こんにちは。
今日も冷たい雨でした。
ほんと寒い・・・。(震)
衣替えをしないといけませんね。
それでは、ロングウイングチップの名品を見てみましょう!
最初はもちろんアメリカ靴から!
ALDEN 975
エイジングが楽しめるバーガンディ。
9751
オンオフ問わず履ける万能のブラックも良いですね。
今やアメリカ靴の王様とも称されるオールデン。
その歴史は1884年、マサチューセッツ州ミドルボロウという町で、チャールズ・H・オールデンが創業したところから始まりました。
Made in USAを守り続け、米国靴文化とともにある老舗ブランドです。
ブルックスブラザーズに採用された事も影響しているのでしょう。
アメリカントラッドを象徴するデザインの靴も多数ありますね。
日本でも特に人気の高い靴ですね。
その1つが975 ロングウイングチップです!
ロングウイングチップのお手本ともいえる名作ですね。
ブローギング
親子穴で構成されています。
英国靴ですと親穴と子穴の並び間隔がもう少し空いていますが、
975は結構「蜜」ですよね!?
より華やかな印象がします。
とともに、意外と(と言っては失礼ですが)細やかな仕事をしていますね!(美)
そして何と言ってもロングウィングです!
トゥの羽の両端が踵まで真っ直ぐ水平にグーンと伸びる姿にアメリカの雄大さを感じます。
おおらかでゆったりとした雰囲気は独特の魅力がありますね!
長く伸びる翼に施されたブローギングがより一層ラインを強調していますね!!
トゥのW字の中央の山がしっかりと尖っているのも特徴でしょうか。
メリハリの効いたデザインの強さを感じます。
バリーラスト
1930年代には誕生していたとも言われるオールデンの中で最も古いラストです。
幅が広くて、ノーズも少し長くて、土踏まずの絞りが緩くて、大きめのラストと言われていますね。
ボリュームのあるロングウィングチップがよく映えていると思います。
とても伸びやかで大らかな雰囲気に溢れていますね!
その特徴を分かりやすく解説しておられるブログがありました。
【革靴】Aldenのバリーラストってどんなラスト⁉︎Aldenで1番使われている定番ラストを紹介。 | THE OLD RIVER BLOG
履き心地はフラット、つまりアーチのフィットがほとんど無い、と言われていて、
長く履いていくと自分の足形に馴染むそうです。
次に書きますが、ダブルソールである事も好影響でしょうね。
1日履いても疲れづらいようですよ!
オールデンは歩くための実用靴に拘るブランドとしての評価も高いですよね。
ソール
オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法です。
出し抜いのステッチが踵までぐるりと1周しています。
張り出したコバや大きはヒールも迫力がありますね。
更によく目を凝らすと・・・
アッパーに沿ったウェルトが有り、
そこにステッチが施されていますね!
「リバースウェルト」という製法、、、
と書かれている情報が多いのですが・・・。
この辺りのウェルトについて詳しく説明された記事がありました。(感謝)
記事によると、
「ストームウェルト」は、ウェルトを山状に折ったもの、
「スプリットウェルト」は、ウェルトに切り込みを入れいてY字型に加工したもの、
「リバースウェルト」は、ウェルトをL字型に折ったもの、
という違いだそうです。
975の場合はどうなんでしょう?
上述のウェルトのステッチが単なる飾りで、ウェルトがアッパーとすくい縫いされていればスプリットウェルト。
上述のウェルトのステッチがアッパーと縫い付けられていて、すくい縫いが無いのであればリバースウェルト。
ですよね。
975の諸記事では「ステッチは飾りでアッパーには縫い付けられていない」と記載されていますので、リバースウェルトでは無く「スプリットウェルトの飾りステッチ入り」ではないかと思います。
何故かかるウェルトを採用したのか??(興味)
装飾的なデザイン性のため、は有り得るでしょうね。
ボリュームのあるロングウイングチップ ですから、ソールもアッパーに負けないボリューム感の方がバランスが良いのでしょう。
防水・・・(コードバンに??)や防塵という機能的な意味も無い訳では無いのかな。
いづれにせよ、手間が掛かっていますよね!
そして、ダブルソールです。
シングルソールに比べて厚みがある分、クッション性や耐久性も上がりますね。
また、履き込んでいく事で足形に沈み込む余地も増えますね。
逆に、
ソールが厚い分、曲がりにくさと見た目のボリューム感が生じます。
足に馴染むまで時間がかかりますが、馴染んでくれば歩きやすい靴になりますね。
ボリューム感はそもそもカジュアルなデザインの靴なので、むしろ良い感じ!
因みにシャンク素材はスチールを使っているようです。
今回はここまでです。
ではでは。