こんにちは。
今日は晴れ間も覗きました。
月初ほどでは無かったですが、ちょっと蒸し暑かったですね。
チャーチのフルブローグについて書いています。
「GRAFTON」、「BURWOOD」と来ましたので、
次はこちらですね!
CHETWYND
因みに、「Chetwynd」はイギリスのシュロップシャー州ニューポートのすぐ北にある田舎の教区なのかな??
伝統
チェットウィンドはチャーチを代表する大定番のフルブローグと評されますね。
何と、1940年代には誕生していたとか!!?
ジェームズ・ボンドや英元首相も愛用したチャーチの内羽根ウィングチップ「チェットウィンド(CHETWYND)」の6つの魅力を紹介 | メンズファッションメディア OTOKOMAE - ページ 2
となれば、73ラストの時代ですよね。
それこそチャーチの名声を築き上げたドレスシューズの名ラストです。
その73ラストの誕生は1940年代だそうです。
とはいえ、その頃にチェットウィンドが存在していたのかは、、、
確認できません・・・
んん??
こちらを発見しました!
チャーチの1948年の広告との事!
貴重な情報をありがとうございます!!(感謝)
その広告モデルは「Chetwynd Ⅱ」!!?
ブログ主さんと同じく「Ⅱ」の意味は謎ですが(笑)、Chetwyndに間違いは無いでしょうね。
と言う事は、1948年には存在していたようですね。
因みに、都市無し時代(60年代頃)のチェットウィンドの現物は確認できました。
60's Vintage Old Church's "Chetwynd" Last 73 Black - ILLMINATE Official Online Shop
ポジション
現在のチェットウィンドは173ラストです。
やはりドレスシューズの主力ラストで、コンサルやディプロマットにも使われています。
ところで、チャーチのフルブローグ三本柱(『鬼滅の刃』!?)について書いていますが、
「グラフトン」では、ダービー(外羽根)やストームウェルト、
「バーウッド」では、カジュアルな81ラストやダブルソール、
というように、カントリー色の強いデザインが入っていました。
これらに対して、
「チェットウィンド」はドレスシューズそのもの、と言ってしまいそうですが、、、
そもそもフルブローグ自体がカントリー色そのものでしたね!??
原点を忘れてはいけません!(笑)
ですので、チェットウィンドは
カントリーシューズのデザインを取り入れたドレスシューズ、
カジュアル度の高いドレスシューズ、
というポジションでしょうね。
先の1948年の広告でも「金曜日に相応しい靴」という意味合いが込められているようですし。
僕としては、ギリギリ仕事の日にも履けるドレスシューズとなっている所に着目したいですね。(笑)
つまり、カントリーシューズそのものでは無い!
実際、
イギリスの元首相トニー・ブレア氏も黒のチェットウィンドを長年履いて公務をされていたそううです。
そして、007も『ゴールデン・アイ』でチェットウィンドを履きました!
このポジションのフルブローグは、他の(超)高級靴ブランドも力を入れていますね。
という事は、それだけ人気の高い(つまり売れる)靴という事ですよね!?(笑)
現代観
昔に比べて、服装はより自由でファッショナブルになりましたし、カジュアル化の流れは続いています。
スニーカーが許される現代において、フルブローグのバルモラル(内羽根)に当時ほどカジュアルな印象は無いのかもしれませんね。
むしろクラシカルな革靴であるだけでも十分ドレスな印象でしょうか。(笑)
そんな現代の服装にフルブローグのドレスシューズは合わせやすいのかもしれませんね。
それではチェットウィンドの魅力をいくつか書いてみます。
ブローギング
爪先から踵まで、靴全体にブローギングが施された、正真正銘のフルブローグですね!
パンチングの穴もくっきりとしていていますね。
特にレースステイからトップラインを抜けてヒールまで伸びるブローギングの流れるような大きな曲線は特徴的です。
このS字を描く曲線はバーウッドにも見られるデザインで、チャーチの特徴とも言えるでしょうか。
他のブローギング ラインも曲線が印象的です。
何度も恐縮ですが、1948年の広告のChetwyndにも見られますし、チャーチの伝統なのでしょうね。
173ラスト
既に書きましたが、チャーチの主力ドレスシューズを支えるラストです。
キャップトゥ(Consul)にも使われるくらいドレッシーなラストです。
このラストはラウンドトゥよりも少しだけスクエアに寄っています。
ここで復習です。
トリッカーズのバートンはラウンドトゥ、
バーウッドの81ラストもラウンドトゥ、
つまり、カジュアルなカントリーシューズのトゥは丸い!!?
そこがドレス寄りの顔を生み出していますね。
また、ノーズがやや長いこともあって、キャップの羽の両端も少し長めです。
大きく羽を伸ばしたデザインが、ゆったりとしたエレガントな印象を与えていますね。
ポリッシュドバインダーカーフ
革の質感が残りつつ上品な光沢が美しいチャーチ独自の樹脂コーティングされた革です。
キャップトゥ(Consul)にも使われるくらいドレス度もある革です。
特にブラックのポリッシュドバインダーカーフを乗せたチェットウィンドは、英国らしい堅さ(質実剛健)とエレガンスが詰まっているように感じますね。
もちろん、茶系の展開もありますよ。
ライトエボニー(焦げ茶系)、サンダルウッド(薄茶系)、バーガンディー(赤茶系)ですね。
また、樹脂コーティングされていないネバダカーフもあるようです。
やはりフルブローグですから、茶系となるとカジュアル感がグンと強くなりますね。
ブローギングが目立ち、革の表情も強く表れます。
バルモラルでこのインパクト、をどう受け止めるか・・・
おまけ
残りわずかですがお買い得を見つけました!
ではでは。