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夏だ、秋も、ローファーだぁ!⑪ SIGNATURE LOAFER(1)

 こんにちは。

 今朝は雨上がりでちょっと涼しかったのですが、

 じわじわと暑くなり、、、

 午後にはザーッと降りました。

 おかげで湿気が・・・湿気が、、、蒸し暑いです。

 

 では前回の続きです。

 アメリカントラッドの次は、フレンチトラッドです!(好)

 アメリカントラッドをフランス的に一捻りしたスタイルは、日本でも80年代に流行ったそうですね。

 そんなトラッドをアレンジする感覚に最近惹かれ始めている僕。(楽)

 

 フレンチトラッドの代表的なローファーと言えばこちらでしょう!

J.M.WESTON 180 SIGNATURE LOAFER

 

 フランスの老舗高級靴ブランドJMウエストンです!

 上質でシックな180シグネチャーローファーは「フレンチローファー」というカテゴリーを作った名靴と言っても良いのではないでしょうか。

 

  僕のイメージでは、ブラックかタンブラウンがフレンチトラッドの王道なのかなと。(楽)

 特にブラックは最近お気に入りの雑誌『CLUÉL』の影響が大ですね!(笑)

 

 オールデン986と比べて、トゥの高さがあるように見えませんか!?

 このフォルム・・・

 どこかで見たような・・・

 Aurland moccasin!?

Aurlandskoen  Aurland shoe

https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/statics.pen-online.jp/image/upload/news/aurlandskoen-lechoppe-fashion/aurlandskoen-lechoppe-fashion_GEgIOWA.jpg

 オーランドモカシンは1930年頃に誕生したと言われ、ローファーのルーツにも関係していると思われるノルウェーの靴ですね。(ローファー - Wikipedia

 そんなオーランドモカシンを作ったブランドが『Aurlandskoen』。

 

 オーランドスコーンも爪先やサイドの高さがありますね。

 このコロンとしたボリューム感はG.H.バスやオールデンのような低く抑えた感じとは異なるように思います。

 ヨーロッパの大陸的な足型から来るデザインなのかな??

 

 では、そんな180ローファーについて考えてみます。

 まずは簡単な歴史から。

 歴史

 シグネチャーローファーの誕生は1946年。

 当時他には無い独特のシルエットで一斉を風靡したそうです。

 (シルエットについては後でしっかりと。)

 

 しかし、

 1960年代に入ると「おじさんの靴」というイメージが定着するように・・・。

 実は僕もそういうイメージを持っていないわけでは無いです。(笑)

 ただそこがまた良い!、という話もまた後々。

 

 ところが1962年頃に転機が訪れます!

 シャンゼリゼ通りのドラッグストアにたむろする「Bande du Drugstore(ドラッグストアのギャング)」と呼ばれる若者達の間で、リーバイス501にシグネチャーローファーの素足履きというスタイルが流行り始めました。(これ、僕がイメージするフレンチトラッドだ!)

 それは若者達による既存の社会規範への反抗スタイルだったそうです。

 その6年後(1968年?)には、フランスで起きた学生運動の象徴となり、学生達のマストアイテムになりました。

男を上げる不朽の名作「ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)の180 シグニチャーローファー」 | メンズファッションメディア OTOKOMAE

 

 アメリカでも1950年代後半にアイビーリーグの学生達の間でローファーが人気となりましたよね。

 そして、フランスでも1960年代に若者の間でローファーが人気に。

 とはいえ、その前はおじさん靴とうイメージも、、、。

 そう!、

 ローファーは、おじさんがおじさんのまま履くとおじさん靴になる、のです。(笑)

 でも、

 若者がお洒落を意識して履くとファッション靴にもなる。

 ローファーは、このようなバランス感覚の妙が楽しかったりしませんか!?(笑)

 

 もう1つ、歴史を調べていて面白い記事を見つけました。

 それはブランド名。

 「J.M.WESTON」・・・フランスっぽく無いですよね!?(笑)

J.M.ウエストン(J.M.WESTON)セレブを魅了し続けるフランス靴を徹底解析! | HolisticStyleBook

ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)解説およびモデル一覧 | 革靴倶楽部アイレット

  そもそも、1891年にエドゥワール・ブランシャール氏が南フランスのリモージュで創業した当時のブランド名は『Blanchard』だったそうです。

  その後、1922年にパリへ出店するに際してブランド名が『J.M.WESTON』に変更されたそうです。

 その名前は、創業者の息子エドゥワール・ユージェーヌ氏がアメリカのマサチューセッツ州ボストン近郊のウエストンでグッドイヤーウェルト製法を学んだことに由来するのだとか。つまりウエストンはアメリカの地名ですね。

 

 そして、ローファー180の生みの親もユージューヌ氏だそうです!

 

ラスト41

 使用されるラスト41は、200以上の試作を経て試行錯誤の末生み出された一足だそうです。(難産)

 180ローファー の誕生が1946年ですから、それ以前の世の中は、、、

 アメリカでペニーローファー「Weejuns」が誕生したのが1936年とされていますから、

 その10年後・・・

 という事は、アメリカのローファーの影響もあったでしょうね。

 もちろんオーランドモカシン(1930年頃誕生)の影響もあった事でしょう。

 他で作られたローファーも世にある中で、JMウエストンとしてのローファーを生み出そうとされていたのではないかと想像します。(妄想)

 そうしてフランスらしい上品でシックなローファーが誕生したのでしょうね!

 

 今回はここまでです。

 ではでは。


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