルなカントリーシューズに位置付けてもいいのかな。
ダービー
クオーターの革の切り返しがあるタイプのダービーです。
ヨーロッパのダービーで主流のデザインですね。
バンプとクオーターの縫い合わせのラインを見ると、ヒールより手前に落ちていますね。
トリッカーズのウッドストックも同じくらいですので、このバランスがクラシックでスタンダードでしょうね。
ノーズの長さが抑えられ、ヒールの逞しさが現れているように思います。
ドレスシューズでもよく見られる5アイレットですね。
ドレス感を少し足した感じでしょうか。
レースステイの下部のステッチをよく見ると、ダブルステッチです!
通常はシングルステッチが多いように思うので、ここには少しだけ個性が現れていますね!
ソール
オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法です。
出し抜いのステッチが走る張り出したコバが踵まで靴を一周していますね。
スプリットウェルトがアッパーとコバの間に挟まっています。
切っ放しの革も逞しい印象です。
分厚いダブルソールですね。
ヒールも大きく、安定感が感じられます。
カントリーシューズ仕様のソールで、ボリューム感がありますね。
まとめ
クラシックなラストにプレーントゥダービーの王道のデザインで、クロケット&ジョーンズらしく綺麗に仕上げていますね。
ブラックのスコッチグレインレザーだからでしょうか、ミリタリーやワークに通じるタフさや強さも感じます。
トリッカーズのバーウッドと比べて、無骨さを抑えた少しドレス感のあるカントリーシューズですね。
今回はここまでです。
ではでは。