こんにちは。
今日は雨でした。
まぁ、そこまで寒くは無かったかな。
前回はオールデン990を取り上げました。
990はドレスにもカジュアルにも履けるプレーントゥで、アメリカントラッドにズバリとハマる靴ですね。
さて、オールデンには他にもプレーントゥのブラッチャーがあります!
その中からこちらを選びました。
Alden 53711
こちらはミリタリーに由来するプレーントゥです。
というのもラストが・・・
379Xラスト
通称「ミリタリーラスト」!
その誕生は第二次世界大戦中の1940年代との事で、軍用に開発されたそうです。
すなわち、クラシカルなミリタリーですよね!!?
こちらのブログで詳しく説明されています。
ミリタリーラスト(379x last)の魅力 – オールデンとともに
1980年頃には倉庫に眠っていたそうですが、1994年に日本のラコタの強い要望によって復活を果たしたそうです。「Why ジャパニーズピーポー?」でしょうね。(笑)
そんなミリタリーラストを使ったプレーントゥダービーですから、必然的にミリタリーシューズを思わせますね!
990と比べて更にポッテリとした大きめのラウンドトゥです。
それに対してウエストがキュッと絞られ、ヒールも小ぶりです。
ノーズもやや短く、コンフォートシューズのような印象がします。
ミリタリー用のラストですので、万人が履けて実用的な靴を想定したのではないでしょうか。
ヒールカップは小さめで深さがあってフィット感が良いようですね。
ただ、他のラストより小ぶりの設計と言われていて、ハーフサイズアップの検討も勧められていますね。
おそらくノーズがやや短い事も影響しているのではないかと。
後で書く「外羽根」とも関係しますが、
羽根が少し長めな事もあって、ノーズは見た目も少し短い印象でしょうか。
ミリタリーシューズはそのような傾向があるように思います。
外羽根
一般的な外羽根のデザインで、大きな革の切り返し(クオーター)が有ります。
飾り気のない無骨なデザインで、実用靴らしい印象です。
ところで、53711のクオーターのデザイン、ちょっと変わっていませんか!?
靴のアウトサイド側から見ると、
羽根の付け根からヒールの手前まで長く伸びてカーブを描いていますよね。
ところが靴のインサイド側から見ると、
もっと手前、ウエストの中間辺りまでしか伸びずにカーブを描いていますね。
こういう非対称なデザインというのも珍しいように思います。
そして6アイレットも特徴的です!
ドレスシューズで一般的なのは5アイレットですよね。
シューレースがびっしり折り重なる姿はブーツを想起させませんか!?
ミリタリーっぽい雰囲気が出ているように思います。
羽根も少し長くなり、甲へよりフィットするようになりますね。
それに輪を掛けて、53711には平紐が付いてくるそうです!
フィット感に優れた平紐はミリタリーシューズらしいチョイスですね。
ソール
シングルウェルト仕様ですね!(意外)
ミリタリー系の靴なのにダブルソールでは無いんですね。(面白)
トゥ周りは出し抜いをするためのコバが張り出しているのに対して、
踵のコバは張り出しておらず、990よりもコンパクトなヒールになっています。
靴の前部がボリューム感たっぷりで、後部はコンパクトに絞られていて、
メリハリのはっきりとしたフォルムになっていますね。
ラストの個性も同様ですので、靴のフォルムをより強調するソールになっていますね!
そして「ウォーターロックソール」というオイルを含んだレザーソールも特徴的です。
その名の通り水対策を考えたレザーソールで、耐摩耗性や柔軟性にも優れたソールですね。
オールデンのプレーントゥには990や53711以外にも、モディファイドラストの53511や様々な別注モデルなど沢山ありますね。
特に、モディファイドラストは捻ったようなカーブが個性的なラストで、53711とはまた違ったプレーントゥですね。
モディファイドラストはウィズにゆとりがあるので、ハーフサイズダウンも検討される事を勧められていますね。
あらためて、
オールデンがいかにプレーントゥに強いか、
そして、
私たちがオールデンにプレーントゥを期待しているか、
を思い知りました。(敬)
個人的には、
990がまさにプレーンなプレーントゥという印象で(笑)、
53711や53511は個性的なプレーントゥという印象ですが、
履く場所や履く人の個性によっては逆の印象でしょうかね。
ベーシックなプレーントゥと言っても、人それぞれのベーシックがあるのかもしれませんね!?
今回はここまでです。
ではでは。