こんにちは。
今日も結構暑かったです。
晴れ続きが止まりませんね、、、。
ローファーについて書いています。
歴史に登場したローファー(に近い靴)を見てきましたね。
イギリスの室内靴、ノルウェーのオーランドモカシン、と来ましたので、
次はアメリカです。
ざっとおさらいすると、
1930年頃に作られたノルウェーのAurland moccasinはヨーロッパ中に広まったそうで、それがアメリカに紹介され、アメリカのSpaulding社が「Loafer」という名前の靴を作って販売を開始したそうです。
そして1936年に大ヒットローファーが誕生しました。
そのローファーがこちら。
G.H.BASS Weejuns ROGAN
G.H.BASSは、1876年3月9日にGeorge H.BASSがアメリカはメイン州ウィンストンでブランドを設立したところから初まるそうです。
その後、ファーミントンに工場を移し、
キャンプやアウトドア用のスタンダードモカシン「Rangeley」や
USアーミーのオフィシャル航空ブーツなども作ったそうです。
そして1936年、「Weejuns」が誕生します。
Weejunsは当時の社長ジョン・R・バス氏が雑誌編集者から贈られたノルウェーの木こりの履いていたシールレザー(アザラシ)のノルウェーモカシンをヒントに開発されたそう。
ノルウィージャン(ノルウェーの)という語から「Weejuns」の名前がつきました。
このウィージャンズですが、サドル部分に切れ込みを持つ最初のペニーローファー/コインローファー、と言われているようです。
1930年台当時、2セントで電話をかけられたことこから、緊急時用にローファーのサドルに1セント(ペニー)づつ忍ばせるスタイルがあったそうです。
そして1950年代にアメリカの学生達の間で再びこのスタイルが流行し(コインは幸運のお守り??)、ファッションとなったそう。
因みに、彼らのファッションはアイビースタイルとして大流行し、ローファーもアイビーファッションのマストアイテムとして世界中に広がりました。
1960年代にはビジネスシューズとしても認められ、カルチャーの一部にもなりました。
そして、日本でも60年代頃にアイビースタイルで身を固めた「みゆき族」と呼ばれるファッショニスタのマストアイテムだったそう!
そうそう、
1984年にはマイケル・ジャクソンが「スリラー」のミュージックビデオでWeejunsの黒を着用し、セカンドウェーブが巻き起こったそうです!
ちなみに紹介したムービーはムーンウォーク初披露の映像と言われているもの。
この時の靴がオークションにかけられたようで、、、
それはバスではなく、フローシャイムだったようですね。(笑)
マイケル・ジャクソン、ムーンウォークを初披露したときのローファーがオークション出品へ (2018/05/29) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
何のこっちゃの話の流れですが、(苦笑)
後で書こうと思っている、ファッションとしてのローファーにも影響する事を1つ。
白いソックス、アンクル丈パンツ、そしてローファー、
というスタイルはここで完成されたのかな!?
ウィージャンズは現存する靴ブランドのローファーとしては最も歴史のある1足と言えるでしょうね。
そういう意味でもローファーの基本かつお手本はウィージャンズなのかもしれません。
そんなウィージャンズについても見ておきましょうか。
実はウィージャンズには4種類のデザインがあります。
最もプレーンで基本的な形をした「LOGAN」。
ローガンのサドルの両端を蝋引きした麻糸で巻くように縫い付けたビーフロール仕様の「LARSON」。
サドルの代わりにタッセルを付け、革紐を履き口の周りにも通したデザインの「LARKIN」。
タッセルにキルトフリンジにビーフロールという装飾たっぷりの「LAYTON」。
今回は基本となるLOGANについて見てみましょう。
履き口は広く取られていますね。
ベロも特に大きくは無く、履いた時に足の甲が少し見える感じになりますね。
アッパーにライニングは無く、一枚革です。
爪先や踵の芯が無くなる事で足当たりも柔らかくなり、裸足で履けるのだとか。
そしてフォルムはコンパクトで低い感じですね。
革にギャザーが入るのはウィージャンズの特徴でしょう!
個人的にはクラシカルでレトロな装飾という印象がします。
ソールはシングルレザーで、
コバが少し張り出していますが、マッケイ製法です。
カジュアル靴なのでコバは車で言うバンパーのような意味合いもあるのかな??
サドル部分は、上部は真っ直ぐ、下部は丸みのあるW字型ですね。
注目の切れ込みですが、上が丸いハーフムーン(半月)型です!
踵には革が重ねられていて、後ろから見ると八の字型。
トップラインも全て革が重ねられていて、脱ぎ履きの多い履き口を補強しています。
やはり王道のローファーだけあって、無駄の無いシンプルなデザインですね。
そして楽そう!
まさにローファー!?(笑)
今回はここまでです。
ではでは。